インターネット詐欺リポート(2025年2月度)Amazonのフィッシングサイトが前月比3倍に増加 国税庁フィッシングサイトは前月比10倍に急増
2025年3月31日
1.今月のトピック
Amazonのフィッシングサイトが約3倍に増加、国税庁フィッシングサイトは約10倍に急増
2月はAmazonのフィッシングサイトが増加しました。メールなどで認証情報を詐取する手口で、前月比で約3倍に増加しています。Amazon公式サイトでは、2段階認証の設定やメッセージセンターでのAmazonからのメール履歴の確認をするように注意喚起がされています。
また国税庁のフィッシングサイトは前月比約10倍に増加しています。「税金の未納」といった内容のメールやSMSから偽サイトに誘導してログイン情報などを詐取する手口で、確定申告の時期を狙った可能性があります。
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Amazonのフィッシングサイト
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国税庁のフィッシングサイト
ANAのフィッシングサイトが急増、約10倍に増加
2月はANAのフィッシングサイトが前月比で10倍以上に増加しています。「マイレージクラブから未加算のポイントお知らせ」といった内容で、お客様番号、パスワード、クレジットカード情報を詐取する手口です。ANAのフィッシングサイトは今年に入ってから増加しており注意が必要です。

フィッシングサイトブランドランキング
2月度はAmazonが1位となりました。前月比約3倍近く増加しています。まだSAISON CARDや国税庁のフィッシングサイトが前月に比べ増加しています。2月に入りUC Cardがランクインしています。

フィッシングサイトカテゴリ別構成比
2月度はクレジットカードの構成比が下がり、ECサイトの構成比が上昇しています。Amazonのフィッシングサイトが増加したことが要因となります。また官公庁のフィッシングサイトの構成比も増加しており、国税庁のフィッシングサイトが増加したことが要因となります。


フィッシング詐欺被害防止のポイント
- メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する
- メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークやウェブ検索で正規サイトへアクセスする。または、怪しいサイトを診断する無料サービスを利用し事前にURLをチェックする。
- 個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する
- クレジットカード会社が個人情報やクレジットカード情報をメール・SMSで問い合わせることはありません。情報入力を求めるメールには対応せず正規サイトを確認してください。
- ログインID・パスワードの使い回しを控える
- 複数のサービスサイトで同じログインID・パスワードを使い回していると、フィッシング詐欺によってログインID・パスワードが詐取された場合、他のサービスサイトの不正利用被害に遭う可能性が高まります。被害を最小限に抑えるためにもログインID・パスワードの使い回しはせず、サービスごとに登録内容を変更し管理を行うようにしましょう。
- セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する
- 犯罪者の手口は日々巧妙化しており、今まで意識してきた対策が通用しなくなる可能性があります。日々進化するネット犯罪に対抗するにはセキュリティソフトを導入することも必要です。不審なサイトにアクセスした際に注意喚起を行ってくれます。
詐欺サイトを無料で診断「詐欺サイトチェッカー」
日々増加するインターネット詐欺、詐欺サイトかどうかをチェックできるサービス「詐欺サイトチェッカー」を提供開始しました。詐欺ウォールが独自で収集した詐欺サイトのブラックリストと各官公庁から通報のあった詐欺サイトのブラックリストを元に無料で気になるサイトをチェックします。

サイトURL : https://checker.sagiwall.jp/
2.2025年2月 詐欺サイト検知率リポート
詐欺ウォールとは日本人をターゲットにしたインターネット詐欺をブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。従来の検知手法である「ブラックリスト検知」に加え、詐欺ウォール独自のネット詐欺検知エンジンである「ヒューリスティック検知」「AI検知」のトリプルブロックで、ウイルス対策ソフトでは検知困難な巧妙な手口の詐欺サイトを検知します。
詐欺ウォールを開発・提供するBBSSでは、公的機関などとの連携によって収集した詐欺サイトURLを利用し、定期的に詐欺サイトの検知率調査を行っています。2025年2月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知率は94.2%とアンチウイルス機能を搭載したセキュリティ製品各社と比較し高い結果となりました。
- <検知率調査概要>
- https://www.sagiwall.jp/report/about_report.html
- <調査期間>
- 2025年2月12日、18日、19日
- <調査対象URL>
- 公的機関などから提供された詐欺サイトURL計242件
- <調査結果>
3.2025年2月 詐欺サイト検知数リポート
2025年2月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数は9,542,418件で、2025年1月と比較すると、434,886件減少する結果となりました。※

4.2月度詐欺ウォール利用者が遭遇している詐欺サイトの傾向
2月度に詐欺ウォール利用者が遭遇している詐欺サイトのTOP3が以下となります。実際に遭遇しているネット詐欺サイトと調査収集しているネット詐欺サイトでは違った傾向が見られます。
※実際に遭遇しているネット詐欺サイトと調査収集しているネット詐欺サイトで順位は異なります。- 1位 Apple
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※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
- 2月度は前月比に引き続きAppleが1位となっています。利用者が多いサービスのため注意が必要です。
- 2位 Yahoo!ニュース(投資詐欺)
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※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
- 2位は投資詐欺のサイトがランクインしています。著名人の画像を利用し投資商材を購入させる手口です。
- 3位 JCB
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※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
- 3位はJCBがランクインしています。IDとパスワードなどの認証情報を詐取する手口です。
※本記事に記載の「詐欺ウォール」の対象には、「詐欺ウォール」の名称で提供する製品の利用者のみでなく、他の名称で提供している製品の利用者も含まれます。
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