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[事件簿61]「オレは大丈夫さ」が生んだウイルス被害

「なんか、お前のパソコン重くね?」

友人Q太の部屋でパソコンに触っていて、R郎は呟いた。

「そうか? そんなもんだと思ったけど…」
「なんか反応が鈍いような…。ウイルスにでもかかってんじゃないの?」

R郎は冗談半分だったが、Q太の答えは意外なものだった。

「ウイルス? だーいじょーぶさ。迷惑メールの添付ファイルとか、怪しいリンクとか触らないし。…対策ソフトとかは入れてないけど」
「え? やばいよー、対策ソフトくらい入れなさいって」
「大丈夫だって。お前と違って、変なサイトをうろついたりもしないもんね、オ・レ・は・ね!」
「お前ね…。ちょっとはわかってるみたいだけど、全部はわかってないなー」

R郎は呆れながら説明を始めた。

確かに、ウイルスはメール添付やアダルトなど怪しいサイトのリンクに潜んでいることがある。変な詐欺まがいのソフトや、画像に偽装されていることもある。そういう訳のわからんものをクリックしたり、サイトに近づいたりしないのはある意味正解である。

「なんかエラソウだなお前(笑)」
「いいから聞けって。ところがだ…」

最近はそういう、見るからに怪しいものばかりじゃなくなっている。手の込んだ、いかにも本物らしく見えるセキュリティ関係のサイトを装って仕込んであったり、見慣れたURLのレンタルブログなどを利用したり、果ては、有名企業の正規サイトを不正アクセスで改竄し、ウイルスなどを埋め込むといった手口も多くなっている。本当に“危険なサイトには行っていない”と言えるのか? 最近のウイルスは愉快犯ではないから、知らないうちに感染して、知らないうちに個人情報や財産を抜かれたり、第三者に感染を広げてしまっているかも知れない…。

Q太の表情も、徐々に神妙なものに変わっていた。

「ま、いいや。無料でウイルスチェックができるサイトがあるからさ、試しにちょっとやってみようじゃん?」

R郎はセキュリティ・チェックのページを開いてスキャンを始めた。
するとどうだろう、出るわ出るわ、ゆうに100を超えるウイルスやスパイウェアが検出されたのである。

さすがのQ太も、口をあんぐりと開けたまま声がなかった。


この事例は、実際にあった"ウイルス感染"の事例をもとに脚色、再構成したものです。
シマンテックでは、ウイルスやワーム、スパイウェアなどの不正プログラムや、フィッシングなどからあなたを守るセキュリティ対策ソフト「Norton Internet Security 2008」を始め各種製品を用意しています。
Web上から無償でウイルスチェックができる「シマンテック セキュリティ・チェック」ページも用意していますので、ご心配な方はぜひお試しください。(ウイルスの検疫・削除には対応しておりません)


解説
普通のサイトにも仕込まれる悪意


ウイルスの感染経路が変化しつつあります。
従来のセオリーは「見知らぬメールの添付ファイルやリンクをクリックしない」「信頼できないサイトにはアクセスしない」などで、これにも引き続き注意しなければならないのですが、本文に取り上げたように最近は「有名企業の有名サイトに危険がないわけではない」というケースも見られるようになっています。
こうした脅威には、OSを最新に保つ(Windows Updateなど)、ウイルス対策ソフトを導入し、正しく使う(定義ファイルの更新)、ITニュースなどで脅威の情報をチェックする、など2重・3重の対策を施しておくのがよいと思います。




事件の教訓

ウイルスは “自分だけは”が 事故のもと


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