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エクセル関数塾

第31回言葉を簡単に入れ替えるには?SUBSTITUTE関数で文字を置き換えてみよう

塾長、毎回便利な関数の技を伝授いただきありがとうございます。
今回は、エクセルの「置換」を使えば簡単かもしれないのですが、関数で簡単に置き換えができるか?ということを知りたくて参上致しました。

次の表をご覧ください。他のアプリケーションも表に追加していきたいと思うのですが、関数を利用して簡単に文字の置き換えができますでしょうか?

わしが、エクセル関数塾塾長!関 数之進(せきかずのしん)である!

お?熱心に通ってくれている君もずいぶんエクセルに精通したようじゃな。どれどれ、表を見せてごらん?
これだったら、「SUBSTITUTE関数」を使って、簡単に表を仕上げられるぞ。その技を極意書を使って説明しよう!

関数塾 極意書

SUBSTITUTE関数で文字列を置き換えよう

SUBSTITUTE関数は、セル内の文字を別の文字に置き換えることができる関数です。エクセルの置換機能と同じですが、関数で埋め込むことで、引数を変更すれば、簡単に式をコピーしたり別の文字に変更したりできるメリットがあります。

ここでは、SUBSTITUTE関数の基本的な書式と機能について紹介します。

SUBSTITUTE関数の書式

SUBSTITUTE関数は次のように入力します。

=SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,対象)

SUBSTITUTE関数は、対象の文字列(セル)内の検索文字列を置換文字列に置き換える関数です。引数の[対象]に数値を指定すると、同じ検索文字が続いた場合に置換する文字列の位置を指定できます。引数の[対象]を省略すると検索文字列に合致するすべての文字が置き換わります。

SUBSTITUTE関数は、[関数の挿入]ボタンをクリックして[関数の分類]で「文字列操作」を選択すると、関数が簡単に入力できます。
また、Excel2007と2010では関数ライブラリからも選択できます。

今回の例では、B列にExcelの用語一覧列が作成されています。C列にWordに置き換えた用語一覧を作成するために、次のように関数を入力してみましょう。

セルC4をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックしている画面イメージ

まずSUBSTITUTE関数を入力する、セルC4をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。

次へ

[関数の分類]で「文字列操作」を選択し、[関数名]で「SUBSTITUTE」を選択して、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

[関数の分類]で「文字列操作」を選択し、[関数名]で「SUBSTITUTE」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

次へ

[文字列]に「B4」、[検索文字列]に「Excel」[置換文字列]に「Word」を入力し、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

[文字列]に「B4」、[検索文字列]に「Excel」[置換文字列]に「Word」を入力し、[置換対象]は省略するため入力せずに、[OK]ボタンをクリックします。

次へ

セルC4に「Word 2010」と置換後の文字列が表示された画面イメージ

セルC4に「Word 2010」と置換後の文字列が表示されました。

次へ

セルC4をアクティブにして、式を下のセルにコピーしている画面イメージ

セルC4をアクティブにして、式を下のセルにコピーします。

次へ

すべてのExcelがWordに変換できた画面イメージ

すべてのExcelがWordに変換できました。

次へ

Wordの式をコピーして、数式バーで引数を編集している画面イメージ

Power Pointの列を作成するには、Wordの式をコピーして、数式バーで引数を次のように編集します。

オートフィルのコピー直後
=SUBSTITUTE(C4,"Excel","Word")
編集後
=SUBSTITUTE(B4,"Excel","Power Point")
次へ

文字列を置き換えした一覧が作成できた画面イメージ

式を下にコピーすれば、文字列を置き換えした一覧が簡単に作成できます。

ステップアップ:不要な空白をなくすには?

SUBSTITUTE関数を応用すれば、半角と全角がランダムに入力されてしまっているリストの文字列から、不要なスペースをなくすことができます。例えば、会社名の前後に不要なスペースが入っている場合など、スペース部分を検索文字列として指定し、「""」(スペースが入らない空白)に置き換えることができます。

セルC4をアクティブセルにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックしている画面イメージ

セルC4をアクティブセルにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。

次へ

[関数の分類]で「文字列操作」を選択し、[関数名]で「SUBSTITUTE」を選択して、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

[関数の分類]で「文字列操作」を選択し、[関数名]で「SUBSTITUTE」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

次へ

名前ボックスの関数名をクリックしている画面イメージ

関数を2つネストする(つなげる)ので、名前ボックスの関数名をクリックします。

次へ

全角のスペースを半角スペースに統一するため、引数を入力している画面イメージ

まず、全角のスペースを半角スペースに統一するので、次のように引数を入力します。

文字列
B4
検索文字列
"  " (全角のスペースを入力)
置換文字列
" " (半角のスペースを入力)

注) ここでは[OK]ボタンをクリックせずに、次の操作に進みます

数式バーの最初のSUBSTITUTE関数をクリックしている画面イメージ

数式バーの最初のSUBSTITUTE関数をクリックします。

次へ

引数を入力して、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

最初の関数の引数を指定するダイアログボックスが表示されるので、次のように引数を入力して、[OK]ボタンをクリックします。

文字列
SUBSTITUTE(B4,"  ","  ") (指定済み)
検索文字列
" " (半角のスペースを入力)
置換文字列
"" (スペースを入力せず、"を2回入力)
次へ

入力した関数を、セルC13までコピーしている画面イメージ

入力した関数を、セルC13までコピーします。

SUBSTITUTE関数は、特定の文字を置き換えたり、スペースを削除するなど、データを再入力することなく、一括して置き換えることができる便利な関数です。関数を入力するメリットは引数を少し変更するだけで、求める結果を一括して変えることができることです。すでに入力されているデータとSUBSTITUTE関数をうまく利用して、表を作成してみてください。

問題

次のような、ボランティア活動一覧を作成します。「横浜」の人は新活動場所に「川崎」、「品川」の人は新活動場所に「目黒」と置き換えてみましょう。

ボランティア活動一覧の画面イメージ

※ 以下の内容はパソコンをご覧になっている方を対象としています。
サンプルをご利用になる場合は、パソコンにて本ページをご覧ください。

問題に必要なエクセルのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、下記のファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。

substitute-sample.xls(24KB)

本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。

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