セキュリティ対策ができていないと何が問題?
ほとんどの方は、インターネットに接続している環境でパソコンを使用していることと思います。ですが、パソコンを購入したままの状態で使用して「セキュリティ対策」ができていないと、インターネットを介して、さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があります。
今回はセキュリティ対策ができていないことで起きる可能性のあるトラブルの例をご紹介し、セキュリティ対策の基本もおさらいします。
公開日2018年4月11日
掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。
セキュリティがゆるいとどうなる?
セキュリティ対策ソフトを設定せず、パソコンを購入したままの状態で使っていたり、パソコンを最新の状態にしていなかったりすると、自分だけの被害にとどまらず、他人に迷惑をかけてしまう危険性もあります。
パソコンがウイルスに感染してデータが壊れる、パソコンの動作がおかしくなる
インターネット接続時に、外部からの不正な侵入をブロックできずに、パソコンがウイルスに感染して大切なデータが壊れたり、パソコンの動作がおかしくなって使えなくなったりする可能性があります。受信した迷惑メールにウイルスが潜んでいることもあり、対策ができていないとウイルスに感染してしまいます。
パソコンが乗っ取られて、ウイルスメールを勝手に送信される
外部からのウイルスや不正な侵入による遠隔操作で、パソコンを乗っ取られる可能性があります。パソコンに保存されているメールアドレスに、ウイルスメールを勝手に送信するなどして、知人にも被害を及ぼすことがあります。
住所や氏名、年齢などの個人情報が漏れる
Webサイト上のサービスなどで、ユーザー登録のために住所や氏名、年齢、電話番号、メールアドレスなどの情報を入力することがあります。暗号化されていないWebサイトの場合に、パスワードが漏れたり、Webサイトの個人情報に不正にアクセスされて、入力した情報が盗まれる可能性があります。
こんな行為が危ない
あまり意識せずに普段行っている行為の中に、実は危険が潜んでいることがあります。インターネットは世界中につながっていて、悪意のある人も多くいます。その行為に問題がないか、今一度、見直してみましょう。
WebサイトやSNSに個人情報を入力する
セキュリティが設定できていないと、暗号化されていないWebサイトを指摘したりブロックしたりできません。暗号化されていないWebサイトでは、不正に個人情報を見られる危険性があります。誰が見ているかが分からないSNSでは、個人を特定されるような情報を書くことも危険です。
また、スマートフォンやデジタルカメラで撮った写真には、撮影日時、使用機種、緯度や経度などさまざまな情報が含まれています。これらの情報や映っているものから、投稿した写真によって、あなたが今訪れている場所や自宅の場所が特定されてしまう場合があります。
身に覚えのない料金請求でも、不安なので連絡したり支払ったりする
お金をだまし取ることを目的とした、架空請求のメールが送られてくることがあります。身に覚えのないものは支払う必要はありません。また、問い合わせや配信停止の依頼であっても、メールに返信することで、メールアドレスを相手に知らせることにつながります。不用意に反応せず、身に覚えのないときは無視しましょう。
メールのリンクや添付ファイルをすぐにクリックする
知らない相手から送られてきたメールは、注意が必要です。メールにウイルスが添付されていたり、本文のリンクをクリックすることで、ウイルスに感染するWebサイトに誘導されたりする危険性があります。また、銀行や金融機関、大手ショッピングサイトなどを装ったメールもあります。IDやパスワードの入力・再登録を求めるようなメールを受け取った場合は特に注意し、真偽を確認する必要があります。
同じID、パスワードを使いまわす
どこか1つのサービスでIDとパスワードが漏れた場合、そのサービスだけでなく、同じIDとパスワード使っている他のサービスのアカウントまで乗っ取られる可能性があります。たとえば銀行やショッピングサイトのアカウントが乗っ取られると、お金を引き出されたり、勝手に買い物をされたりするなどの金銭的な被害に遭います。
どのWebサイトからでもダウンロードする
インターネット上には多くの便利なアプリやゲームが提供されていますが、ダウンロードするときは、信用のおけるWebサイトからダウンロードするようにしましょう。Webサイトの中には、アプリの中に悪質なプログラムを潜ませている場合もあり、無料で面白そうだからといって、気軽にダウンロードするのは危険です。
最新のウイルス情報をチェックしよう
知っておきたい最新のセキュリティ事情や、OSやアプリなどの欠陥によるセキュリティ上の不具合(脆弱性:ぜいじゃくせい)情報など、セキュリティに関連した最新情報をご提供しています。
セキュリティ対策の基本
最低限、これだけはしておきたい、セキュリティ対策の基本を紹介します。
OSやアプリ、ドライバーやBIOSなども最新にする
OSやアプリは、最新のウイルスに対抗し、問題点を修正するための更新プログラムを提供しています。常に最新の状態に保つように心がけましょう。また、外付けDVDドライブやプリンターといった周辺機器に関するプログラムや、BIOS(バイオス、パソコンの基本的な制御を行っているプログラム)も、最新の状態に保つようにしましょう。
セキュリティ対策ソフトをしっかりと使いこなす
パソコンがウイルスに感染しないように保護するためのソフトが「セキュリティ対策ソフト」です。セキュリティ対策ソフトは、通常、パソコンにプレインストールされていますが、初期設定を完了しないと正しく動作しない場合があります。初期設定を完了して、ウイルスなどを検出したりブロックしたりできるように準備を整えておきましょう。
また、1日1回、1週間に1回など、定期的にパソコンのウイルススキャンを行い、パソコンがウイルスに感染していないかなどをチェックするようにしましょう。
そのためには、セキュリティ対策ソフトで、定期スキャンの設定を確認しておきましょう。
そして、OSと同様、セキュリティ対策ソフトも、最新のウイルスに対抗するために、プログラム(ウイルスの定義データベース)が更新されています。常に最新の状態にしましょう。古いプログラムでは、古いウイルスにしか対抗できません。
また、セキュリティ対策ソフトは、有効期限を過ぎると、プログラムが更新されなかったり、サポートが受けられなかったりします。使っているソフトの有効期限が切れていないか、切れる前に更新するように気を付けましょう。
IDやパスワードなどをきちんと管理し、類推されやすいものは避ける
IDやパスワードが漏れると、個人情報を盗まれたり、金銭的な被害に遭ったり、アカウントを乗っ取られたりします。誕生日や電話番号といった、類推されやすいもの、単純なパスワードは避け、使い回しもしないようにしましょう。
Windowsにサインインするときのパスワードを設定する
インターネット回線を通じての被害にばかり注意を向けているだけでは十分とは言えません。他人に勝手にパソコンを操作されないように、Windowsにサインインするときのパスワードは個人ごとに設定して利用しましょう。
大切なデータは定期的にバックアップをとろう
ウイルスに感染すると、パソコンが使えなくなったり、ファイルが開けなくなったりします。パソコンを初期状態に戻す必要が出てくるので、大切なデータは、日ごろから定期的にバックアップして、万が一に備えておくことをお勧めします。
万が一ウイルスに感染してしまったら?
ウイルスに感染した疑いがあるときは、ウイルス対策ソフトから警告のメッセージが表示されます。そんなときは、慌てず、でも速やかに、正しい対策が必要です。誤った操作を行うことで、症状が悪化することもあるので注意してください。
まとめ
インターネットには危険もありますが、とても便利で、パソコンを使ううえで切り離せないと言えます。少し不安に思った方もいるかもしれませんが、用心する気持ちもとても大切です。ここで紹介したような基本をきちんと守り、安全に、安心してパソコンライフを楽しんでください。
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