とっても簡単!インターネットで確定申告書作成 「平成23年版 」(1/3)

確定申告というと、「やらなくてはいけないけれど、むずかしい」、「めんどうくさい」と思ってしまい、なかなか手が動かせないことがあります。しかし、インターネットを使った方法をマスターすれば、意外なほど簡単に、すっきりと済ませられるようになりますよ。

今回は、インターネットを使って確定申告書を作る方法をご紹介します。

公開日2012年2月8日

掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。

インターネットを使って確定申告ができる

用紙に手書きで申告するのに比べて、多くのメリットがある

自営業や個人事業主の方にとって、毎年度末の確定申告は気が重い作業です。いつも税務署に行って長時間かけて申告をしている、という方もいるかもしれません。所得税などの確定申告(書類作成)は、インターネットから国税庁のサイトで簡単に行えることは、ご存知でしょうか。インターネットからの確定申告には、次のようなメリットがあります。

  • 都合のいい時間に書類作成ができる
    途中でデータを保存して翌日続きをする、といったこともOK。
  • 税に関するQ&Aなどの情報が充実していて、すぐに不明点を調べられる
    何もわからないまま税務署に行くよりも効率がいい。
  • 用意されたフォームに数字を入力するだけで、基本的な項目は自動的に計算される
    計算の手間がかからず、ミスも発生しない。
  • デジタルデータとして管理するので、紙を扱うわずらわしさがない
    書き損じたら税務署まで新しい用紙をもらいに行く、といっためんどうな点から解放される。

インターネットを使った確定申告の方法は2種類

「e-Taxでの申告」「印刷しての申告」それぞれのメリット

インターネットから確定申告を行う方法は2種類あります。書類を作成するのはどちらも同じですが、インターネットを通じて申告までを行う方法が「e-Tax」と呼ばれるものです。

e-Taxは税額控除や一部書類の提出の免除、スピーディな還付などのメリットがある一方、電子証明書の取得や、ICカードリーダー/ライターの購入といった事前の準備が必要で、費用もかかります。自営業などで毎年確定申告をする方には便利ですが、医療費の還付や転職などの事情で今年だけ確定申告をするような方には、あまり向いていません。

もう1つの方法は、インターネット上で作成した書類をプリンターで印刷し、郵送または税務署に直接持って行って申告する方法です。この方法であれば特別な準備や装置は必要ありません。

以降では、書類をプリンターで印刷する方法での、確定申告書作成の流れを解説します。

確定申告の作業の流れを確認しておこう

基本的な流れは紙の場合と同じ。事前に必要書類を用意しておこう

まず、インターネットで確定申告書を作成し、印刷して申告するまでの作業の流れを把握しておきましょう。紙による確定申告と大きく違うところはなく、あらかじめ必要書類を用意しておくことが重要になります。用意ができたら、次ページからの確定申告書の作成に進みましょう。

自宅からインターネットで確定申告をするときは、途中で必要書類が足りないことに気づいても、探したり調べ直したりすることが簡単になることもメリットとなります。

  1. 必要書類を用意する
    源泉徴収票や領収書など、必要な書類を用意します。
  2. 確定申告書を作成する
    インターネットで資料からデータを入力していきます。まず得たお金――所得または収入を入力し(源泉徴収票、または収支内訳書にまとめた収入から)、次に出ていったお金――経費や各種控除を入力すると、確定申告書が自動的に作成されます。
  3. PDFファイルを印刷する
    確定申告書はPDFファイルとして作成されるので、これを印刷します。
  4. 書類を提出する
    印刷した確定申告書を、税務署に郵送します。直接税務署に持って行って申告することもできます。

入力に必要な書類はあらかじめ準備しておきましょう。

確定申告や税金のわからないことは、国税庁のサイトを見てみよう

確定申告や税金について基本的なことを調べるには、国税庁のサイトにアクセスして情報を集めます。所得税の確定申告に関する基本的な内容は「パンフレット・手引き」の「所得税」から、「確定申告に関する手引き書」を読むことができます。

また「タックスアンサー」の「所得税」からは、さまざまなケースにおける確定申告の方法や注意点のQ&Aを読むことができます。例えば「医療費を支払ったとき」や「マイホームの取得や増改築などをしたとき」の確定申告についてや、東日本大震災により被害を受けた方の税金についてなども解説されています。

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