とっても便利!確定申告書をインターネットで作成しよう(平成25年分)(1/2)

確定申告の季節になりました。たくさんの書類を作成するのは、誰にとってもめんどうなもの。慣れない人にはよくわからないことや難しいことも多く、つい後回しにしてしまいがちです。

そこで、インターネットの確定申告書類サービスを利用しましょう。わかりやすい説明と簡単な操作で、すぐに確定申告書類を作ることができます。

公開日2014年1月29日

掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。

確定申告の書類作成にインターネットを利用するメリット

特別な契約や機器は不要。パソコン+プリンターで、すぐに始められる

インターネットの国税庁のサイトで、確定申告の書類を作成できます。確定申告の書類は税務署に行って手書きで作成するという人も多いでしょうが、インターネットを利用すれば、家にいながら、手書きよりもずっと簡単に書類が作成できます。

インターネットでの確定申告には、書類作成から申告までをすべてインターネット上で行う「e-Tax」という方法もありますが、こちらは電子証明書の取得や専用の周辺機器などの準備が必要になり、自営業など毎年確定申告をする人向けです。

今回は、医療費の申告や転職などの事情で、今年だけ確定申告する給与所得者(サラリーマンや公務員)を想定し、インターネットで確定申告書類を作成してプリンターで印刷し、郵送などで申告する方法を解説します。この場合、特別に何かを取得したり周辺機器を買っておいたりする必要はありません(ただし、プリンターは必要になります)。

インターネットで書類作成をする大きなメリットは、必要な部分に金額を入力していくだけで自動的に計算が行われて書類ができあがるので、手間を最小限にでき、ミスが起こりにくい点です。また、国税庁のサイトではQ&Aなどの情報も充実しているため、わからないことがあっても調べやすく、都合のいい時間に作業ができます。

平成25年分の確定申告書類は、2014年2月17日(月)から、3月17日(月)までの間の受付となります。余裕をもって作業を始めましょう。

確定申告書作成の作業の流れを確認しておこう

基本的な流れは紙で作成する場合と同じ。事前に必要書類を用意しておこう

最初に、インターネットで確定申告書を作成し、印刷して申告するまでの作業の流れを把握しておきましょう。紙による確定申告と大きく違うところはなく、あらかじめ必要書類を用意しておくことが重要になります。自宅からインターネットで確定申告書を作成すれば、途中で必要書類が足りないことに気づいても、探したり調べ直したりしやすいというメリットがあります。

用意ができたら、確定申告書の作成に進みましょう。

1:必要書類を用意する
源泉徴収票や領収書など、必要な書類を用意します。

2:確定申告書を作成する
用意した書類を見ながらデータを入力していきます。まず得たお金――所得または収入の金額を入力し(源泉徴収票、または収支内訳書にまとめた収入から)、次に、出ていったお金――経費や医療費、各種控除の金額を入力すると、確定申告書が自動的に作成されます。

3:PDFファイルを印刷する
確定申告書はPDFファイルとして作成されるので、これをプリンターで印刷します。

4:書類を提出する
印刷した確定申告書を、税務署に郵送します。直接税務署に持って行って申告することもできます。

源泉徴収票や医療費の領収書など、入力に必要な書類をあらかじめ準備しておきましょう。

確定申告書作成のため、パソコンの準備をする

Windows 8.1にも対応し、Internet Explorer 8以降で利用できる

確定申告書の作成を始める前に、パソコンの環境を確認しておきましょう。Windows XP/Vista/7/8/8.1がインストールされたパソコンと、Internet Explorer 8以降のブラウザー(Windows 8/8.1ではデスクトップ版を利用します)に対応しています。

また、PDFファイルの表示や印刷のためにAdobe Reader Ⅹ以降が必要になります(Windows 8/8.1のアプリ「リーダー」は、推奨対象外です)。あわせて、プリンターも必要です。

最新版のAdobe Readerは、こちらのページからダウンロードすることができます。

ポップアップ画面が表示されないときは

確定申告書を作成しているとき、ポップアップをすべて無効にしていると、手順の途中で画面が表示されず、行き詰まってしまうことがあります。

このような場合、一時的に、ブラウザーのポップアップを許可する必要があります。実際の操作方法については、こちらのQ&Aを参考にしてください。

国税庁の「確定申告特集」サイトにアクセスし、基本的な情報を入力する

会社員が医療費控除のために書類を作成するケースを例に、操作方法を見ていこう

準備ができたら、ブラウザーで国税庁の「確定申告特集」のサイトにアクセスし、「確定申告書作成コーナー」から確定申告書の作成を始めます。

ここでは、1つの会社から給与所得を得ている会社員が、医療費控除を受けるために確定申告をするというケースを想定して、操作を解説します。自営業では収支内訳書の作成が必要になるなど、ケースによって必要な作業は異なりますが、基本的な流れは同じとなります。まずは住所、氏名などの基本的な情報を入力します。

「平成25年分確定申告特集」をクリックしている画面イメージ

国税庁のサイトにアクセスしたら「平成25年分確定申告特集」をクリックします。

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「申告書等の作成を開始される方」をクリックしている画面イメージ

「平成25年分 確定申告特集」が表示されたら「申告書等の作成を開始される方」をクリックします。

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「作成開始」をクリックしている画面イメージ

「平成25年分 確定申告書等作成コーナー」が表示されたら「作成開始」をクリックします。

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「書面提出」をクリックしている画面イメージ

「税務署への提出方法の選択」が表示されたら「書面提出」をクリックします。ポップアップがブロックされた場合はポップアップを許可します。

パソコンの環境を確認し、基本的な情報と所得の情報を入力する

「申告書等印刷を行う際の確認事項」が表示された画面イメージ

「申告書等印刷を行う際の確認事項」が表示されたら、「1.ご利用のパソコンの環境(OS/ブラウザ/PDF閲覧ソフト)が以下の推奨環境を満たしている。」「2.プリンタが正しく接続されている。」のそれぞれをチェックし、「事前準備完了 次へ」をクリックします。

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「所得税及び復興特別所得税の確定申告書」をクリックしている画面イメージ

「作成する書類等の選択」が表示されたら「所得税及び復興特別所得税の確定申告書」をクリックします。

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「給与が1か所の方」をクリックしている画面イメージ

「申告書選択」が表示されたら「給与が1か所の方」をクリックします。転職して2つ以上の会社から給与をもらっている場合など、特殊なケースでは「左記に該当しない方」をクリックする必要がある場合もあります。

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[入力終了]をクリックしている画面イメージ

「申告書の作成をはじめる前に」が表示されました。「提出方法選択」で「確定申告書等を印刷して税務署に提出する。」が選択されていることを確認したら、自分の生年月日を入力し、[入力終了]をクリックします。

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「給与所得」が表示された画面イメージ

「給与所得」が表示されたら、あらかじめ用意していた源泉徴収票を見ながらデータを入力します。住宅借入金等特別控除がない場合は「支払金額」「所得控除の額の合計額」「源泉徴収額」の3項目だけを入力します。

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「入力終了」をクリックしている画面イメージ

画面を下にスクロールして「支払者」の所在地と名称を入力し、「入力終了」をクリックします。

確定申告や税金のわからないことは、国税庁のサイトを見てみよう

国税庁のサイトにアクセスすれば、確定申告や税金について基本的な情報を集めることができます。所得税の確定申告に関する基本的な内容を知りたい場合は、「パンフレット・手引き」の「所得税」から、「確定申告に関する手引き書」を読むことができます。

また「タックスアンサー」の「所得税」からは、さまざまなケースにおける確定申告の方法や注意点のQ&Aを読むことができます。例えば「医療費を支払ったとき」や「マイホームの取得や増改築などをしたとき」の確定申告についてや、東日本大震災により被害を受けた人の税金についてなども解説されています。

入力途中のデータを保存する/作業を再開するには

入力途中の確定申告書のデータを保存しておくには、ページ下にある「入力データを保存する」をクリックします。「確定申告書データ保存」が表示されたら「データ保存」をクリックすることで、ファイルに保存したデータをダウンロードできます。書類作成を中断するときなどは、この機能を利用しましょう。

ダウンロードしたデータは、「平成25年分 確定申告書等作成コーナー」で「作成再開」をクリックして読み込むことで、作業を再開できます。

「作成再開」をクリックしている画面イメージ

「平成25年分 確定申告書等作成コーナー」で「作成再開」をクリックすると、新しいウィンドウがポップアップして「本年分の保存データの読込」が表示されます。「ファイルを選択」をクリックして保存したデータを選択し、「保存データ読込」をクリックして読み込みを行い、作業を再開します。

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