あなたのパスワードは大丈夫?パスワードの基本を知っておこう!
2020/10/14 こうしん
う~ん。このサイトもパスワードを決めないといけないのか~。
パスワードの作成で困っているのかな?最近はSNSやショッピングサイト、インターネット銀行など、いろいろなサイトでパスワードの作成が必要だから大変だね。
うん。お母さんには、「簡単なパスワードにしてしまうと、お金とか個人情報をぬすまれるかもしれないよ。」ってこわいことを言われたんだ。
そうだね。最近はフィッシング詐欺(さぎ)や不正アクセスなどで、パスワードが流出してしまう問題が起きているんだ。複数のサイトで同じパスワードを使いまわしていると、流出したパスワードを他のサイトでも使われてしまう可能性があるから危険なんだよ。
そうなんだ!パスワードについてもっと知りたいな!
一つ一つ説明していくね。
1.パスワード作成の基本を知っておこう
まずはパスワード作成の基本について教えるね。
- 同じパスワードを複数のサイトで使いまわさない
- 英文字や数字、記号など、複数の文字種を組み合わせる
- 文字数はできるだけ多くする
- 生年月日や名前は入れない
- 自分のSNSなどから推測されそうな文字列は使わない
- 単純な言葉の文字列は使わない
- 忘れにくいものにする
より安全にするためには、最低でも8文字以上にするのが良いね。文字数が多ければ多いほど安全になるからね。それと、英文字と数字と記号の3種類を必ず組み合わせよう。英文字は大文字と小文字を両方使うようにしようね。
お父さんに聞いたら、まだインターネットに慣れていないころに「123456」とか「password」とか「abcdef」をパスワードに設定していたんだって。今考えると、他の人でも簡単にわかってしまうから、危なかったって言っていたよ。
そうだね。簡単すぎるパスワードや、数字だけのパスワードなどは絶対に使わないようにしようね。できれば全部のサイトで「パスワード作成の基本」に書いてあるとおりにパスワードを決めた方が良いよ。
うん。
金銭が関係するサイトは特にしっかりとしたパスワードを決めるのが良いね。例えば、インターネット銀行やクレジットカードの情報を登録しているサイトとかね。
2.不正なログインを防ぐ設定をしよう
サイト側が不正アクセスを受けてパスワードがだれかに知られたら、しっかりパスワードを作っていても意味ないんじゃないの?
確かに、パスワードが知られてしまったらせっかく複雑なパスワードを設定しても意味がないね。サイト側が対応している場合は、2段階認証も設定しておくと、万が一パスワードがぬすまれた場合も対処ができるんだよ。
2段階認証って何?
2段階認証はね、例えば、ログインが必要なサイトでIDとパスワードを入力した後に、あらかじめ登録しておいたスマートフォンの番号あてに送られてくる認証コードをあわせて入力することで、ログインが可能になるしくみだよ。このしくみを使えば、IDとパスワードを万が一だれかに知られても、認証コードがないとログインできないから安全性が高いんだ。
そうなんだ!IDとパスワード以外に、認証コードも必要となるとログインの手間が増えるけど、安心して使えるならその方が良いね。
そうだね。それと、本人確認用に、秘密の質問を設定できる場合があるんだけど、それもしっかり設定しようね。例えば、「好きな食べ物は?」という質問に対して、「スカイツリー」とか、質問と全然ちがう答えを設定しておけば、他人には推測しにくいから安全性が高くなるよ。自分が忘れないようにしないといけないけどね。
3.パスワードを忘れないようにするには?
利用するサイトがたくさんあると、パスワードを忘れそうなんだけど、何か対策はある?
覚えておけるなら暗記するのが一番だね。でも、たくさんあるサイトのパスワードをすべて暗記するのは難しいから、覚えておけないのなら以下のような対策がおすすめかな。
- 紙にメモして、カギ付きの机や金庫など、だれにも見られない場所に保管する
- アプリなどを使い、パソコン上でパスワードつきの暗号化したファイルに入力して保存する
- パスワード管理ツールを使う
うん、わかった!
4.不正なログインに気づくには?
不正なログインをされたことに気づく方法はあるの?
サイトによっては、ログイン履歴(りれき)を確認したり、ログインアラート機能を使えたりする場合があるんだよ。そういった機能を使うことで、覚えのないログインがないか確認できるんだ。もし身に覚えのない時間帯にログインした履歴が残っていたら、念のためすぐにパスワードを変えようね。
わかったよ!
パスワードを一つ一つ考えて作るのはめんどうかもしれないけど、しっかり設定しておけば、自分を守ることになるからね。
は~い!