FMV
2007/12/26 こうしん
富士通のパソコンにつけられている「FMV」(エフ・エム・ブイ)の名前は、それぞれある言葉を略(りゃく)したアルファベットです。その意味を一つずつ見てみましょう。
「F」は、もちろん富士通(FUJITSU)の「F」。富士通が作ったパソコンをあらわしてます。
「M」は、「マイコン」の「M」です。現在(げんざい)はパーソナル・コンピュータを略(りゃく)して、「パソコン」と呼(よ)んでいますが、その昔は「マイコン」(「マイ・コンピュータ」や「マイクロ・コンピュータ」の略(りゃく))と呼(よ)んでいたんです。お父さん、お母さんはきっと聞き覚えがあるはずですよ。
富士通から1981年に発売されたパソコンには「FM-8」の名前が付けられました。「富士通・マイコン−8」ということですね。それからは、富士通のパソコンには「FM」の名前が付けられるようになったんです。
その後、世界で標準(ひょうじゅん)となるパソコンの規格(きかく)が作られました。同じ規格(きかく)であれば、作るメーカーがちがっても共通のソフトや周辺機器が利用できます。この規格(きかく)にあわせて作ったパソコンのことを「AT互換機(エー・ティーごかんき)」または「DOS/V機」(ドス・ブイき)と呼(よ)んでいます。富士通は、1993年11月にこの規格(きかく)にあったパソコンを発売しました。このとき、DOS/Vの「V」とVictory(ビクトリー:勝利)の「V」をかけて、「FMV」の名前を付けたんです。「富士通・マイコン・V」ということですね。
ちなみに、「DESKPOWER」(デスクパワー)は、初心者の方でも買ってすぐに使えるよう、ディスプレイなどをセットにして発売されたパソコンのシリーズです。高性能(こうせいのう)でパワーがある製品(せいひん)ということで、この名前が付けられました。
また、ノートパソコンのシリーズ「BIBLO」(ビブロ)は、英語で「書籍(しょせき)、本」の意味の「BIBLIO」(ビブリオ)とスペイン語、イタリア語で「本」の意味の「LIBRO」(リブロ)をかけあわせて作った言葉です。
そして、最近発売された大画面テレビにつないで使う新しいパソコンは、「TEO」(テオ)という名前です。「Television Expansion Operator」(テレビをかくちょうするもの)を語源(ごげん)としています。作った人たちがさまざまな思いをこめて、それぞれの製品(せいひん)に名前を付けているんですね。
2010年6月9日から、「FMV」の意味とパソコンのシリーズ名が新しくなりました。
- FMVの意味
「Fujitsu PC Materializes your Vision」ということをあらわしています。
富士通PCは、あなたのやりたいことを実現します。 - パソコンのシリーズ名
- デスクトップパソコン
「DESKPOWER」(デスクパワー)→「ESPRIMO」(エスプリモ) - ノートパソコン
「BIBLO」(ビブロ)→「LIFEBOOK」(ライフブック)
「ESPRIMO」は、「ESPRIT(機知に富む)」「EXPRESS(表現する)」「PRIME(最高の)」という意味、「LIFEBOOK」は、「いつもあなたのLIFE(生活)のそばにいる」という意味がこめられています。
- デスクトップパソコン