パソコンの調子が悪くなってしまったなど、購入したときの状態に戻したいときは「リカバリ」を行います。FMVには「リカバリ&ユーティリティディスク」が付属していおり、すぐにリカバリすることができます(写真1)。リカバリでパソコンを初期状態に戻すと、インターネットやメール、プリンタなどの設定はすべて失われてしまいます(写真2)。このため、リカバリを利用するのは、本当に最後の手段と考えましょう。詳しい方法はお手持ちの「FMV活用ガイド」などに記載されていますので、参考にしてみてください。
写真1
最近は、リカバリ用のディスクを付属しないパソコンメーカーが増えてきており、自分でDVD-ROMなどに書き込んでディスクを作成しなければならない。しかし、FMVなら、ディスクが付属しているのでいざというときにすぐに使うことができる
「マイリカバリ」では、任意の時点でWindows環境を、そっくりそのまま「ディスクイメージ」として保存しておくことができます(初回起動時のみ、リカバリ&ユーティリティディスクが必要です)。トラブルが発生してしまった場合などに、ディスクイメージを復元することで、トラブルが起きる前の快適な環境に戻すことができるのです。リカバリで買ってきた状態に戻すより、マイリカバリですべて設定などできている状態に戻したほうが、そのあとの手間もぐんと省けます。
マイリカバリはFMVに最初からインストールされているソフトで、簡単に呼び出すことができます。「@メニュー」から呼び出す場合は、「安心・サポート」→「自分の使いやすいパソコンの状態を保存する」で、マイリカバリを起動できます(画面14)。
マイリカバリは環境をまるごとバックアップするので、使い方も実に簡単です。起動したら右側にボタンがあるので、「つくる」をクリックします(画面15)。すると、CドライブのイメージをDドライブに作るなどの説明が表示されます。「OK」で作業が開始されます。こうして快適なWindowsの状態をディスクイメージとして保存しておけば、いざというときに元に戻すことも簡単にできます(画面16)。
ただし、Cドライブは作成しておいたディスクイメージの状態に完全に書き戻されるため、ディスクイメージ作成後にCドライブに保存した画像などのファイルや、ドライバをインストールした周辺機器などの情報は、復元によってすべて失われてしまいます。そこで、次項の「FMかんたんバックアップ」を使って、画像や文書などのファイルは、こまめにDドライブに保存しておくと安心です。
パソコンを使っていて、失って困るのは「データ」と「設定」です。突然のトラブルでパソコンが動かなくなってしまった場合など、リカバリをして初期状態に戻すことができますが、自分で作ったファイルが消えてしまったり、設定も一からやり直さなければなりません。このような場合は、前の項目で紹介した「マイリカバリ」が便利ですが、マイリカバリが搭載されていないFMVでは、「バックアップ」がとても重要になります。
1998年冬モデル以降のFMVには「FMかんたんバックアップ」が搭載されています。大切なデータや設定は、「FMかんたんバックアップ」を使って日頃からこまめにバックアップしておきましょう(画面17)。「FMかんたんバックアップ」では、プレインストールされているソフトのデータをはじめ、インターネットやメールなどの設定もバックアップすることができます。あとから自分で購入してインストールしたソフトのデータは、バックアップされないので注意しましょう。
「FMかんたんバックアップ」を使用してバックアップ/復元を行うには、管理者権限を持つユーザーアカウントにてWindowsにログオンしている必要があります。ユーザーアカウントを充分ご確認の上おこなってください。
(Windows Vistaの場合)
アカウントの種類を標準ユーザーから管理者へ変更する方法を教えてください
(Windows XPの場合)
アカウントの種類を制限からコンピュータの管理者へ変更する方法を教えてください。
「FMかんたんバックアップ」で「すべての項目を保存」をクリックすると、保存されるデータの一覧が表示されます。ここで確認すれば、どのデータが保存されるのかがわかります(画面18)。そして「開始」をクリックすれば、一覧にある項目のデータがすべてDドライブに保存されます(画面19)。
もし、リカバリを実行した場合、Cドライブはすべて購入時の状態に戻ってしまいますが、Dドライブはそのままになっています。つまり、リカバリ後にDドライブに「FMかんたんバックアップ」で保存したデータは、また復元して使うことができるのです。データを復元するときは、個別に復元したいデータを選択することもできます(画面20)。とても簡単な手順で確実なバックアップができるので、定期的に実行することをお勧めします。
「転ばぬ先の杖」といいますが、自分のパソコンの安全は自分で守るしかありません。不意のトラブルに備えて、日頃からFMVのサポートツールを上手に使っていきましょう。