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世界の名曲クラシック特別ダウンロード

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近年、リラクゼーションを目的にヒーリングミュージック(心理的な安心感や気持ちを落ち着かせるための音楽)が注目を集め、なかでもクラシック音楽は「脳」に働きかけて癒しや和みといった効果を与えてくれると言われています。またリラックスとは逆に気分を盛り上げるために軽快で明るいクラシックの楽曲を選ぶ人もいるなど、気分に合わせて楽しめるクラシック音楽が人気を呼んでいます。そこで今回は誰もが耳にしたことがあり、世界的に有名なクラシックの楽曲を、テーマ別に2曲ずつセレクトしました。心地よい眠りいざなう睡眠系、気分を盛り上げてくれる昂奮系、緊張や不安感を緩和してくれるリラックス系と、それぞれの用途や生活に合わせてクラシック音楽をお楽しみください。

睡眠 心地よい眠りをいざなう

クロード・ドビュッシー(1862-1918)/「月の光」ベルガマスク組曲より
ペーテル・ナジ(ピアノ)

1890年に作曲されたベルガマスク組曲(ベルガマスクとはイタリアの都市の“ベルガモ”風舞曲の意味)の中の1曲です。フランスの詩人、ポール・ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」に収録された「月の光」に触発されたと言われる美しい作品で、ドビュッシーの初期作品の中でも、とりわけ完成度の高いものとして知られています。全編ゆったりとした夢想的な楽想に彩られ、穏やかな眠りに誘うような冒頭、まるで部屋の中に月の光が溢れるかのような分散和音が華やかな中間部を経て、最後に冒頭のメロディが分散和音にいざなわれ、静かに消えていきます。ドビュッシーは、同じタイトルで歌曲も書いており、こちらも繊細な作風が愛されています。

クロード・ドビュッシー

ショパン(1810-1849)/「ノクターン第2番」変ホ長調
イディル・ビレット(ピアノ)

「ノクターン=夜想曲」。この邦題を付けた人のセンスの素晴らしさに脱帽です。ラテン語の「夜」の意を持つ Nox を語源としており、もともとはアイルランドの作曲家&ピアニスト、ジョン・フィールドが創始した形式ですが、現代ではショパンの曲が際立って愛好されています。ショパンは生涯に21曲の夜想曲を残していて、そのどれもがロマンティックで、いかにも夜の雰囲気を湛えた名曲揃いです。なかでもこの第2番は有名で、A−BーAーBーAーC−Cコーダというロンド形式に則って書かれていますが、同じメロディが繰り返されるごとに装飾的に変奏されるという凝ったものです。Aが3回繰り返された後に現れる情熱的なCのメロディ、そしてコーダへと繋がれる、目も眩むような早いパッセージ。そして全てが夢の中へいざなわれるかのように曲を閉じるのです。

ショパン

昂奮 気分を盛り上げる

エルガー(1857-1934)/行進曲「威風堂々」より第1番
スロヴァキア放送交響楽団/エイドリアン・リーパー(指揮者)

エルガーが作曲した「威風堂々」行進曲は、実は全部で6曲(最後の曲は未完)ありますが、一番有名なのは、この第1番です。A-B-A の3部形式で書かれていますが、中間部のメロディがあまりにも荘厳であったため、当時の国王エドワード7世が「この部分に歌詞をつけるように」とエルガーに要望。その翌年に「希望と栄光の国」という合唱バージョンが作られ、こちらは“英国第2の国歌”として愛唱されています。小刻みに動くメロディが特徴的な第1部、前述通りの勇壮な中間部の対比が見事な心躍る名曲です。ちなみにに、原題「Pomp and Circumstance」とは、シェイクスピアの戯曲「オセロ」のセリフから取られています。「飾りも立派さも」といった意味あいでしょうか。

エルガー

ホルスト(1874-1934)/「木星」組曲「惑星」より
ブラティスラヴァCSR交響楽団/エイドリアン・リーパー(指揮者)

ホルストと言えば「木星=ジュピター」。女性アーティストの深みのある歌で日本でも一躍有名になった曲です。もともと7曲からなる管弦楽組曲の第4曲目ですが、ホルストは全ての曲を、占星術の観点から書いているということはあまり知られていないのではないでしょうか?大きな三部形式で書かれており、第1主題は湧き上がるような弦の響きに伴われた管の咆哮に始まります。力強い動きが次第に高潮しクライマックスを迎えた後、一旦落ち着いたかと思うと、あの雄大でおなじみのメロディが現れます。この部分では、まさに目が覚めるかのような解放感を味わえるでしょう。そしてまた賑やかな部分が戻り、あのメロディも融合されながら劇的に曲は終わりを迎えます。

ホルスト

リラックス 緊張や不安を緩和する

バッハ(1685-1750)/「G線上のアリア」管弦楽組曲第3番より
ケルン室内管弦楽団/ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指揮者)

管弦楽組曲とは当時盛んに愛好されていた形式で、小さな舞曲を数曲集め、主に貴族たちの楽しみのために書かれたものです。バッハは管弦楽組曲を全部で4曲書いていますが、この第3番の2曲目の「エア」は、1871年にヴァイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミがこれだけを取り出して、ヴァイオリン独奏とピアノ伴奏のために編曲したものです。その際、ヴァイオリンのG線のみで演奏できるように調性をニ長調からハ長調に移調したのですが、現在では、原曲の「エア」にも同じように「G線上のアリア」と呼ばれ、テレビやBGMなど様々なシーンで親しまれるようになりました。弦楽器と通奏低音のみで演奏される、静かで心休まる音楽です。

バッハ

モーツァルト(1756-1791)
/「フルートとハープのための協奏曲」より第2楽章
イルジー・ヴァーレク(フルート)/ハナ・ミュラロヴァー(ハープ)
/カペラ・イストロポリターナ/リヒャルト・エトリンガー(指揮者)

1778年、22歳のモーツァルトがギーヌ公アドリアン=ルイ・ド・ボニエールのために作曲した協奏曲。フルートの名手であった公爵、ハープを上手く演奏するその令嬢。楽器自体もこの時代の流行であったためか、とても典雅で上品な作品に仕上がっています。この第2楽章は、弦楽器のみの伴奏にフルートとハープのメロディが甘く溶け合う夢心地な音楽で、何かを問いかけるような第1主題が始まるとすぐに、ハープの絹糸のようなパッセージが現れ、極上の響きを醸し出します。ゆったりとした音楽は、午後の優雅なひとときや、眠る前の心の落ち着きを求める方にぴったりです。

モーツァルト