32ビットと64ビットって何が違(ちが)うの?
2015/3/18 こうしん
Windowsのパッケージを見てみると、「32ビット版(ばん)」または「64ビット版(ばん)」って書かれているよ。同じバージョンのWindowsなのに、何が違(ちが)うんだろうね?
まずは、「ビット」(bit)とは何か確認(かくにん)しておこう。ビットは、コンピューターの頭脳(ずのう)「CPU」が扱(あつか)えるデータの最小単位のこと。昔は、8ビットパソコンなんてのもあったけど、これは“2の8乗”(2を8回かけた数字のことだよ)個のデータを同時に処理(しょり)できるパソコンっていうことなんだよ。
2の8乗は、
2×2×2×2×2×2×2×2=256
という計算になるよ。
CPUはどんどん高性能(こうせいのう)になっていて、16ビット、32ビット、64ビットのように進化してきたよ。
32ビットは、2を32回かけるから、4,294,967,296
64ビットは、2を64回かけるから、18,446,744,073,709,551,616
とても大きな数字だよね。
今お店で売られているパソコンのCPUは、ほとんどの場合、64ビットの処理能力(しょりのうりょく)を持っているよ。それに対して、Windowsには今でも32ビット版(ばん)と64ビット版(ばん)があるんだ。
ふつうにWindowsを買うなら、64ビット版(ばん)のほうがオススメだよ。64ビットのCPUの性能(せいのう)を引き出せるから、パソコンをより快適(かいてき)に使えるんだ。
それに、32ビット版(ばん)では、記憶装置(きおくそうち)の「メモリ」が約3.5GB(ギガバイト)までしか使えないという制限(せいげん)があるけど、64ビット版(ばん)なら最大で128GBのメモリまで使えるんだよ(Windows 8.1の場合)。そして、ハードディスクも、32ビット版(ばん)で扱える(あつかえる)のは2TB(テラ・バイト)のサイズまでという制限(せいげん)があるよ。
ただし、以前から使われているソフトウェアや周辺機器の中には、32ビットのWindowsでしか使えないものが、ときどきあるんだ。また、もちろんCPUが64ビットに対応(たいおう)していなければ、もちろん64ビット版(ばん)Windowsは使えないよ。そうした特別なソフトウェアや機器を利用するなら、32ビット版(ばん)を選んだほうがいい場合もあるんだね。
自分のパソコンに入っているWindowsが32ビット版(ばん)と64ビット版(ばん)のどちらか知りたいときには、コントロールパネルから「システムとセキュリティ」→「システム」のように選んでみてね。「システムの種類」を確認(かくにん)できるよ。
コントロールパネルの表示(ひょうじ)方法
- Windows 7の場合
スタートボタンをクリックして、「コントロールパネル」を選んでみてね。 - Windows 8/8.1の場合
画面左下のスタートボタンを右クリックして、「コントロールパネル」を選んでね。