このページの本文へ移動

知っておきたい!
これからの教育と学習

~パソコンで変わる、こどもの未来~

“Hello, World!”と変数

2018/1/31  提供:D-SCHOOL

プログラミングの基礎で登場する「変数」は、もちろん小学生が学習するプログラミング教室などでも初めの段階で登場します。でも、「変数」と聞くと大人でも“少し難しそう”と感じてしまいます。言葉よりやってみることが大切なプログラミング学習。変数もまさに、言葉のイメージよりも簡単なんです!

どのプログラミング言語を学ぶときも、たいていの場合、“Hello, World!” と表示させることから始まって、「変数とは」の説明に入るという流れになっています。

しかし、筆者自身はただ “Hello, world!” と出力するだけのプログラムで何が楽しいのか、小難しい変数の説明をされてもどうして必要なのか、なかなか理解できませんでした。
もちろん、“Hello, World!” と表示できたという達成感があるのは少し理解できますが、「結局、それで何ができるのか?」がわからないので、いまいち腑に落ちなかったのです。

その後も、いくら用語や用法を勉強して、その意味は理解しているつもりでも、プログラムが書けるようにはなりませんでした。

そんな状態で単純な計算アプリを作り始めたのですが、プログラムが英語ベースだったので、「この “Variable” って超便利」と思っていたら、これが「変数」でした。 変数がないとこのプログラム自体が成り立たなかったので、変数ってこんなに重要だったのかと、このときに初めて気づいたのです。

変数というと何か数字に関係しそうに思われがちですが、もともと英語の “Variable” は、意味的には “changing” とか “changeable” とかで、変わるものといった感じで、数字に限定されません。
なので、変数という言葉を使うことで、さらに概念の習得を難しくしているように思うのですが、大事なのは、言葉ではなくて、ゲームやアプリなどのプログラムの中で、いかに変数を使うのか、ということです。

プログラミングの基礎学習では、文字の出力に”hello” と “world” というブロックが出てくることが多いですし、「変数」は、プログラムを学ぶ上で欠かすことのできない大事な考え方です。 一度使っただけでは、変数という概念まで理解することはむずかしいと思いますが、ゲームの中で使ってみることで、少しでもその必要性を理解してもらえれば、基礎学習の段階では十分だと思っています。

プログラミング学習は、やってみて、使ってみて、間違えてもチャレンジしていくことがとても大切です。いろんな場面で、いろんな使い方に触れることで、少しずつ理解を深めていくことができるでしょう。

ページの先頭へ