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なるほど!パソコン研究室

これってどういう意味?

有機ELってなに?

2020/1/15 こうしん

これってどういう意味?のイメージ

有機EL(ゆうきイーエル)は、「有機Electro-Luminescence(エレクトロルミネッセンス)」の略で、特定の有機物質に電圧をかけると、有機物質自体が光る現象のことをいいます。「エレクトロ」は「電気の」、「ルミネッセンス」は「発光」という意味があります。

有機ELの性質を利用してテレビやディスプレイに映像を映しているため、「有機ELテレビ」や「有機ELディスプレイ」と呼ばれているわけですね。テレビやスマートフォン、パソコンなどで有機ELパネルが使われる製品が増えています。

有機ELディスプレイには以下のような長所があります。

  • 映像がきれい
  • 製品をうすく、軽くできる

例えば、液晶(えきしょう)ディスプレイの場合は、フィルター、バックライト、液晶パネルなど、部品の数が多いため、うすくしたり軽くしたりするには限界があります。また、映像を映すためのバックライトが常に点灯しているため、はっきりとした黒の表現が難しいという性質があります。

有機ELディスプレイの場合は、画素(画面上の1つ1つの小さな光の点のこと)ごとに有機物質が光るため、バックライトはなく、構造がシンプルなのでうすくすることができます。また、液晶ディスプレイと比べて、はっきりと色あざやかな映像を映しだすことができます。動きの激しいスポーツを見たり、ゲームをプレイしたりする場合も快適です。ななめから見ても明るさや色味が変わりにくいのもポイントです。

有機ELディスプレイには以下のような短所もあります。

  • 本格的には普及(ふきゅう)していないため、製造するのにお金がかかり、値段が高い
  • 液晶と比べると、有機ELディスプレイや有機ELテレビの数が少ない
  • 長時間同じ画面を表示したままにしておくと、焼き付きが発生する場合がある

なお、焼き付きとは、画面にそれまで映っていた映像がうっすらと残ってしまう現象です。焼き付きができると、元にはもどせないため、長時間、同じ画面を表示し続けないように注意が必要です。現在は改良が進み、焼き付きを発生しにくくする機能があるテレビやディスプレイも増えてきています。

以下のQ&Aでは、富士通パソコンの有機ELディスプレイで焼き付きを発生しにくくするためにやっておいた方が良いことについて案内しています。

今後、有機ELディスプレイの普及が進み、大量に生産されるようになれば値段が下がり、有機ELパネルを使った製品の種類も増えることが期待されます。まだ有機ELディスプレイや有機ELテレビを見たことがないなら、家電量販店(かでんりょうはんてん)に行って、大画面の有機ELを体験してみましょう。

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