ルーター
2017/5/17 こうしん
1つのインターネット回線で、パソコンやスマートフォン、ゲーム機など複数を同時に接続できるようにするための通信機器を「ルーター」と言います。
家庭内でインターネットに接続する場合、契約(けいやく)したプロバイダーや回線事業者からインターネットに接続するためのモデムや回線終端装置(かいせんしゅうたんそうち)が送られてきます。パソコン1台だけでインターネットに接続する場合は、送られてきた機器とパソコンを接続することでインターネットを利用できます。
複数のパソコンを接続したり、スマートフォンやゲーム機も接続したりしたい場合は、モデムや回線終端装置(かいせんしゅうたんそうち)だけでは同時に利用することができません。そこで必要になるのがルーターです。モデム/回線終端装置(かいせんしゅうたんそうち)とルーターを接続し、ルーターを経由することで、パソコン/スマートフォン/ゲーム機などを同時に接続することができます。なお、スマートフォンやゲーム機を接続する場合は、ケーブルが利用できないため、無線LAN機能を搭載(とうさい)したルーターが必要です。
モデムや回線終端装置(かいせんしゅうたんそうち)の種類によっては、ルーターの機能を内蔵している場合もあります。現在使用しているモデム/回線終端装置(かいせんしゅうたんそうち)がルーター機能を内蔵しているかどうかは契約(けいやく)しているプロバイダーや回線事業者に確認をしましょう。
最近では、持ち運びができるモバイルルーターも流行しています。モバイルルーターは持ち運び用に作られているため、非常に小さく、軽いことが特長です。携帯(けいたい)電話と同じように、通信業者の基地局から電波が飛んでいて、エリア内であればどこにいてもパソコンやスマートフォン、ゲーム機をインターネットに接続することができます。
外出先でも場所を気にせずインターネット接続できるモバイルルーターはとても便利ですが、不便な点もあります。バッテリの容量に限りがあり、長時間連続して使うことはできません。また、通信業者が提供するサービスエリア以外の場所にいるときは電波が届かないため、インターネットに接続できません。契約(けいやく)するプランによっては、通信の容量に限りがあり、使用できる容量を超(こ)えてしまうと通信の速度がとても遅くなってしまうこともあります。
自宅では光回線などの固定回線用のルーターを使い、外出先ではモバイルルーターを使う、というように場所によって使い分けをする人も増えています。