和戸先生、いつも参考にさせていただいています。実は今、乗馬教室に通っています。とても楽しいですよ。知人・友人にもぜひその感動を伝えたいと思い、ワードでハガキを作っているのですが、写真を切り抜くことはできますか。馬の写真を切り抜いて、そのまわりに文章をレイアウトできたら素敵だと思いましたので。やはり、写真編集用の専門ソフトが必要でしょうか? できればワードだけでやりたいのですが……。よろしくお願いします。
お使いのワードのバージョンが Word 2010以上であれば、「画像の背景削除」という機能がありますよ。人物やペット、建物などの映った画像から、背景だけを削除できる機能ですので、ピッタリだと思います。もちろん、背景を削除したあとで、周囲に文字をレイアウトすることも可能です。
ぜひ、素敵なハガキを作って、お友達に乗馬の楽しさを伝えてあげてくださいね。
Before After 注︰サンプル文章は、Word 2013で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。
本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。
「画像の背景削除」は、Word 2010から用意された機能です。人物やペット、建物などを撮影した画像から背景だけを削除して、必要なところだけを切り抜くことができます。以前は、専用の写真編集ソフトが必要でしたが、今ではワードだけでも可能になったのです。
この機能の特徴は、どこを残してどこを削除するかをワードが自動的に判断することです。ただし、正しく判断できない場合は、残す領域と削除する領域をユーザーが手動で指定します。
ここでは、Word 2013での操作方法を説明します。なお、Word 2010も、手順はまったく同じです。
まずは、画像を選択し、画像の背景を削除するメニューを表示します。そして、作業用の枠を設定します。ワードは作業用の枠の中で、「どの部分を残すか(保持するか)」を自動的に判断します。
サンプルの画像の場合、馬の姿と画面下の草原の部分を残しますので、それが含まれるように、作業用の枠を画像全体に合わせることからスタートしましょう。
ワードは、削除する範囲と保持する範囲を自動的に判断します。ですが、必ずしも正確ではありません。そこで、ユーザーが「削除する領域はここですよ」または「保持する領域はここですよ」と指示する必要があります。それによって、ワードは「このあたりの色は削除しよう」または「このあたりの色は残そう」と判断できるようになります。まずは、削除する領域を手動で指定しましょう。
次は保持する領域を手動で指定します。サンプルでは、画面下部の草原がピンク色になっている(切り取られる)ので、ここを指定して保持する領域に変更します。
削除する領域と保持する領域が正しく設定できたら、最後に[変更を保持]ボタンをクリックして設定を確定します。これでピンクの領域が削除されて、背景の削除が完了します。
保持する領域を指定しているときは、ピンクの領域(削除する領域)が自動的に変化します。これは、ユーザーがドラッグやクリックで指定した場所の色を基に、削除する領域と保持する領域をワードが自動的に判断しているためです。したがって、ピンクの領域がうまく設定できないときは、ドラッグやクリックで指定する場所を変更してみてください。
なお、[マークの削除]ボタンをクリックした後、保持する領域/削除する領域のマークをクリックすれば、マークを削除して元に戻せます。作業を中断して、元の画像に戻したい場合は、[すべての変更を破棄]ボタンをクリックしてください。
ワードで画像の背景を削除するポイントは、次のとおりです。
画像の背景を削除する機能は、画像の周囲に文字をきれいにレイアウトしたいとき、とても効果的です。他の人から「これ、どうやって作ったの?」と聞かれるかもしれません。ぜひ、活用してください。なお、境界線のはっきりしない画像の場合は、背景をうまく削除できないことがありますので、境界線がはっきりした画像を選ぶのもポイントです。
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