PINコードってなに?
2021/5/19 こうしん
PIN(ピン)は「Personal Identification Number(パーソナル・アイデンティフィケーション・ナンバー)」の頭文字をとったもので、わかりやすくいうと暗証番号のことです。4~8文字の数字やアルファベットなどで設定します。
PINは、パソコンやスマートフォンを他人に勝手に使われることを防ぐために設定します。パソコンやスマートフォン以外にも、キャッシュカードやクレジットカードを利用するときの暗証番号としても使われています。スマートフォンでは、「パスコード」と表現される場合もあります。
PINを使う主なメリットは以下のとおりです。
- 覚えやすくて、入力がかんたん
4桁(けた)の数字などで設定できます。 - 安全性が高まる
PINは必ずパソコンやスマートフォン、キャッシュカードなどが手元にある状態で使う必要があります。万が一、だれかにPINを知られてしまっても、PINを設定したパソコンやカードがないと不正利用することはできません。
PINとパスワードは似ていますが、いくつかのちがいがあります。例えば、一般的(いっぱんてき)なパスワードはサービスの提供元のサーバーに情報が保存されますが、PINの場合は設定したパソコンやスマートフォンの中に情報が保存されます。
また、パスワードの場合は、設定したパソコンやスマートフォン以外の機器からでもサインインして使うことができますが、PINは設定したパソコンやスマートフォンにサインインするときのみ有効なため、他のパソコンやスマートフォンでは使えません。
Windows 10のパソコンでMicrosoft アカウントを使っている場合、パスワードとは別にPINを設定することができます。PINを設定することで、マルウェアや不正アクセスに対して効果があり、パスワードのみを使うよりも安全性が高まるといわれています。
Microsoft アカウントとパスワードの組み合わせは、複数のパソコンでサインインできるため、とても便利に使える反面、パスワードの入力内容をぬすみ見るマルウェアなどによりパスワードが流出してしまうと、他のパソコンから勝手にサインインされて個人情報がぬすまれる場合があります。PINの場合は、設定したパソコンでしか使えないため、万が一、PINをマルウェアなどでぬすまれても他のパソコンから勝手にサインインされることはありません。そのため、Windows 10のパソコンでMicrosoft アカウントを使っている場合は、PINを作成してサインインすることが推奨(すいしょう)されています。
PINは、昔からキャッシュカードやクレジットカードの暗証番号で使われているように、安全性が高いしくみになっています。Windows 10でMicrosoft アカウントを使っている場合は、必要に応じてPINを設定しましょう。