使えるワードレッスン

第33回割注でわかりにくい言葉の説明を追加する

対応バージョンWord 2013Word 2010Word 2007Word 2003

和戸先生、いつもお世話になっております。いま、会社でのスマートフォン導入に向けて、いろいろと調べているのですが、上司はITに詳しくないので、説得が大変そうです。そこで、スマートフォンの基礎的なことをまとめたレポートをワードで書いて、提出しようと思っているのですが、難しそうな横文字を、うまく補足説明する機能があったら、ご教授ください。よろしくお願いします。

(公開日:2013年11月13日)

スマートフォンの業界は変化が激しいので、確かに用語からきちんと説明しないと理解するのは大変ですね。お仕事、大変かと思いますが、上司の方の気持ちもわかります。さて、機能はいくつかあるのですが、今回は「割注(わりちゅう)」をおすすめします。用語の直後に、括弧付きで上下2行に説明文を入力できますよ。ぜひ、割注を活用して、わかりやすいレポートを作成してください。

完成品はこちら

  • Before作成前画面イメージ
  • after完成画面イメージ

注︰サンプル文章は、Word 2013で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。

本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。

ワード文書作成のコツ

1行に上下2行で説明文を追加できる

ワードには、用語の説明文を入力する「割注(わりちゅう)」という機能が、用意されています。割注を利用すると、次のように、括弧付きで上下2行に文章を入力することができます。難しい用語が多い文書を作成するときは、ぜひ活用したい機能です。

割注の具体的な画面イメージ

なお、画面はWord 2013で説明していますが、Word 2010⁄Word 2007も操作方法は共通です。Word 2003のみ少し操作が異なりますので、適宜、補足します。

割注で「スマートフォン」の説明文を追加する

早速、割注を作成してみましょう。まずは、「スマートフォン」という用語の直後に括弧付きの割注を挿入します。なお、割注はサイズが小さいので、作業するときは、画面の表示倍率を上げておくことをおすすめします。Word 2013なら、画面右下のスライドバーで表示倍率を変更できます。

割注を挿入したい位置にカーソルを置く画面イメージ

割注を挿入したい位置にカーソルを置きます。この文書の場合なら、「スマートフォン」という用語の直後に置きます。

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[ホーム]タブの[段落]で[拡張書式]ボタンをクリックしてメニューを開き、[割注]をクリックする画面イメージ

[ホーム]タブの[段落]で[拡張書式]ボタンをクリックしてメニューを開き、[割注]をクリックします。

【Word 2003の場合】

Word 2003の場合は、挿入位置にカーソルを置いた後、[書式]→[拡張書式]→[割注]を選択して[割注]ダイアログボックスを開きます。後の手順は、Word 2013と共通です。

[書式]→[拡張書式]→[割注]を選択する画面イメージ

Word 2003の場合は[書式]→[拡張書式]→[割注]を選択します。

[割注]ダイアログボックスが表示されたら、[対象文字列]に説明文を入力する画面イメージ

[割注]ダイアログボックスが表示されたら、[対象文字列]に説明文を入力します。説明文を括弧で囲むなら[括弧で囲む]をオンにし、[括弧の種類]を指定します。括弧は()、[]、<>、{} の4種類を選択できます。内容は[プレビュー]で確認しながら設定できます。設定したら[OK]ボタンをクリックします。

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カーソル位置に割注が挿入された画面イメージ

カーソル位置に割注が挿入されました。

他の用語にも割注で説明文を追加する

サンプル文書では、3つの用語を割注で説明しています。設定方法はまったく同じですので、残りの2つの用語「フィーチャーフォン」と「OS」にも割注を設定しましょう。なお、本文中に同じ用語が複数出てくる場合は、初めて出てくる箇所に割注を設定するのが一般的です。

カーソルを置いたら、[ホーム]タブの[段落]で[拡張書式]ボタンをクリックしてメニューを開き、[割注]をクリックする画面イメージ

「フィーチャーフォン」の直後にカーソルを置いたら、[ホーム]タブの[段落]で[拡張書式]ボタンをクリックしてメニューを開き、[割注]をクリックします。

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[ホーム]タブの[段落]にある[並べ替え]ボタンをクリックする画面イメージ

[割注]ダイアログボックスが表示されたら、対象文字列や括弧を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

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割注が設定された画面イメージ

割注が設定されました。

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カーソルを置いたら、[ホーム]タブの[段落]で[拡張書式]ボタンをクリックしてメニューを開き、[割注]をクリックした画面イメージ

続けて「OS」にも割注で説明文を追加します。「OS」の直後にカーソルを置いたら、[ホーム]タブの[段落]で[拡張書式]ボタンをクリックしてメニューを開き、[割注]をクリックします。

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[割注]ダイアログボックスが表示されたら、対象文字列や括弧を設定し、[OK]ボタンをクリックする画面イメージ

[割注]ダイアログボックスが表示されたら、対象文字列や括弧を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

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3つの用語に割注が設定され、文書が完成した画面イメージ

3つの用語に割注が設定され、文書が完成しました。

割注の解除方法

設定した割注を解除する方法も覚えておきましょう。

設定した割注の説明文にカーソルを置いたら、[ホーム]タブの[段落]で[拡張書式]ボタンをクリックしてメニューを開き、[割注]をクリックする画面イメージ

設定した割注の説明文にカーソルを置いたら、[ホーム]タブの[段落]で[拡張書式]ボタンをクリックしてメニューを開き、[割注]をクリックします。

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[割注]ダイアログボックスを開いたら、[解除]ボタンをクリックする画面イメージ

[割注]ダイアログボックスを開いたら、[解除]ボタンをクリックします。

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割注が解除され、割注の説明文が本文に挿入される画面イメージ

割注が解除され、割注の説明文が本文に挿入されます。

今回のポイント

割注を並べ替えるポイントは、次のとおりです。

ポイント1
行内に上下2行で挿入される。
ポイント2
並べ替えの基準になる列と並べ替え方法を設定する。
ポイント3
割注を解除すると本文になる。

専門用語や業界用語を多用した文書は、詳しくない人にとっては難しい場合がほとんどです。読み手のことを考えて、割注をうまく活用し、理解しやすい文書作りを心がけましょう。


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