AIが画像を作ってくれるの?
2023/8/9 こうしん
イラストを描(か)きたいんだけど絵が下手だからどうやって描いたら良いかさっぱりわからないな。
それなら最近話題の画像生成AIを使ってみるのが良いんじゃないかな?画像生成AI(エーアイ)のサービスを使うと、いくつかの情報をテキストで入力するだけで画像を作ることができるんだよ。例えば、「犬と遊んでいる猫」と入力すると数秒~数分で画像が作成されるんだ。
文字を入力するだけで画像を作ってくれるなんてすごいね!
必要な情報をテキストで入力するだけでだれでも簡単に画像を作成できるから人気になっているよ。
そうなんだ!
画像生成AIには複数のサービスがあって、無料で利用できるサービスやアカウント登録がいらないサービスもあるよ。利用するサービスによって、写真のような画像作成が得意だったりアニメ風の画像作成が得意だったりするなどの特徴(とくちょう)があるね。
いろいろなサービスがあるんだね。
ブラウザー上で利用できるサービスもあって、パソコンやスマートフォンでウェブサイトを開いてテキストを入力するだけで画像が作れるから手軽に使えるよ。スマートフォンのアプリもあるし、LINE(ライン)上で画像生成AIを体験できるサービスもあるよ。マイクロソフト社が提供する「Bing Image Creator(ビングイメージクリエーター)」は無料で使えるよ。
■作成した画像はどうやって活用する?
作成した画像はみんな何に使っているの?
人物や風景、物などいろいろな種類の画像が作れるから、SNSへの投稿(とうこう)、ウェブサイトでの使用、仕事の資料などに使う画像に使えるね。商品やサービスを宣伝する画像作成や、ゲームのキャラクターなどの画像作成にも使えるよ。
なるほど!
ただ、画像生成AIサービスはテキスト入力だけで作りたい画像の情報をAIに伝える必要があるから、期待したとおりの画像にならないことも多いんだよ。画像生成AIで作成した画像をそのまま使うのではなく、アイデアのベースとして使ったり、作成された画像を編集したりして使うことが多いね。
■画像生成AIのしくみは?
画像生成AIはどういうしくみになっているの?
AIに写真やイラスト、絵などの大量の画像データを覚えさせて、それぞれの画像の描き方や特徴などを学習させるんだ。テキストを入力すると学習した情報を基に新しい画像を生みだすことができるんだよ。
なるほど!
あと、画像生成AIで入力するテキストを「プロンプト」と呼ぶんだけど、イメージに近い画像を生成するためには、具体的なキーワードを複数入力してAIに伝える必要があるね。例えば人物の画像であれば、髪型(かみがた)や髪の色、服装、表情などの情報を具体的にテキストで入力するとイメージどおりの画像になるかもしれないよ。
そうなんだ。
テキストを入力して画像を生成するAIだけではなくて、複数の画像を読み込(こ)んで別の画像を作成するサービスもあるよ。撮影(さつえい)した写真をアプリに読み込ませて、イラストに変換(へんかん)するサービスも人気があるね。
■画像生成AIを使うメリットは?
画像生成AIを使うとどんなメリットがあるの?
写真のようにリアルな画像やアニメ風のイラストなど、いろいろな画像をすぐに作ることができるのは一番のメリットだね。キーワードをテキスト入力するだけで画像が作れるから、絵を描くのが苦手な人にとってはとても便利なツールだよ。
私も絵を描くのが苦手だから助かるよ。
商品紹介(しょうかい)などで使うイラストを他の企業(きぎょう)やクリエーターにお願いすることなく、AIに作成してもらうことで商品を撮影したり画像を作成したりする時間とコストを減らせるのもメリットだね。
■画像生成AIの注意点は?
画像生成AIに注意点はあるの?
例えばアニメやマンガのキャラクターなどに似たイラストを生成してSNSなどにアップすると著作権の侵害(しんがい)になる可能性があるから注意が必要だね。他にも以下のような注意点があるかな。
- サービスによっては商用利用(利益を得る活動への使用)が禁止されている場合がある
- 現実の人物の顔を別の画像と組み合わせて悪用されるなど、生成された画像が偽(にせ)のニュース記事などに不正に使用される可能性がある
- 不自然な画像になるなど、期待した画像を生成できない場合がある
- 同じキーワードで画像を生成しても正確に再現できないことがある
- 将来的にイラストレーターやカメラマンの仕事が減る可能性がある
いくつか問題もあるんだね。
そうだね。でもイラストを描くのが苦手な人もキーワードだけで簡単に画像を作ることができるから、興味があればサービスを使ってみると良いね。
うん!