インターネット知識の泉

今日の新聞に、クラウドファンディングで新しいゲームの開発資金を募集（ぼしゅう）って書いてあるよ！クラウドファンディングって何のことかな？

クラウドファンディングは、「群衆」という意味を持つ「クラウド」と、「資金調達」という意味の「ファンディング」を組み合わせた言葉だね。お金はないけど、どうしてもやりたいことや実現したいアイデアがある場合に、たくさんの人たちからお金を出してもらうしくみのことだよ。

そうなんだ！

クラウドファンディングでは、お金を支援（しえん）してもらいたい人が、やりたいことや必要な金額をクラウドファンディングのウェブサイトに公開するんだ。その内容に共感した人たちがお金を出して応援（おうえん）するんだよ。順番に説明していくね。

■クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングには、主に以下のような種類があるよ。

• 寄付型
  やりたいことがある人に対して、たくさんの人がお金を寄付する
• 購入（こうにゅう）型
  やりたいことがある人に対して、たくさんの人がお金を出し、リターンと呼ばれるお返しを受け取る
• 投資、融資（ゆうし）型
  企業（きぎょう）の事業などにお金を投資したり貸し付けしたりして、利息や配当などのお金を受け取る

同じクラウドファンディングでもちがいがあるんだね。

そうだね。特に購入型や寄付型は手軽に支援をお願いできるから、利用者が多いんだよ。購入型の場合は、事前に支援してくれる人へのリターンの内容を公開しているんだ。

購入型の場合はお金を出したら、お返しがもらえるんだね。例えばどんなリターンがあるの？

本当にさまざまなリターンがあるんだけど、一つの例として、ヨガスタジオの開店資金を「一口一万円」で募集して、支援してくれた人には限定イベントへの参加券や、10回までヨガスタジオを無料で使えるチケットのリターンを用意する、などがあるね。

■クラウドファンディングが必要とされる理由は？

クラウドファンディングがどうしても必要な理由はあるの？

新しいサービスや製品開発などをするには多くのお金が必要だけど、すごいアイデアや技術力があっても、お金が足りなくて実現できない人もたくさんいるよね。クラウドファンディングを使えば、お金が足りなくてあきらめていたやりたいことを実現できる可能性があるんだよ。そういう人にとってはクラウドファンディングのしくみが必要だろうね。

お金が足りない人は、銀行から借りることはできないの？

たしかに銀行からお金を借りられれば、クラウドファンディングを利用する必要はないかもしれないね。でも銀行からお金を借りたり、お金を出してくれる人を見つけたりするのはとても難しいんだ。うまくいくかどうかわからないようなことに、たくさんお金を出してくれる人はなかなかいないからね。

なるほど！

クラウドファンディングの場合は、インターネットを経由して、少額で気軽に支援できるから、アイデア次第でたくさんの人にお金を出してもらうことができるんだ。

たしかにそうだね！

■クラウドファンディングが注目されている理由は？

最近クラウドファンディングが注目されているのはどうしてなの？

いくつか理由があるね。寄付などのしくみは昔からあるけど、インターネットを使うことで、お金を集めやすくなったのが大きいかな。インターネットを使えば、たくさんの人から、すばやく低コストでお金を集められるからね。

そうなんだ！

だれでもアイデアを公開してお金を集められる点や、音楽制作、映画製作、本の出版、ゲーム開発などのいろいろな分野で活用できるのも注目されている理由だね。

■クラウドファンディングの課題は？

クラウドファンディングに課題はないの？

課題もいくつかあるね。例えば、自分のアイデアに共感してもらえずお金が集まらなかったり、アイデアを公開したら他の人に真似されてしまったりすることもあるかな。せっかく支援してもらっても、そのアイデアを実現できずに支援してくれた人にリターンを用意できないケースもあるだろうね。

なるほど！

それでも、クラウドファンディングは、アイデアや実行力があればお金がなくてもやりたいことを実現できるしくみだから、大人になって真剣（しんけん）にやりたいことができたら使ってみるのもいいんじゃないかな。

は～い！