Wi-Fiの導入、入れ替えで速くなる!?Wi-Fi環境を見直そう
今やパソコンだけでなく、スマートフォンやゲーム機など、インターネットを利用する電子機器が家庭内にもたくさんあります。無線LANルーターを利用したWi-Fi(ワイファイ)接続を利用している人も多いでしょう。でも、最近なんとなく遅く感じると言うのであれば、ルーターを入れ替えてみませんか?
また、前に導入を考えたけど、環境が合わずに見送っていたという方も、今なら希望にあったネット環境が実現できるかもしれません。自宅のネット環境を見直してみましょう。
公開日2018年6月27日
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Wi-Fiを利用するメリット
Wi-Fiを利用しない場合、パソコンでインターネットを利用するためには、まずルーターとパソコンをケーブルでつなぐ必要があります。ですが、これでは設置場所が限られてしまいます。そこで、無線LANルーターを設置して、Wi-Fiを利用するようになれば、パソコンに繋ぐケーブルは必要ありません。ノートパソコンなら、家中どこにでも持ち歩いて、場所を気にせず使うことができるようになります。
また、最近では、テレビやゲーム機、そしてスマホやタブレットなど、インターネットを利用する機器が増えていますが、こういった機器もWi-Fiに対応しています。特にスマホは、外では通常の電話回線、家ではWi-Fiと使い分けることで、通信量を抑えた使い方が可能です。
Wi-Fiを利用すれば、家の中のどこででも無線でインターネットを利用することができるようになります。
無線LANの通信規格には種類がある
無線LANの主流の規格は「IEEE 802.11」ですが、その中でもいくつかの規格があり、通信速度、周波数帯が違います。初期の「11b」は11Mbpsだったのが、最速の「11ac」では、なんと6.9Gbps(1Gbps=1000Mbps)と格段に早くなっています。この他、60GHzという周波数帯を使用した「11ad」という規格もありますが、現状では対応する機器はあまりありません。
すでにWi-Fiを利用されているというご家庭でも、使用しているルーターの形式が古い場合は、新しいものに買い換えることで、ネットの通信速度が速くなり、高画質の動画をスムーズに再生できたり、大容量のアプリもさくさくダウンロードできたりするようになるのです。
規格 | 通信速度(最大) | 周波数帯 |
---|---|---|
IEEE802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11n | 300Mbps | 2.4G帯/5GHz帯 |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
また、使用しているパソコンが、どの無線LAN規格に対応しているのかも確認しておきましょう。無線LANルーターを新しいものに変えても、パソコン自体が規格に対応していなければ、速度は変わりません。
環境が変われば無線LANの見直しも必要
Wi-Fiを使用している環境で、インターネット回線などが変化した際には、無線LANルーターを見直すことで、より快適に使用できるようになる場合があります。以下に例を挙げてみるので、どれかに当てはまる場合は、買い換えを考えてみてはいかがでしょうか?
CASE1:インターネット回線を光の超高速プランに変えたのに思ったほど速くならない
回線を早くしても、ルーターの性能が低いままですと、転送速度の上限が変わらないためインターネットの速さも変わらないことがあります。
CASE2:スマホやタブレットを最新のものに買い換えたけど、今までとそんなに違わないような気がする
スマホやタブレットが最新の超高速Wi-Fiに対応していても、ルーターが古くて規格に対応していないと、せっかくの性能を発揮することができません。
CASE3:パソコンだけでなく、スマホやタブレット、ゲーム機、テレビなど、Wi-Fiにつながる機器が増えたら速度が遅くなったような気がする
ルーターには転送速度の上限があり、それをつながっている機器に分配しています。そのため、機器が増えれば増えるほど、機器1台に対する分配が少なくなるため速度が遅くなってしまいます。
CASE4:動画をよく見たり、VOD(ビデオ・オン・デマンド)を利用して映像コンテンツを見たりしているけど、すぐ止まってしまう
高画質の動画を楽しむには、高速Wi-Fiが必要です。Wi-Fiの速度が遅いと、再生が途中で止まってしまったり、画質が粗くて見にくくなってしまったりします。
家の間取りと電波の話
無線LANルーターから離れれば離れるほど、電波は弱くなります。電波が弱くなれば、なかなかネットにつながらなかったり、途中で切れてしまったりということも起こりますし、電波が届かない程遠ければ、Wi-Fiを利用することもできません。
そのため、ルーターを設置する場所には気を付ける必要があります。家の中心あたりに置いて、極端に離れた場所ができないようにしましょう。
また、ルーターの性能により、電波の届く距離も違ってきます。スペックのところに、「3階建て(戸建て)」、「4LDK」といった表示がされているので、自分の家の間取りにあったものを選ぶようにしましょう。
無線LANルーター
「エアステーション QRsetup ハイパワー Giga WSR-1166DHP3」(バッファロー)
高速Wi-Fi規格11acに対応しており高速通信が可能。5GHzと2.4GHzのデュアルバンド対応で、複数の機器と同時接続しても通信速度が落ちません。戸建ての2階建て、マンションの3LDK対応モデルです。
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間取りの関係で、どうしても電波が届かない部屋がある場合は、無線LAN中継器を利用するという手もあります。
無線LAN中継機
「WN-AC1167EXP」(アイ・オー・データ機器)
高速Wi-Fi規格11ac、5GHzと2.4GHzのデュアルバンド対応無線LAN中継機。アンテナを内蔵してコンパクト化、コンセントに直挿ししスッキリ設置できます。
製品の詳細についてはこちら
セキュリティの心配も
Wi-Fiを利用していて心配なのはセキュリティです。セキュリティがしっかりしていないと悪意を持つ第三者が電波を傍受して、データがもれてしまうかもしれません。無線LANルーターのセキュリティにはいくつかの暗号化の規格があります。規格はどんどん新しくなっていくので、古いルーターをそのまま使うのではなく、時期を見て買い換えた方がセキュリティ度は増します。
暗号化の規格でよく利用されているのは、WEP、WPA、WPA2ですが、古い規格であるWEPは使わない方が安全です。ただし、WPA2も脆弱性が指摘されているので、新しい規格だからと安心せず、ソフトウェアをアップデートして最新の物にするよう気を付けましょう。
規格 | 暗号化方式 | 強度 |
---|---|---|
WEP | RC4 | 非常に弱い |
WPA | TKIP+RC4 | 弱い |
AES | 強い | |
WPA2 | TKIP+RC4 | 弱い |
AES | 強い |
まとめ
無線LANルーターを使って家庭内でWi-Fiを利用すれば、パソコンのケーブルから解放されるだけでなく、各部屋にあるパソコンからリビングのプリンターを利用したり、スマホを通信量を気にせず使えたりすることができて便利ですよね。また、ケーブルが部屋からなくなるので、スッキリします。
今までWi-Fiは使っていなかったという人も、とても便利なので導入を考えてみてはどうでしょうか?ただし、“今”の環境にあったルーターを利用しないと、速度が遅くなったり、セキュリティの面でも心配です。自分の環境にあったルーターを選ぶようにしましょう。
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