なんでもオートじゃダメ!デジカメはシーンにあったモードを選ぼう(1/2)
デジタルカメラを購入した方の中には、もっとさまざまな機能を使いこなしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?もちろん、「オート」モードにしておけば、シャッターを押すだけでも、きれいな写真が簡単に撮れますが、さらに一歩進んだ写真表現に挑戦してみませんか?さまざまな撮影モードを試したり、シャッター速度や明るさを調整したりして、自分なりの絵作りをしてみましょう。
公開日2014年2月26日
掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。
コンパクト/ミラーレス一眼/デジタル一眼レフの違いは?
デジタルカメラには、大きく分けて、「コンパクトデジタルカメラ」「ミラーレス一眼カメラ」、そして「デジタル一眼レフカメラ」の3種類があります。それぞれの特徴について知っておけば、利用シーンに応じた使い方ができます。
「コンパクトデジタルカメラ」の特徴は、その名のとおり、コンパクトなところです。カバンやポケットに気軽に入れて持ち運び、突然のシャッターチャンスにも備えられます。操作は簡単で、初心者の方にもオススメです。
撮影モードを多く備えて、高性能なレンズを搭載した、高級コンパクトデジタルカメラも登場しています。写真は、「PowerShot S200」(キヤノン)。
次に、最近注目を集めている「ミラーレス一眼カメラ」は、デジタル一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラの両方の長所を合わせ持っています。
もともと「デジタル一眼レフカメラ」は、レンズに入った光をミラーで反射してファインダーに映し、それを覗きこむことで、「目で見たまま」のように撮影できます。
対して「ミラーレス一眼カメラ」はファインダーがない(ミラーレス)代わりに、液晶画面でレンズに映る景色を確認しています。
このように、デジタル一眼レフカメラの一部の機能を省略することで、コンパクトさを実現しています。
デジタル一眼レフカメラのように、レンズを交換することができ、カメラ本体はコンパクトなので、お散歩や旅行のお供として気軽に持ち歩いての撮影もできます。
本体内の機構を省略することで、デジタル一眼レフカメラよりも本体をコンパクトにしていることが特徴です。写真は、「α5000 ILCE-5000L」(ソニー)。
こだわりの撮影に挑戦するなら、「デジタル一眼レフカメラ」です。被写体やシーンに合わせてさまざまなモードに切り替えて撮影できます。さらに、マニュアルモードにすれば、自分でシャッター速度や明るさを設定することもできます。
さらに、レンズを自由に交換できるのも魅力です。フィルムカメラで使っていたレンズがそのまま使える機種もあり、数多くのレンズを選択できます。
また、シャッターのレスポンスが良く、シャッターチャンスを逃さないこと、写真の画質に強く影響する「イメージセンサー」が大きいものを搭載しており、明るく美しい写真が撮れることなど、とても高性能です。
今回の特集で使用する「D5300」(ニコン)です。初心者の方でも、本格的なデジタル一眼レフカメラの機能を使用して、2416万画素の高画質な撮影ができます。
コンパクトデジタルカメラ | ミラーレスデジタル一眼カメラ | デジタル一眼レフカメラ | |
---|---|---|---|
コンパクト | ◎ | ◯ | △ |
簡単 | ◎ | ◯ | △ |
こだわり設定 | △ | ◯ | ◎ |
高性能 | △ | ◯ | ◎ |
レンズ交換 | ✕ | ◯ | ◎ |
複雑な設定もあるが、オートモードですぐに使い始められる
デジタル一眼レフカメラはハードルが高いと思われがちですが、「オート」モードなら、シャッターを押すだけでピントも明るさも、シャッター速度も自動で設定されるので、誰でも簡単に撮影できます。まずはオートモードで、さまざまな被写体を写真に収めてみましょう。
撮影モードのダイヤルが「AUTO」になっていることを確認します。

カメラを構えて、シャッターボタンを押すだけで、撮影できます。
オートモードは周りの明るさ、被写体の動き、シーンなどを自動で感知して撮影できます。反対に、自分の撮りたい構図や出したい雰囲気などがある場合は、これから紹介するモードを使用してみましょう。
シーンに応じたモードを選んで撮影してみよう
あらかじめ用意されているモードを選ぶだけで、風景、ポートレート、動く被写体などがきれいに撮影できます。ここでは、「D5300」を例に、いくつかのモードをご紹介します。なお、用意されているモードはカメラの機種によって異なります。
「風景モード」
広大な自然の風景や、町並みなどを色鮮やかに撮影できます。焦点が合う範囲を広くして、撮影するモードです。
「クローズアップモード」
お気に入りの小物や花など、にクローズアップして撮影できます。被写体に近づいたときに焦点が合い、背景をぼかす撮影もできます。
「スポーツモード」
スポーツ観戦や運動会、元気に動くペットなどの撮影で、躍動感ある写真が撮れます。シャッター速度が速いため、動く被写体もブレにくいモードです。