イマドキのケータイのカメラはとても高機能です。
しかし様々な機能があっても、必ずしも全てが使われてはいないようです。
それではせっかくのカメラがちょっと勿体ないですよね。
「色々なことができるみたいだけど、よく分からないから、、、」という声が聞こえてきそうですが、ちょっとしたコツや知識を身につければ、もっとケータイでの撮影が楽しくなりますよ。
カメラ機能を上手に使ってキレイに印刷するまでを、2回に分けてレポートいたします。
ケータイのカメラでもデジタルカメラでも、撮影に必要な技術や知識は同じです。
一般的な撮影の知識を知っておくことは、上手な撮影への第一歩です。
といっても一度にたくさんの用語を覚えるのは大変ですので、ここでは「よく聞くけどいま一つ分からない用語」を選んで解説しましょう。
私達がカメラで撮影する時は、場所によって光源の種類が違っています。
例えば屋外であれば太陽が光源になりますし、室内であれば窓から入る光や蛍光灯が光源になるのです。
そして、光源の種類が違うと撮影される被写体の色味も変わってきます。
その結果本当は純白なのに、カメラで撮ると黄色っぽい白に撮れてしまったりするのです。
ホワイトバランスとはそれを適正な色合いに調整してくれる、色の補正機能なのです。
F904iやF704iのカメラは、ホワイトバランスの値を設定することができます。
カメラを起動した状態で数字の4を押すと、メニューが表示されます。
ホワイトバランスのメニューには「オート」「太陽光」「くもり」「蛍光灯」「電球」という項目がありますが、切り替えるとカメラ画面で色合いが変わりますので、自然な色合いになるように調整しましょう。
同じ条件でホワイトバランスの設定を変えてみたのが左の写真です。
微妙な違いですが色味が変わっているのが分かると思います。
例えばブログにのせる料理の写真を撮りたい!というときは、ホワイトバランスに気をつけると良いですね。
特にお皿の白がきれいに出ると印象がかなり変わってきます。
ISOとは正式にはフィルムの感度を表す用語です。
感度が高いほどシャッタースピードが速くなり、暗い場所でも明るく撮影することができるようになります。
一般的な意味はこうですが、ケータイカメラでは「撮影する時の感度」と理解しましょう。
一眼レフのデジタルカメラなどでは、かなり細かく設定を行うことができますが、F904iやF704iのカメラの場合は、ISOのことを「カメラ感度」と表現していて、「ノーマル」「高感度」「低感度」という値を設定できます。
設定した値はカメラ画面上でアイコン表示されます。
シャッタースピードが速くなり、暗いところでも明るく撮れるのであれば、常に高感度に設定しておいた方が良さそうですよね。
しかし高感度に設定すると、撮った写真にノイズが多くなってしまうという欠点もあるのです。
下の写真はちょっと薄暗い建物の廊下を「高感度」「低感度」で撮影した物です。
確かに高感度(左側の写真)の方が明るいのですが、高感度の画像は天井や壁にノイズ(色のちらつき)が見られるのが分かると思います。
このようにホワイトバランスとカメラ感度をちょっと意識するだけで、だいぶ写真のイメージが変わってきます。
F904iやF704iで撮影を行う場合、メニューから撮影モードを選ぶことができますが、撮影モードが「オート」又は「マニュアル」の場合のみ、ホワイトバランスやカメラ感度の設定を行うことができます。
ケータイのカメラに限った話ではありませんが、撮影するときの手ブレに悩まされている人は多いのではないでしょうか。
F904iやF704iには手ブレ補正機能がありますので、これを常時ONにしておくと良いでしょう。
しかし手ブレの根本的な原因は撮影時のフォームに問題があるのです。
カメラの撮影テクニックが書かれた本を読むと、脇をしめてカメラをしっかり両手で持つ、というのが一般的な手ブレ防止のフォームとして推奨されています。
しかしケータイのカメラは普通のカメラと違って、ファインダーを覗き込むものではありません。
むしろ「携帯を片手で持ち、しかも脇があいている」という、理想のフォームとは逆のスタイルで写真を撮っている人が多いのではないでしょうか。

こういう状態で撮影すると、手ブレだけではなく構図が斜めになってしまうという問題も発生します。
撮影した瞬間に微妙にカメラが動いてしまうので、ブレないまでもカメラが斜めになってしまうのです。
ケータイのカメラで手ブレをなくすためのポイントを、以下のようにまとめてみました。

安定したフォームで撮影できるようになったら、次は構図を意識してみましょう。
構図というとちょっと難しそうな感じですが、基本的な原則をいくつか意識するだけで、写真の印象が変わってくるものです。
私達はカメラを撮るとき、ついつい撮りたいものを真ん中においてしまうようです。
特に人物を撮るときなどは、いつも顔が真ん中にきているのではないでしょうか。
真ん中に被写体が置かれると、構図が安定する反面やや面白みに欠けた物になってしまいます。
F904iやF704iはカメラを起動した状態でサイドキー(▼)を押すと、白いガイドラインが表示されますので、これをガイドにして構図を意識してみましょう。
ガイドラインの交差する部分に被写体のポイントを置いてみると、構図の印象が変わります。

人物を撮る場合にどうしても回りの情景を伝えたくて、全身が入っている構図になりがちです。
そういう構図も良いですが、中途半端に人物が小さくなってしまうと、風景を写したいのか人物を写したいのか、分かりにくくなってしまいます。
後で削除もできますので、寄ったカットと引いたカットで撮っておくと良いでしょう。
人物に寄って撮るときは、頭の上の空間を少なくしましょう。
さらに顔や体が向いている方にスペースをあけると、良い感じになりますね。

ブログに掲載したりメールで送ったりと、料理の写真を撮る機会が多い方は、お皿全体ではなく料理をアップで撮ることを心がけましょう。
人物撮影と同じようについつい引いてしまい、お皿全体が写るように撮ってしまいがちですが、主役はあくまでも料理です。
お皿は切れてしまうぐらいでもちょうど良いと思って下さい。
撮影する角度は真上よりは斜め45度ぐらいから撮るのが良いでしょう。
これはテーブルに料理を置いて、自分が食べるときの視点です。
左の写真はF904iを使って、以下の設定で撮影しています。
(トリミングはパソコンの画像編集ソフトを使っています)
ホワイトバランス→「蛍光灯」
カメラ感度→「ノーマル」
撮影モード→「オート」
ホワイトバランスや明るさの設定を変えると、全体の色味が変わってきますので、撮影するときに色々な設定を試してみると良いでしょう。
自宅で撮影する時は色々と試行錯誤できますが、レストランなどで料理の写真を撮る場合は、周りの方のご迷惑にならないよう十分にご注意下さい。
次回は撮影した画像をきれいに印刷するためのコツや、注意点をご紹介いたします。
※掲載の画面はすべてイメージです。