和戸先生、いつもお世話になっております。いま、会社でのスマートフォン導入に向けて、いろいろと調べているのですが、上司はITに詳しくないので、説得が大変そうです。そこで、スマートフォンの基礎的なことをまとめたレポートをワードで書いて、提出しようと思っているのですが、難しそうな横文字を、うまく補足説明する機能があったら、ご教授ください。よろしくお願いします。
スマートフォンの業界は変化が激しいので、確かに用語からきちんと説明しないと理解するのは大変ですね。お仕事、大変かと思いますが、上司の方の気持ちもわかります。さて、機能はいくつかあるのですが、今回は「割注(わりちゅう)」をおすすめします。用語の直後に、括弧付きで上下2行に説明文を入力できますよ。ぜひ、割注を活用して、わかりやすいレポートを作成してください。
Before after 注︰サンプル文章は、Word 2013で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。
本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。
ワードには、用語の説明文を入力する「割注(わりちゅう)」という機能が、用意されています。割注を利用すると、次のように、括弧付きで上下2行に文章を入力することができます。難しい用語が多い文書を作成するときは、ぜひ活用したい機能です。
なお、画面はWord 2013で説明していますが、Word 2010⁄Word 2007も操作方法は共通です。Word 2003のみ少し操作が異なりますので、適宜、補足します。
早速、割注を作成してみましょう。まずは、「スマートフォン」という用語の直後に括弧付きの割注を挿入します。なお、割注はサイズが小さいので、作業するときは、画面の表示倍率を上げておくことをおすすめします。Word 2013なら、画面右下のスライドバーで表示倍率を変更できます。
サンプル文書では、3つの用語を割注で説明しています。設定方法はまったく同じですので、残りの2つの用語「フィーチャーフォン」と「OS」にも割注を設定しましょう。なお、本文中に同じ用語が複数出てくる場合は、初めて出てくる箇所に割注を設定するのが一般的です。
[割注]ダイアログボックスが表示されたら、対象文字列や括弧を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
割注を並べ替えるポイントは、次のとおりです。
専門用語や業界用語を多用した文書は、詳しくない人にとっては難しい場合がほとんどです。読み手のことを考えて、割注をうまく活用し、理解しやすい文書作りを心がけましょう。
Twitterで最新の更新情報やおすすめQ&A、アドバイスをお届けしています。