使えるワードレッスン

第17回ページを罫線で囲んで背景色を設定する

対応バージョンWord 2010Word 2007Word 2003

和戸先生、こんにちは。いつも、楽しく拝見しています。
私は、地方でコンビニチェーンを展開している会社の総務に勤務しています。今回、各店舗で節電活動を行い、いちばん節電できたお店を表彰したいと考えているのですが、ワードで見栄えのする表彰状を作ることはできますか?
文字だけだと、いまひとつ見栄えが悪いのです。良いアイデアがありましたら、ご教授ください。

(公開日:2013年2月27日)

ワードで表彰状を作るのは良いアイデアですね。節電プログラムの表彰状ですから、やっぱり手作りのほうが良いですよね。
簡単に見栄えをよくする機能としては、「ページ罫線」と「ページの背景色」の2つがおすすめです。ページ罫線はページ全体を罫線で囲む機能です。シンプルな線だけでなく、飾り罫線も用意されているので、文書の印象がとても華やかになります。ページの背景色は、文字どおりページ全体の色を設定する機能です。
どちらも、設定方法はとても簡単ですので、ぜひ活用してください。

完成品はこちら

  • Before作成前画面イメージ
  • after完成画面イメージ

注︰サンプル文章は、Word 2010で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。

本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。

ワード文書作成のコツ

ページ罫線とページの背景色は種類やサイズ、色を選ぶだけで設定可能

ワードには「ページ罫線」という機能が用意されています。これは、ページ全体を罫線で囲む機能です。線の種類や太さ、色は自由に選べます。さらに、「絵柄」と呼ばれる飾り罫線も利用できます。ポスターや賞状などには特に効果的なので、ぜひ活用してください。
また、今回は、ページ全体の背景色を設定する方法も紹介します。どちらも、ダイアログボックスで設定するだけで、簡単に設定できます。

ページ全体を飾り罫線で囲む

ページ罫線の設定は難しいところはありません。線の種類や色、太さを指定するだけです。なお、今回は「絵柄」を利用します。たくさんの種類が用意されていますので、好みで選んでよいでしょう。なお、絵柄のうち、色がついているものは[色]を指定することはできません。モノクロの絵柄の場合は、[色]を指定することができます。

[ページレイアウト]タブの[ページの背景]にある[ページ罫線]ボタンをクリックている画面イメージ

[ページレイアウト]タブの[ページの背景]にある[ページ罫線]ボタンをクリックします。

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[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスの[ページ罫線]タブが表示されている画面イメージ

[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスの[ページ罫線]タブが表示されます。

【Word 2003の場合】

Word 2003の場合は、[罫線]→[罫線とページ罫線と網かけの設定]を選択して[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックスを開き、[ページ罫線]タブに切り替えます。

Word 2003の場合での[ページ罫線]タブ表示の画面イメージ

[絵柄]の[▼]をクリックし、絵柄を選択している画面イメージ

[絵柄]の[▼]をクリックして、絵柄を選択します。ここでは、画面の絵柄を指定しました。

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[線の太さ]で「31pt」を指定している画面イメージ

[線の太さ]で「31pt」を指定します。設定ボックスの[▲][▼]をクリックして指定してください。なお、絵柄や線の太さを指定すると、[プレビュー]のサンプルが変化しますので、それを参考にしてください。

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[色]の[▼]をクリックし、紺色を指定しいる画面イメージ

[色]の[▼]をクリックして色を指定します。ここでは、紺色を指定しました。

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[OK]ボタンをクリックした画面イメージ

設定が完了したら[OK]ボタンをクリックします。

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ページ全体が飾り罫線で囲まれた画面イメージ

ページ全体が指定した飾り罫線で囲まれました。

部分的な表示も可能

上下左右の罫線に対し、表示 ⁄ 非表示を個別に設定することもできます。表示 ⁄ 非表示を設定するには、[プレビュー]にあるボタンをクリックします。

[プレビュー]にあるボタンを使って上下左右の罫線の表示/非表示を指定している画面イメージ

[プレビュー]にあるボタンを使って上下左右の罫線の表示/非表示を指定できます。

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上と下だけページ罫線を表示した画面イメージ

上と下だけページ罫線を表示した例です。

ページ全体に背景色を設定する

次にページ全体の背景色を設定します。カラーパレットから色を選択するだけですが、好みの色がない場合は、独自の色を指定することもできます。

[ページレイアウト]タブの[ページの色]ボタンをクリックし、[その他の色]をクリックして、カラーパレットを表示している画面イメージ

[ページレイアウト]タブの[ページの色]ボタンをクリックしてカラーパレットを表示します。ここで色を選択しますが、好みの色がない場合は[その他の色]をクリックします。

【Word 2003の場合】

Word 2003の場合は、[書式]→[背景]→[その他の色]を選択します。

Word 2003の場合での、背景色設定の画面イメージ

[色の設定]ダイアログボックスで、薄いクリーム色を選択し、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

[色の設定]ダイアログボックスが表示されるので、ここで色を選択して[OK]ボタンをクリックします。ここでは、薄いクリーム色を選択しました。

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ページ背景に指定した色が表示された画面イメージ

ページ背景に指定した色が表示されました。

初期設定では背景色は印刷されない

背景色を設定しても、初期設定では背景色は印刷されません。印刷するには、次のように設定してください。

[ファイル]タブをクリックし、[オプション]をクリックしている画面イメージ

[ファイル]タブをクリックし、[オプション]をクリックします(Word 2007の場合は、[Office]ボタンをクリックしてOfficeメニューを開き、[Wordのオプション]をクリックします)

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[Wordのオプション]ダイアログボックスで、[表示]を選択し、[印刷オプション]で[背景の色とイメージを印刷する]チェックボックスをオンにして[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

[Wordのオプション]ダイアログボックスが表示されたら、左側で[表示]を選択し、右側の[印刷オプション]で[背景の色とイメージを印刷する]チェックボックスをオンにして[OK]ボタンをクリックします。

なお、実際に印刷する場合は、インクがもったいないですから、色つきの用紙を利用して、背景色は印刷しない方がよいと思います。手元に白い用紙しかなく、どうしても背景色の印刷が必要な場合だけ、上記のように設定して背景色を印刷するとよいでしょう。

【Word 2003の場合】

Word 2003の場合は、[ツール]→[オプション]で[オプション]ダイアログボックスが開き、[印刷]タブの[同時に印刷する項目]で[背景の色とイメージ]チェックボックスをオンにします。

Word 2003の場合の背景色印刷の画面イメージ

今回のポイント

ワードアートを利用すると、見栄えの良いタイトルやワンポイントが簡単に作成できます。ワードアートを利用するときのポイントは次のとおりです。

ポイント1
ページ罫線は種類・色・太さを自由に設定できます。また、「絵柄」と呼ばれる飾り罫線も利用できます。
ポイント2
ページには背景色を設定できます。
ポイント3
ページの背景色は初期設定では表示されるだけで印刷されません。印刷するにはオプション設定の変更が必要です。

ページ罫線とページの背景色は、設定は簡単ですが、とても効果の大きい機能です。特にポスターや賞状等の1枚もののビジュアルな文書を作るときは効果的ですので、うまく活用してみてください。


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