PDFってどんなもの?「PDF」
2011/6/29 こうしん
パソコンのソフトウェアや周辺機器(しゅうへんきき)を買ったとき、パッケージなどに「PDFマニュアル付き」のように書かれているのを見かけたことはありませんか?このように書かれた製品(せいひん)には、パソコンの画面で読む説明書が付いています。
ここに出てくる「PDF」(ピー・ディー・エフ)とは、パソコンに表示(ひょうじ)できるファイルの種類の1つです。文字や画像(がぞう)をページの中にならべて、紙の説明書と同じように見せることができます。そして、使う人が自分で印刷することもできます。
PDFのいちばんの特徴(とくちょう)は、パソコンの種類がちがっても、表示(ひょうじ)できることです。パソコンであつかう多くのファイルは、WindowsとMacintoshなどのOS(基本(きほん)ソフト)がちがうと、表示(ひょうじ)できない場合があります。また、WordやExcelなど決まったソフトが入っていなければ、表示(ひょうじ)できないこともあります。
けれどもPDFは、開発したアドビ社が表示用(ひょうじよう)のソフトウェア「Adobe Reader」(アドビ・リーダー)を無料で配っています。そして、Windows用、Macintosh用などさまざまなパソコン向けのAdobe Readerが用意されています。そのため、1つのファイルをさまざまな種類のパソコンで、同じように読むことができるのです。
Adobe Readerは、インターネットで無料ダウンロードできる他、ソフトウェアのCDの中に入っていることもあります。また、最近ではパソコンに最初からインストールされていることも、多くなりました。
ちなみに、PDFは、「Portable Document Format」の略(りゃく)です。直訳(ちょくやく)すると、「持ち運べる書類の形式」となります。1つの書類を持ち運んで、いろいろなパソコンで表示(ひょうじ)して読むことができるのです。