なるほど！パソコン研究室

ゲーミングPC（パソコン）は、パソコン用の3Dゲームなどを遊ぶための、高い性能を持つパソコンです。もちろん、ゲームで遊ぶだけではなく、通常のパソコンとしても問題なく使えます。

最近の3Dゲームを例にすると、アクションゲームでは、ゲーム内の空間が立体的になっていて、キャラクターが自由にフィールドを歩き回ることができます。この立体的な空間の中を自由に歩き回るためには、キャラクターと空間の位置など、たくさんの情報を計算しながら画面を表示する必要があります。

インターネットや文書作成、メールなどの利用がメインのパソコンでは、計算の速度が追いつかず、キャラクターがスムーズに動かなかったり、画面が止まったりする場合があります。ゲーミングPCでは、映像の情報を高速に計算できるよう、高性能な部品が使われています。

一番の特長は、非常に高性能なグラフィックスカードが単体で搭載（とうさい）されていることです。グラフィックスカードは、パソコンの映像の情報を処理して、ディスプレイに映し出すための部品です。「グラフィックボード」や「ビデオカード」とも呼ばれていて、基板が付いたトレイのような形をしています。主にタワー型のデスクトップパソコンの内部に取り付けられています。

グラフィックスカード以外にも、CPUやメモリの性能が重要です。CPUは、パソコンにとっての頭脳で、コンピューターの制御（せいぎょ）や計算をする部品です。メモリは、CPUが処理するデータを一時的に保存しておく作業場所です。3Dゲームを遊ぶには、たくさんの情報をすばやく処理するため、高速な頭脳と大きな作業スペースが必要です。

ゲーミングPCには以下のような短所もあります。

• 高性能な部品を使っているため、価格が高い
• 強力なグラフィックスカードの影響（えいきょう）で、高負荷時は大量に電力を消費する
• ゲームのプレイ中は、グラフィックスカードやCPUなどの温度が高くなり、熱が発生する

高価格なゲーミングPCですが、3Dゲームだけではなく、動画編集などの負荷がかかる作業も、ストレスなく快適にできることでしょう。