SNSを利用するときに気をつけること
2019/10/9 こうしん
早く大きくなってInstagram(インスタグラム)にきれいな写真を公開してみたいな~。
SNSに興味があるのかな?SNSは「ソーシャルネットワーキングサービス」の略で、日本でもInstagramやFacebook(フェイスブック)、LINE(ライン)、Twitter(ツイッター)なんかが人気だね。
うん。お母さんに「やってみたい!」って言ったんだけど、年齢(ねんれい)制限があるんだって!
そうだね。こどもでも使えるSNSもあるけど、だいたいは中学生とか高校生にならないと使えないね。
SNSって何が便利なの?
友だちが公開した写真や発言を気軽に見たり、芸能人の出演情報を簡単に知ったりできるんだ。Twitterだと国や地方の行政機関、報道メディアなどが台風や地震(じしん)のときに災害情報を発信しているから、とても助かるよ。でもね、SNSは日本だけでも数千万人の利用者がいると言われていて、その中には悪い人もいるから、いろいろな危険性も頭に入れたうえで利用しようね。順番に説明するよ。
1.個人情報を公開しないようにしよう
SNSに限らず、インターネット上には、不用意に名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報は書きこまないようにしよう。
自宅や実名を知られると何か困ることがあるの?
さっきも言ったとおり、SNSはたくさんの人が使っていて、悪いことを考えている人もいるんだよ。最悪の場合は、個人が特定されて、迷惑行為(めいわくこうい)を受けたり、個人情報を悪用されたりするんだ。
すごくこわいね。
それから、スマートフォンで写真をとると、写真に日付やGPSの位置情報が含(ふく)まれることがあるのは知っているかな?利用するSNSによっては、写真をそのまま公開すると、住所を書きこまなくても、自宅など、撮影(さつえい)した場所がわかってしまうんだ。
何か対策はあるの?
有名なSNSの場合は、撮影場所などの位置情報は公開するときに消されるよ。でもそうじゃないSNSもあるかもしれないから、心配な場合は、SNSのサポートに確認した方がいいね。他にも、住所が特定された状態で旅行中の写真をSNSに公開すると、留守であることを知られてどろぼうに入られてしまうかもしれないから注意しようね。
旅行中に撮った写真を公開したい場合は、家に帰ってきてからの方が安全なんだね。「今、海外にいるよ!」みたいな内容の投稿(とうこう)もしない方がいいかもしれないね!
2.他人に迷惑がかかる可能性も考えよう
友だちといっしょに写った写真をSNSに勝手に公開するのはやめておこうね。
どうして?楽しい思い出の写真なんだから喜んでくれるんじゃないの!?
自分は良いと思っていても、友だちにとっては、自分が写った写真が世界中に公開されるのはすごく嫌(いや)なことかもしれないよね。
たしかにそうだね。ちゃんと友だちに確認した方がいいね。
見ず知らずの人が写っている場合も、ぼかしなどを入れて顔をかくすようにするといいよ。他にも、何気ないコメントでもだれかをおこらせたり、傷付けたりすることもあるんだ。よく考えてから公開するようにしようね。
3.ウソの情報には気をつけよう
SNS上に流れる情報には、ウソも多いんだよ。そういうウソの情報を信じて発言してしまうと、自分もウソを広めてしまうことになるんだ。少しでもおかしな発言を見たときは、本当の情報かどうか、ニュースサイトなどできちんと調べるようにしようね。
そういえば、芸能人のにせもののアカウントがあるって聞いたことあるよ!
そうだね。そういうアカウントからリンクされているURLを開いてしまうと、あやしいサイトにつれていかれることもあるから、ちゃんと本物のアカウントかどうか確認するようにしよう。
4.「SNS疲れ」に注意しよう
「SNS疲れ」って聞いたことはあるかな?SNSを利用することで気疲(きづか)れしてしまう人がいるんだ。例えば、自分の発言に「いいね」やコメントがもらえるか気になって、他のことに集中できなくなることがあるんだよ。他にも、SNSにアップされた友だちの楽しそうな写真を見ると、今の自分と比べてしまい、つらくなるかもしれないよね?そういうことをくり返していると、心が疲れてしまうんだ。
楽しむためのSNSなのに疲れちゃったら意味ないね!
そうだね。その友だちだって自分の良いところしか公開していないんだから、あまり深く考えない方がいいね。
頭の中がSNSのことでいっぱいのときは、少しSNSを休んで公園に行って運動でもした方がいいかもね!
そのとおりだよ。今日は注意点をたくさん説明したけど、SNSは気をつけて使えば本当に便利で楽しいツールだから、マナーやルールを守って使おうね。
は~い!