なるほど！パソコン研究室

Windows Updateはマイクロソフト社が配信している更新（こうしん）プログラムを入手して、Windowsを最新の状態に更新する機能です。Windows UpdateにはWindowsのセキュリティの問題を修正する更新プログラムなどがふくまれています。Windowsに新しく機能を追加する更新プログラムもあります。毎月配信されるWindows Updateを行うことでより安全にパソコンを使うことができます。

■Windows Updateの基本

Windows Updateで提供される更新プログラムは無料で入手できます。一部の更新プログラムを除いて、パソコンが起動しているときに更新プログラムが自動でダウンロードされ、インストールされます。更新プログラムの内容によってはパソコンの再起動が必要になります。 パソコンの電源を切るときに「更新してシャットダウン」や「更新して再起動」と表示された場合は、Windows Updateの更新プログラムがダウンロードされているため、クリックして適用しましょう。

Windows 11やWindows 10などのOSごとに設定されたサポート期間が終了（しゅうりょう）するまでは、Windows Updateで更新プログラムが提供されます。サポート期間が終了した場合、更新プログラムの提供も終了し、セキュリティの問題が修正されなくなります。そのままインターネットを利用するとコンピューターウイルス感染や不正アクセスの被害（ひがい）にあう確率が高くなるため、とても危険な状態になります。サポート期間が終了したWindowsは使わないようにしましょう。

■Windows Updateが必要な理由

インターネットに接続しているパソコンは、Windowsのセキュリティの問題を悪用したコンピューターウイルスや不正アクセスなどの脅威（きょうい）にさらされています。定期的にWindows Updateを行うことでセキュリティの問題を修正し、コンピューターウイルスや不正アクセスからパソコンを守ることができます。

■セキュリティ対策ソフトとのちがい

Windows UpdateはWindowsのセキュリティの問題を修正したり新しく機能を追加したりする役割がありますが、セキュリティ対策ソフトはコンピューターウイルスがパソコンに侵入（しんにゅう）していないかどうかや不正なアクセスがないかどうかをチェックするアプリです。
Windows Updateは家に泥棒（どろぼう）が入ってこないように窓やドアのカギを閉めて戸締（とじま）りをするイメージです。一方のセキュリティ対策ソフトは、家に泥棒が入ってこないように家の周りを巡回（じゅんかい）してくれる警備員のような存在です。それぞれ役割が異なるため、Windows Updateとは別にセキュリティ対策ソフトを使用してパソコンを守る必要があります。

■Windows Updateを行ううえでの事前準備や注意点

Windows Updateを行うときは事前の準備をしたり注意点を確認したりする必要があります。以下のような点に気をつけましょう。

• ノートパソコンやタブレットは電源に接続しておく
• パソコンの電源は強制的に切らないようにする
  →Windows Updateを実行中にパソコンの電源を切ると、更新プログラムが正しくインストールできず、Windowsが起動できなくなるなどの問題が起きる場合があるため電源は切らないようにする
  →万が一に備えて必要なデータは定期的にバックアップしておく
• 作業中のデータは保存しておく
  →Windows Update後は再起動が必要になることがあり、パソコンを放置すると自動で再起動することがあるため、作業中のデータはこまめに保存する
• Windows Updateは、インストールするプログラムやインターネットの回線によっては時間がかかる場合がある
• 更新プログラムの容量が大きい場合もあるため、スマートフォンなどの回線は使わないようにする
• 更新プログラムの量や種類によってはハードディスクに空き容量が必要
• Windows Updateで配信される更新プログラムは、一部を除き自動的に適用される
• 適用する更新プログラムは選択（せんたく）できない

■大型アップデートについて

Windows Updateでは、Windowsに大幅（おおはば）な機能の追加や修正をする大型アップデートが配信されることがあります。大型アップデートは通常の更新プログラムに比べ、ダウンロードやインストールに時間がかかります。アップデートすると、Windowsの動作に影響（えいきょう）が出ることがあるため、事前にバックアップしたり注意点などを確認したりするようにしましょう。