エクセルでワンランク上のグラフを作る!3つのスゴ技(1/2)

エクセルでは、さまざまな形式のグラフが作れます。同じデータでも、グラフの作り方ひとつで印象は大きく変わるもの。わかりやすく、インパクトのあるグラフを作るための技をマスターしましょう。

注)ここではMicrosoft Office Excel 2010を利用した場合の操作を解説します。

公開日2012年4月25日

掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。

棒グラフと折れ線グラフを組み合わせる

種類の違うグラフを混在させる

以下の表は、Aさん、Bさん、Cさんが共同で開催しているバザーでの売上の記録です。これをまとめて棒グラフにすると、図1のようになります。

売上金額と合計の売上金額をまとめた表のサンプル画面イメージ

バザーでのAさん、Bさん、Cさんの3人の売上金額と、合計の売上金額をまとめた表。このデータを、さまざまなグラフにしてみましょう。

一般的なわかりにくい棒グラフの画面イメージ

一般的な棒グラフ。3人の売上金額と合計金額のすべてが並んでいる必然性がなく、わかりにくいグラフになってしまっています。

このグラフでは、Aさん、Bさん、Cさん、合計と全部で4本ずつの棒グラフができていますが、3人の売上は比較したいけれど、3人の売上と合計金額を比較する必要はありません。合計金額は、全体としての売上の推移を確認できることが重要なので、こちらは折れ線グラフにしたほうがわかりやすくなります。

そこで、グラフ中の「売上合計」だけを折れ線グラフに変更してみましょう。グラフの種類の変更機能を利用します。

グラフから「売上合計」のグラフの部分を右クリックし、[系列グラフの種類の変更]をクリックしている画面イメージ

グラフから「売上合計」のグラフの部分を右クリックして[系列グラフの種類の変更]をクリックします。

折れ線グラフを選択して[OK]をクリックしている画面イメージ

折れ線グラフを選択して[OK]をクリックします。

「売上合計」だけが折れ線グラフに変更された画面イメージ

「売上合計」だけが折れ線グラフに変更されました。

グラフの縦軸に「第2軸」で別の軸を適用する

2つの縦軸で、混在するグラフをわかりやすくする

ここまでの操作で「売上合計」を折れ線グラフにできましたが、このグラフだと「売上合計」の数値が大きいため、3人の売上棒グラフがグラフの下のほうに偏ってしまい、見やすさがいまひとつです。

そこで、3人の売上の棒グラフはグラフの左側の軸(主軸)に、「売上合計」の折れ線グラフは右側に新しく作成する軸(第2軸)にと分けて、スペースをいっぱいに使ったグラフにしましょう。

「売上合計」の折れ線グラフの部分を右クリックし、[データ系列の書式設定]をクリックしている画面イメージ

「売上合計」の折れ線グラフの部分を右クリックして[データ系列の書式設定]をクリックします。

「系列のオプション」の[第2軸]をクリックし、[閉じる]をクリックしている画面イメージ

「系列のオプション」の[第2軸]をクリックして[閉じる]をクリックします。

左右に別の軸があり、スペースをいっぱいに使ったグラフの画面イメージ

左右に別の軸があり、スペースをいっぱいに使ったグラフができあがりました。

「グラフツール」でグラフをカスタマイズしよう

グラフをクリックしたときにリボンに表示される「グラフツール」を利用すると、グラフのデザインや、表示する情報をさまざまにカスタマイズできます。そのままのデザインでも充分に見やすいグラフになりますが、カスタマイズすることで、印象的なデザインにしてみましょう。

「デザイン」タブの「グラフのレイアウト」の画面イメージ

「デザイン」タブの「グラフのレイアウト」では、グラフ全体のデザインを複数のパターンから選択できます。

「グラフのスタイル」の画面イメージ

「グラフのスタイル」では、色の変更や、立体感のある加工などができます。

「レイアウト」タブの画面イメージ

「レイアウト」タブでは、グラフのタイトルや軸ラベルなど、項目ごとの見せ方を細かくカスタマイズできます。

「書式」タブの画面イメージ

「書式」タブでは、部分ごとの塗りつぶしや文字の装飾ができます。

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