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古いOSを使い続けるとどうなる? デメリットを知っておこう(3/3)

番外編 古いInternet Explorerも使い続けると危険

インターネットの利用が、パソコンの主な利用目的という方も多いでしょう。最後に、OSだけではなく、ブラウザーソフトも古いバージョンを使い続けるとデメリットがあることもご紹介します。

インターネットの閲覧に欠かせない、Windows標準のブラウザーソフト「Internet Explorer」にもバージョンがあります。アップデートを実行して、常に最新版にしておかなければなりません。

インターネットには、表示するだけでウイルスに感染する悪質なWebページもあります。中には、古いInternet Explorerをターゲットとして、弱点を攻撃するプログラムを実行するWebページもあります。そのため、古いInternet Explorerを使い続けるのは危険なのです。

古いブラウザーソフトを使い続けていると、気付かないうちにウイルスに感染する恐れがあります。

古いInternet Explorerを使い続けると、インターネットを利用する楽しみも減ることになります。Webページの作成では、HTMLという言語が使われますが、古いブラウザーソフトは最新の言語に対応していないため、一部が表示されなかったり、表示が崩れたりすることがあるからです。

また、Internet Explorerの機能を拡張する「アドオン」というプログラムを追加できないこともあります。アドオンを追加することで、動画を再生したり、目的のWebページを素早く検索したりできるようになります。

例えば、動画の再生などに使用するAdobe Flash Playerの最新版は、Internet Explorer 6に追加できません。そのため、新しい形式で作られた動画は見ることができなくなります。

HTML5で図形を描画したInternet Explorer 9の画面イメージ

ウェブページの表現で使用する最新の言語「HTML5」に、Internet Explorerは9から対応しました。HTML5では、図形を描画することもできます。

Internet Explorer 8では、図形を描画しても表示されない画面イメージ

HTML5を使って図形を描画したウェブページをInternet Explorer 8で読み込んでも、表示されません。

Internet Explorerをアップデートするには?

マイクロソフト社は2012年3月下旬より順次、Internet Explorerの「自動アップグレード」を開始します。ユーザー側では特別な操作をすることなく、各Windowsに導入可能な最新のInternet Explorerを使用できるようになります。

現在、Windows VistaおよびWindows 7で使用可能な最新版は「Internet Explorer 9」、Windows XPで使用可能なのは「Internet Explorer 8」です。

なお、自動アップグレードは、Windows Updateの機能によって配信されます。もし、Windows Updateの「自動更新」が無効になっていると、自動アップグレードされないので、ご注意ください。Windows Updateの設定方法については、以下の関連リンクをご参照ください。

その他にも、以下のような条件で自動アップグレードを実行できない場合があります。

  • Internet Explorerが、Windowsの設定により無効化されている(Windows 7の場合のみ)
  • 過去に、Internet Explorer 8または9の自動更新があったとき、「インストールしない」を選択した
  • 企業の利用で、パソコンがWindows Intune、Windows Server Update Services(WSUS)、System Center Configuration Manager (SCCM) で管理されている
  • 自動アップグレードで最新版のInternet Explorerをいったん適用したものの、その後でアンインストールした

自動アップグレードされない場合や、今すぐアップグレードを実行したい場合には、マイクロソフト社のサイトへアクセスして、プログラムをダウンロードする方法があります。以下の関連リンクをご参照ください。

パソコンを安心して使うために

パソコンを購入するときには、どの製品にしようかとじっくり悩むものです。そして、長年使ううちに、愛着もわいてきます。けれども、一方では安心して使うための配慮も必要です。不測の事態が起きて、大切な仕事の情報や個人の情報が流出しては大きな損害になります。

まず、ブラウザーソフトをはじめとした個別のソフトウェアは、常にアップデートして最新版を使うようにしましょう。そして、Windowsのサポート期間を確認し、期限が迫っている場合には、最新のWindowsへのアップデート方法も確認しておくと安心です。

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