ヘルステックってなに?
2024/11/20 こうしん
ヘルステックで医療(いりょう)問題を解決って新聞に書いてあるけど、ヘルステックってどういう意味なのかな?
ヘルステックは、ヘルス(健康)とテクノロジー(技術)を合わせた言葉で、最新のデジタル技術を活用して、新しい医療サービスや健康を維持(いじ)するためのサービスを提供する取り組みのことだよ。
そうなんだ。
日本は超高齢化(ちょうこうれいか)社会をむかえているから、ヘルステックが医療や健康に関するさまざまな問題の解決策として注目されているよ。
■ヘルステックが注目されている理由は?
ヘルステックが注目されているのはどうしてなの?
デジタル技術の進歩によって、今までにない新しい医療サービスが提供できるようになったことが大きいね。最近はAIやビッグデータの解析(かいせき)、ロボット技術、通信技術などがすごい勢いで進化していて、これらのデジタル技術と医療分野のサービスを融合(ゆうごう)させることで、過去にはできなかったことが可能になっているんだ。
なるほど!
それと、日本では少子高齢化が進んでいて、医療費が年々増加していることもあるね。このままでは日本の医療費が大変なことになってしまうから、ヘルステックを活用して病気にならないように対策する予防医療を普及(ふきゅう)させたり、今までより効率的で効果的なサービスを提供したりして医療費を減らす必要があるんだ。
確かにニュースで少子化や高齢化が話題になっているね。
そして、人手不足や人口減少からくる医療格差もヘルステックが注目されている理由のひとつだね。地方では医師や看護師の人数が少ないし、通院するにも距離(きょり)が遠い場合もあって、都市部と比べていろいろな負担が多いんだ。ヘルステックを活用したオンライン診療(しんりょう)では医師不足などの医療格差も解消されるかもしれないよ。
病気で外出するのが大変な人にとっては家で診察してもらえるのは心強いね。
それに最近は健康への意識が向上しているんだよ。運動や食事、睡眠(すいみん)に気を配るなど、病気にならないように予防する取り組みをすることで健康でいられる状態を長くしたいよね。そういった分野でもヘルステックは貢献(こうけん)できるんだ。
健康への関心が高まっているんだね。
■ヘルステックでできることは?
ヘルステックは具体的にどんなことができるの?
一番身近なヘルステックの例は、心拍(しんぱく)数や消費カロリーを計測できる機器を活用した健康管理だね。最近はスマートフォンやスマートウォッチなどの機器が身近に存在するようになったから、日々の運動量や睡眠時間などを簡単に把握(はあく)できるよね。そのデータを参考にして、健康になるためのアドバイスをもらうサービスを、だれでも簡単に利用できるようになったんだよ。
最近はスマートウォッチを身に付けている人は多いね。
遠隔(えんかく)医療もヘルステック分野のひとつだね。通院が困難な人や在宅医療が必要な人が、タブレット機器などで遠隔地から診察を受けることができるよ。将来的には遠隔地からの手術なども可能になると思うよ。遠隔地から診療や手術ができれば医師不足にも対応できるね。
別の場所から手術をするってすごい技術だね。
医療機器で撮影(さつえい)した画像をAIが分析(ぶんせき)することもできるよ。医師の負担を減らしたり、見落としを防いだりすることができるんだよ。
AIは画像を確認するのが得意そうだね。
それと、介護施設(かいごしせつ)などでの移動や入浴、食事を介護ロボットがサポートするような技術もあるよ。介護業界は人手不足の状態が続いているから、介護ロボットがもっと広まると良いね。他にも、予防医療や創薬などいろいろな分野でヘルステックを活用する取り組みが進められているよ。
■ヘルステックの課題は?
ヘルステックは良いことばかりみたいだけど、課題もあるの?
ヘルステックで収集した情報には個人情報もふくまれているから、情報漏洩(ろうえい)やプライバシーの問題があるね。安心してヘルステックを利用できるようにしないと利用者は増えないからね。
自分の病気の状態は人に知られたくないもんね。
それと、デジタル機器の操作が苦手な高齢者や不慣れな人々へのサポートも必要になってくるね。デジタル技術の基本的な知識についての教育も重要になっているよ。医師や看護師も新しいスキルを覚える必要が出てくるからかなりの負担になるかもしれないね。
普段の仕事もいそがしいだろうし、新しいスキルを覚えるのも大変そうだね。
そうだね。ヘルステックを活用するための機器を導入する場合に、高額な資金が必要になることもあるから、病院や施設の金銭的な負担になる場合もあるね。
それは大変そうだね。
ヘルステックは超高齢化社会の日本で、健康の維持や医療費の問題、医療格差への対応に欠かせないものとなりつつあるよ。今後もいろいろな課題を解決できると良いね。
うん!