和戸先生、はじめまして。私は自治会の役員をしております。
最近、住民の皆さんのゴミの出し方が問題になり、調べたところ、粗大ゴミの出し方のルールを知らない方が多いことがわかりました。そこで、ワードで広報しようと思い、チラシを作ってみたのですが、別の役員にゴミの種類や出し方をもっとわかりやすくできないか、と指摘されました。
何かいいアドバイスがありましたら、お願いいたします。
大変なお仕事ですね。本当に、おつかれさまです。
その役員の方は、なかなか厳しいですね。イラストも使われていて、私はとてもわかりやすい文書だと思いますよ。1つだけアドバイスするとしたら、箇条書きを活用することでしょうか。
粗大ゴミの種類と出し方のところで箇条書きを使うと、もっとスッキリ、要点がわかりやすくなると思いますので、ぜひ試してみてください。
Before after 注︰サンプル文章は、Word 2010で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。
本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。
ワードの箇条書きには、大きく2つの種類があります。
1つは先頭に記号の付いた箇条書きです。これは、項目を並列的に並べるときに便利です。ワードでは、先頭の記号を自由に選ぶこともできます。
もう1つは番号付きの箇条書きです。こちらは、作業手順やランキングのように、順番が意味を持つとき有効な箇条書きです。番号の種類も自由に選ぶことが可能です。
以降では、先頭に記号の付いた箇条書きと番号付き箇条書きの設定方法を説明します。画面はWord 2013ですが、Word 2010 ⁄ 2007も操作方法は共通です。Word 2003のみ少し異なりますので、適宜、補足します。
先頭に記号の付いた箇条書きを作ってみましょう。サンプル文書の場合だと、「粗大ゴミの種類について」の箇所に適しています。粗大ゴミの種類を羅列しただけで、順番は特に重要ではないからです。
サンプル文書の「粗大ゴミの出し方」は、粗大ゴミを出す手順を説明しています。手順の説明ですから、順番が大切なのはいうまでもありません、したがって、番号付きの箇条書きが適しています。設定方法は、クリックするボタンが異なるだけで、記号付きの箇条書きとほとんど同じです。
既存の段落に対して箇条書きを設定するポイントは、次のとおりです。
大切なポイントをわかりやすく伝えるのに、箇条書きはとても有効な手段です。作成した文書がいまひとつわかりにくいと感じたら、箇条書きにできるところがないか検討してみましょう。