ファミリーマートのフィッシングサイトが急増

2023年5月はファミリーマートのフィッシング詐欺が急増しています。「本人確認」「ファミペイ」「アンケート」を装うなど様々な手口が確認されており、フィッシングサイトの全構成比の中で12％と実数ともに急増しています。氏名やクレジットカード番号、ファミペイにログインに必要な認証情報などが盗まれる可能性があり注意が必要です。

ファミリーマートの詐欺サイト

横浜銀行を狙った詐欺サイトは増加

今月は横浜銀行を狙った詐欺サイトが増加傾向にあります。地方銀行の構成比の割合は4月0.03％から5月は1.37％と上昇、数は少ないですが、実数ベースでは約30倍に増加しています。とくに横浜銀行の増加が大半を占めており、今後も大手地銀を中心に増加する可能性もあり注意が必要です。

マイナポイントのフィッシング詐欺

マイナポイントのフィッシング詐欺が登場しています。サイトも精巧に作られており、マイナポイント2万円分の有効期限が迫っているとうたい、個人情報を詐取する手口です。マイナポイント受け取りが2023年9月まで延長され、9月のポイント受け取りの期限の話題が出てくる際に再度登場する可能性もあり、注意が必要です。

フィッシングサイトブランドランキング

5月はSoftBankを狙ったフィッシングサイトが約9ポイント増加しています。またエポスカードも10ポイント増加とクレジットカードを狙った手口が増加しています。日本年金機構や厚生労働省など4月に急増したサイトはランクインしておらず、商材を変えながらフィッシングサイトが作成されています。

フィッシングサイトカテゴリ別構成比

5月度は、官公庁を狙ったフィッシング詐欺が大きく減少し、クレジットカードの手口が増加しています。

また携帯キャリアを狙ったフィッシング詐欺はSoftBankを中心に増加しています。Webサービスも増加しており、こちらはえきねっとの報告数が高止まりしていることが要因となります。また銀行も大手銀行・地方銀行とも報告数が増加しており、構成比が上昇してます。

フィッシング詐欺被害防止のポイント

メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する

メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークやウェブ検索で正規サイトへアクセスする。または、怪しいサイトを診断する無料サービスを利用し事前にURLをチェックする。

個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する

クレジットカード会社などでは、個人情報やクレジットカード情報などについてメール・SMSでの問い合わせは行っていないため、情報入力させるページに誘導するメールには細心の注意を払いましょう。

ログインID・パスワードの使い回しを控える

複数のサービスサイトで同じログインID・パスワードを使い回していると、フィッシング詐欺によってログインID・パスワードが詐取された場合、他のサービスサイトの不正利用被害に遭う可能性が高まります。被害を最小限に抑えるためにもログインID・パスワードの使い回しはせず、サービスごとに登録内容を変更し管理を行うようにしましょう。

セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する

犯罪者の手口は日々巧妙化しており、今まで意識してきた対策が通用しなくなる可能性があります。日々進化するネット犯罪に対抗するにはセキュリティソフトを導入することも必要です。不審なサイトにアクセスした際に注意喚起を行ってくれます。

詐欺サイトを無料で診断「詐欺サイトチェッカー」

日々増加するインターネット詐欺、詐欺サイトかどうかをチェックできるサービス「詐欺サイトチェッカー」を提供開始しました。詐欺ウォールが独自で収集した詐欺サイトのブラックリストと各官公庁から通報のあった詐欺サイトのブラックリストを元に無料で気になるサイトをチェックします。

サイトURL : https://checker.sagiwall.jp/