Windows 8.1はWindows XPとどう違うの?(2/2)

「デスクトップ画面」の基本操作はほとんど同じ

Windows 8.1には、Windows XPとほとんど同じ操作で作業できる「デスクトップ画面」が用意されています。デスクトップにはアプリやファイルのアイコンを並べることができ、画面の下にあるタスクバーのボタンをクリックすれば、使用するアプリを切り替えられます。これまでWindows XPで使っていたアプリは、デスクトップ画面に切り替えることで使用できます。

デスクトップの操作には、これまでと違うところもあるので、確認しておきましょう。タスクバーの左端にはスタートボタンがありますが、このボタンの役割はWindows XPとは異なります。クリックすると、スタート画面に移動するので、タイル状のメニューからアプリを選びます。また、このボタンを長押し(右クリック)すると、終了メニューやWindowsの設定画面を開くためのメニューが表示されます。

【Windows 8.1】スタートボタンを長押し(右クリック)し、終了メニューやコントロールパネルなどの機能をメニュー表示している画面イメージ

【8.1】スタートボタンをクリックすると、スタート画面に移動します。長押し(右クリック)すると、終了メニューやコントロールパネルなどの機能がメニュー表示されます。

パソコンを起動したときに最初に表示されるのは「スタート画面」ですが、設定を変更して「デスクトップ画面」を表示させることもできます。起動してすぐに、これまで慣れ親しんだ画面から使い始めることも可能です。また、タスクバーの左端にあるスタートボタンをクリックしたときに、アプリ一覧のメニューを表示するように、設定を変更することもできます。

【Windows 8.1】タスクバーを右クリックして、[プロパティ]を選択している画面イメージ

【8.1】タスクバーを右クリックして、[プロパティ]を選択します。

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【Windows 8.1】[ナビゲーション]タブの[サインイン時にスタート画面ではなくデスクトップ画面に移動する]にチェックを入れている画面イメージ

【8.1】[ナビゲーション]タブの[サインイン時にスタート画面ではなくデスクトップ画面に移動する]にチェックを入れると、デスクトップ画面から起動できるようになります。[スタート画面への移動時にアプリビューを自動的に表示する]にチェックを入れると、スタートボタンをクリックしたときに、アプリ一覧のメニューを表示できます。

また、これまでどおり、デスクトップのアイコンからアプリを起動したり、タスクバーにアプリ起動のためのボタンを追加したりすることができます。よく使うアプリはあらかじめ登録しておくと便利です。

エクスプローラーの見た目も少し変わる

ファイル操作に欠かせないエクスプローラーの見た目も変わっています。一方で、ファイルやフォルダーを移動したり、コピーしたりといった基本の機能は変わっていないので、使うときに迷うことはありません。

Windows XPのエクスプローラーでは、上に表示された項目名をクリックして、表示されたメニューを選んでいました。このメニューは「ドロップダウンメニュー」と呼ばれています。一方、Windows 8では、リボンのように太いメニューの上に、大きなアイコンが並んでいます。これは「リボンメニュー」と呼ばれています。

[新しいフォルダー]や[コピー]など、よく使う機能は「リボンメニュー」の大きなボタンに割り当てられているので、より使いやすくなっています。拡張子や隠しファイルの表示/非表示もチェックをオン/オフするだけで、簡単に切り替えられます。

【Windows XP】フォルダーの新規作成やファイルのコピーなどを、上のドロップダウンメニューから選んでいる画面イメージ

【XP】Windows XPで、フォルダーの新規作成やファイルのコピーなどは、上のドロップダウンメニューから選んでいました。

【Windows 8.1】リボンメニューに表示される大きな[新しいフォルダー]ボタンをタップ(クリック)している画面イメージ

【8.1】Windows 8.1での新規フォルダーの作成は、リボンメニューに表示される大きな[新しいフォルダー]ボタンをタップ(クリック)するだけです。

【Windows 8.1】リボンメニューの[表示]タブを選んでいる画面イメージ

【8.1】リボンメニューの[表示]タブを選ぶと、[ファイル名拡張子]や[隠しファイル]の表示/非表示を切り替えるのも簡単です。

ファイルの検索もしやすくなっています。右上の検索ボックスにファイル名などのキーワードを入れるだけで、ファイルを絞り込んでみつけることができます。

【Windows 8.1】ファイル名を入れ、対象フォルダー内のファイルが絞り込まれている画面イメージ

【8.1】ファイル名を入れると、対象フォルダー内のファイルが絞り込まれます。目的のファイルをみつけたら開いてみましょう。

その他にも、マイクロソフト社が提供するインターネットのデータ保存サービス「SkyDrive」と連携する機能もあります。SkyDriveフォルダーに入れたファイルは、自動でインターネット上の保存先と同期されます。

自宅と職場など、違う場所にいても、インターネットに保存したファイルにアクセスして、続きの作業ができるようになります。なお、利用するにはマイクロソフトアカウントの登録が必要です。

【Windows 8.1】SkyDriveフォルダーを選択している画面イメージ

【8.1】SkyDriveフォルダーへファイルを入れるとインターネット上の保存先と同期されます。

その他にも便利な機能がいっぱい

普段あまり目にしないところでは、「Windowsアップデート」の自動実行や、フィッシング対策など、セキュリティ関連の機能も向上しています。また、ホームページを見るのに欠かせないInternet Explorerは、最新のInternet Explorer 11になっています(詳しい解説は近日中に公開予定です)。

Windows 8.1には、タッチ画面の操作を意識した新しい機能や、操作画面が用意されています。一方で、見た目も操作方法もWindows XPのころからほとんど変わらない「デスクトップ画面」も用意されています。

そして、タッチ操作だけでなく、マウスやキーボードもこれまでどおり使えます。これまでWindows XPを使っていた方も、きっと迷わず使い始めることができるでしょう。もし、わからないことがあったら、FMVサポートのQ&Aや特集記事も、ぜひご参照ください。

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