会社の先輩から、パソコンの調子が悪いときは、とりあえず再起動してみるといいと教わりました。確かに、ブラウザーの動作が重いときや、エクセルがうまく操作できなくなったときなどにパソコンを再起動したら、普通に使えるようになるんですけど……、なんで再起動するのがいいんでしょうか?
(公開日:2015年2月25日)
ソフトウェアの、つまりWindowsやアプリのトラブルに関して「とりあえず再起動する」ことは、確かに有効な対処方法です。トラブルの原因となった箇所がはっきりとわからなくても、パソコンの再起動でもう一度システムの起動をやり直すことができるので、トラブルが解消されることが多いんですよ。
ソフトウェアごとに、調子が悪いときの対処法がありますよね。例えば、ブラウザーならば、動画が重いと感じられるときに履歴を消去して起動しなおすと、通常の調子に戻ることがあります。そうしたソフトウェアごとの一般的な対処法を試してみても動作が改善しないときに、パソコンを再起動することはとても有効なんです。
ソフトウェアの動作不良は、これといった原因がわからないことがあるんですよ。例えば、長い時間起動し続けていたとか、複数のアプリを同時に使っていたとか、特殊な操作のタイミングが重なったとかいったことで、調子が悪くなることがあります。
再起動をするとトラブル時のメモリの状態などがいったん初期化されるため、そのような偶然が重なった場合などには、動作が改善することが多いんですよ。
再起動するのは、ちょっと怖いと思うこともあるかもしれません。注意したいのは、再起動前にデータを保存しておくことですね。操作できなくてデータが保存できなくなることもありますが、Officeなどでは作業途中のデータが自動保存され、復元できる場合もあります。
アプリのアップデートやインストールをしているときにも再起動を避けましょう。ただし、インストーラー(インストール中の画面)がパソコンの再起動を要求しているときは、もちろん再起動してかまいません。
ちなみに、再起動しても同じように調子が悪くなる場合は、サポート情報などを調べて解決を図りましょう。
また、パソコンや周辺機器などハードウェアのトラブルは、再起動での完全な解決は難しいです。こちらも、きちんと原因を調べて対策しましょう。
一部のキーが入力できない、パソコンから異音がする、といったハードウェア(機械)のトラブルは、再起動で解決できることはまれです。マニュアルやサポート情報を参照して、適切な対策を取りましょう。
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