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初歩から始めるカメラレッスン

写真で一番大切なことは何でしょうか。それは「伝えること」です。“何を、誰に伝えたい?” それには撮りたいもの、つまり「主役」を意識するのが重要。主役が伝わる写真撮影のテクニックと、パソコンでの調整のヒケツを大公開! レッスンの最後には、最高の1枚があなたのパソコンの壁紙になります!

第2回ボケ味を出す、ズームレンズの使い方

誰もが使うズームレンズ。広角は小さく、望遠は大きく写すものと思いがちですが、それだけではありません。広角と望遠では写り方、背景の入り方、背景のボケ具合など多くの違いがあります。それを上手に活かしてズームレンズを使いこなしましょう。

1 広角と望遠、それぞれの特徴

まずは、モデルの顔を「広角」と「望遠」で撮り比べてみましょう。レンズのズームリングを回すことで広角から望遠まで自由に変えることができます。レンズには数字が書いてありますが、この数字を「焦点距離」といい、小さい方が広角、大きい方が望遠となります。

レンズを広角端にしてみました。24というのは「24mm」という意味。焦点距離を表します。
レンズを広角端にしてみました。24というのは「24mm」という意味。焦点距離を表します。

今回はモデルの顔をアップで撮るため(顔を同じぐらいの大きさで撮るため)に広角時は近づいて、望遠時には遠ざかって撮影しました。まずは広角での撮影です。

広角側(24mm)で撮影。
広角側(24mm)で撮影。

続いて望遠での撮影です。

24mmから105mmのズームレンズなので、105に合わせます。
24mmから105mmのズームレンズなので、105に合わせます。
望遠側(105mm)で撮影。
望遠側(105mm)で撮影。

2つの写真、同じ顔のアップでも大きく違うのがわかるでしょうか。広角にすると遠近感が強調されるので同じ人物でも顔の遠近感が強く出ます。また背景の写る範囲が広く、背景のボケも少なめです。

逆に、望遠で撮ると顔の形がきれいにでます。また背景の写る範囲もせまくボケも大きくなります。このように広角と望遠では写りに大きな違いがあるので、それを意識してみましょう。

2 主役を目立たせるには
背景をすっきりさせるのがコツ

広角でぐっと近寄って撮ると印象的にはなりますが、望遠の方が顔の形がきれいに撮れ、背景もすっきりと整理されます。背景をボケさせて主役を引き立てるには望遠で撮るのが重要ということですね。

さらに、背景をボカすための大切な要素があります。それが「絞り」です。カメラには絞りを開くとピントの合う範囲が狭く、絞ると広い範囲にピントが合うという特性があります。カメラを「絞り優先モード(Aモード)」にし、ダイヤルを回して「絞り値(F値)」を変えながら撮ってみましょう。

絞り値(F値)を小さくしてF4で撮りました。背景がほわっとぼけてます。
絞り値(F値)を小さくしてF4で撮りました。背景がほわっとボケてます。
絞り値(F値)を大きくして、F16で撮りました。背景がくっきりしてます。
絞り値(F値)を大きくして、F16で撮りました。背景がくっきりしています。

このように、主役をより目立たせたいときは絞り値を小さく(どのくらい小さくできるかはレンズによって異なります)、背景をはっきりさせてどういう場所にいるのかも一緒におさめたいときは絞り値を大きくしましょう。

3 まとめ

  • 「広角」と「望遠」の写りの違いを覚えておきましょう
  • 「焦点距離(数値)」が大きい方が、背景が大きくボケます
  • 同じ焦点距離でも絞り値(F値)が小さい方が、背景が大きくボケます

文:荻窪 圭 カメラ:ソニー α7Ⅲ、FE 24-105mm F4 G OSS モデル:星 成美

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