和戸先生、いつも参考にさせていただいております。
文章とクリップアートのシンプルなあいさつ状を作りたいのですが、クリップアートの周囲の文字が、思ったように配置できません。文章との間が空きすぎたり、変な場所に文字が表示されたりして、うまくいかないのです。手作業でもいいので、細かく調整することはできないでしょうか。よろしくお願いします。
ワードでは、クリップアート(イラスト)の形に沿って周囲の文字を配置することができます。ただし、クリップアートの形によっては、思ったように文字が配置されないことも珍しくありません。そこで今回は、周囲の文字を細かく調整する方法をご紹介します。この方法を使えば、どんなクリップアートでも、周囲の文字を思った通りに配置することが可能です。ぜひ、お試しください。
Before after 注︰サンプル文章は、Word 2013で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。
本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。
ワードでは、クリップアートの形に沿って周囲の文字を配置することができます。ただし、クリップアートの形によっては、次のように文字が飛び飛びに配置されたり、周囲の文字との間隔が空きすぎたりすることもあります。
文字が飛び飛びに配置されています。
このような場合は、「折り返し点」を編集することで、周囲の文字の配置を自由にコントロールすることが可能です。今回は、その方法を説明します。
なお、画面はWord 2013で説明していますが、Word 2003⁄Word 2007 ⁄ 2010で操作が異なる場合は、適宜、補足します。
まずは、クリップアートを挿入しましょう。パソコンがインターネットにつながっていれば、Office.comからさまざまな種類のクリップアートを検索し、挿入することができます。
[挿入]タブの[図]にある[オンライン画像]ボタンをクリックします。なお、画像はカーソル位置に挿入されます。画像の位置は後で変更するので、カーソルは文書中のどこにあってもかまいません。この画面では、文書先頭に置いてあります。
クリップアートを挿入したら、次に配置を決めましょう。ここではページの左下に配置します。クリップアートをドラッグして配置してもかまいませんが、ワードならメニューから選択するだけで、ピッタリと配置してくれます。
クリップアートの四隅に表示されている◯マークをドラッグすれば、クリップアートのサイズを調整できます。サイズ調整によって位置がずれてしまった場合は、再び[書式]タブの[配置]で[位置]ボタンをクリックすれば、ページの左下や右上などにぴったり配置できます。
Word 2003の場合は、Word 2007⁄2010⁄2013のように、クリップアートの配置をワンクリックで設定する機能はありません。このため、クリップアートをドラッグして、位置を調整する必要があります。
クリップアートと周囲の文字の配置を設定します。ここでは、「外周」を選択します。これにより、クリップアートの形に沿って周囲の文字を流し込むことができます。
文字列の折り返しで「外周」を選択したので、クリップアートのちょっとした隙間にも文字が配置され、文字が飛び飛びになっています。これを修正するには、「折り返し点」を編集します。「折り返し点」とは、クリップアートの周囲にある見えない点のことで、これを動かすことで、周囲の文字の配置を自由に調整できるのです。折り返し点は通常は目に見えませんが、編集するときだけ表示させることが可能です。
クリップアート周囲の文字配置を設定するポイントは、次のとおりです。
今回取り上げた折り返し点の編集は、クリップアートだけでなく、画像や図形の周囲の文字配置を調整したいときも利用できます。うまく文字を配置できないときは、ぜひ活用してみてください。
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