Fujitsu The Possibilities are Infinite

インターネット24時
バックナンバー:

 「近寄らないで!」まるで病原菌あつかい
「おっはようございまーす!」

その休暇明け、A村は客先に直行して日焼けした明るい笑顔を振りまいていた。「あっちでゴルフして来たんだって? 実に羨ましいねえ〜」「やだなあBさん、冷やかさないでくださいよ」 相手担当者と軽口をたたきながら、A村はいつもするようにノートパソコンを取り出し、商談のためケーブルを借りてネットワークに接続した。
「おや? ヘンだな」 マシンがいきなりシャットダウンしようとしたのはその時だった。ほどなく再起動すると“RPCサービスが異常終了しました”というメッセージ、そしてまたシャットダウン・・・。「マシン、調子悪いみたいだな。休みボケかな?」 ちょっと慌てながらも、A村は冗談に紛らわせてパソコンを閉じた。「すいません、しょうがないなあ。じゃこっちの資料でご説明しますか・・・」 何とか、その場を取り繕った。

しかし、本当に大変なのはその後だった。社に戻るなり、客先から苦情が入ったと声をかけられたのだ。「A村くん、きみBさんのところでウイルスをばらまいたらしいぞ!」「えっ!?」
あれ以来、B氏の会社でパソコンの不具合が続出しているという。例のブラスターワームだった。公平に言えば、A村も被害者なのかも知れない。しかしセキュリティパッチを当てていなかったのは事実だし、言い訳の余地はなかった。会社の処置は素早く、厳しかった。A村はパソコンを取り上げられ、連絡も見積も企画書もままならず、ほとんど仕事にならない状況になってしまった。

さらに影響はそれだけではなかった。オフィス内を歩くと「あ、ウイルス持ちが来たぞ〜」と囃され、時々たわいのないメールをやりとりしていた同僚のC美からも「もう〜、そばに近寄らないでよ!」と、いやなものでも見るような態度をされてしまう。挙げ句には、懇意にしてもらっていた別の取り引き先の部長にまで「うちの社内感染も、きみが原因じゃないかって噂が立ってる。しばらく来なくていいから」と言われる始末であった。
売上げは落とすし、社内評価もガタ落ち。客先の信用も失墜。「なぜオレがこんな目に・・・?」 A村は頭を抱えるしかなかった。
この事例は、実際にあった“ワーム感染事件”の事例を脚色、再構成したものです。
シマンテックでは、総合ウイルス対策ソフトウェア「Norton Internet Security」もしくは「Norton Antivirus」のご利用をお薦めします。インストールしてウイルス定義ファイルを更新することで、上記のワーム/ウイルスはもちろん最新のものにも対応、パソコンと“信頼”を守ります。


解説
失われるものは、アプリケーションやデータばかりではない



ブラスターワーム(W32.Blaster.Worm)は、Windows XP/2000のセキュリティホールを狙ったもので、対策を講じていないパソコンはネットワークに接続しただけで感染する恐れがあります。いわゆる「メールの添付ファイルを装って届く」ウイルスとは異なり、特に操作をしなくても感染したり、感染しても気づかないケースがあり、全世界で数十万台のPCが被害を受けている模様です。このほか、ウェルチア(W32.Welchia.Worm)、デュマル(W32.Dumaru.Worm)などがブラスターの感染拡大に便乗する形で流行。ソービッグF(W32.Sobig.F@mm)というウイルスも騒ぎを起こすなど、最近また悪質なワームやウイルスが目立つようになっています。
このように後を絶たないウイルス被害ですが、単に「かかった」「やられた」で済まないのが、問題の深いところ。ウイルス感染は、かかった人の「信頼」をも傷つける可能性があるのです。今回取り上げた事件のように、いったん感染してしまったら、その人の信頼はもちろんその人が所属する企業の信頼をも失墜させかねないのです。日頃からぜひ、Windowsのアップデートやウイルス対策ソフトの導入などのセキュリティ対策を行ってください。



事件の教訓

信頼という大切なものを失くす前に、
ちょっとの手間を惜しまずに!



(C) Symantec Corporation. All rights reserved.