使えるワードレッスン

第35回作った文書をPDFファイルに変換しよう

対応バージョンWord 2013Word 2010Word 2007

和戸先生、こんにちは。いつも楽しく拝見しています。早速ですが、ワードで作った文書を知人にメールで送ったところ、「ワードを持っていないので表示できない。PDFファイルで送ってほしい」と言われました。確か、PDFファイルを作るには専用のソフトが必要だったと思うのですが、購入しなければならないでしょうか。もし、他に良い方法があったら教えていただけますか。よろしくお願いします。

(公開日:2013年12月18日)

お使いのワードがWord 2007以降であれば、PDF作成ソフトを購入する必要はありません。Word 2007 ⁄ 2010 ⁄ 2013には、作成した文書をPDFファイルに変換する機能が標準搭載されているからです。Word文書とまったく同じレイアウトを持つPDFファイルに変換できますので、相手の方がAdobe ReaderなどのPDFファイルを表示するソフトを持っていれば問題なく表示できます。とても簡単に変換できますので、この機会に方法を覚えておくと便利ですよ。

完成品はこちら

  • Before作成前画面イメージ
  • after完成画面イメージ

注︰サンプル文章は、Word 2013で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。

本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。

ワード文書作成のコツ

作った文書をPDFファイルに変換するには

Word 2007以降では、作成した文書をPDFファイルに変換する機能が標準で用意されています。操作も単純で、コマンドを選択するだけです。そこで今回は、Office.comのテンプレートをワードに読み込んで編集し、文書を作った後で、PDFファイルに変換する操作を説明しましょう。

なお、以下の説明ではWord 2013の画面を使用します。Word 2010 ⁄ 2007については、操作が異なる場合、適宜、補足します。

招待状のベースになるテンプレートを検索してワードに読み込む

まず、Office.comでテンプレートを検索し、ワードに読み込みましょう。Office.comには、さまざまな文書のテンプレートが用意されていて、ワードユーザーなら誰でも利用することができます。なお、Office.comを利用するためには、インターネットに接続しておく必要があります。

[ファイル]タブをクリックする画面イメージ

[ファイル]タブをクリックします。

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[新規]をクリックする画面イメージ

[新規]をクリックします。

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検索ボックスにキーワードを入力して[Enter]キーを押す画面イメージ

文書のベースになるテンプレートを検索しましょう。検索ボックスにキーワードを入力して[Enter]キーを押します。ここでは、「パーティー」というキーワードを用いました。

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パーティーに関連するテンプレートが検索されて、一覧表示された画面イメージ

パーティーに関連するテンプレートが検索されて、一覧表示されました。

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利用したいテンプレートがみつかったらクリックする画面イメージ

利用したいテンプレートがみつかったら、クリックします。

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クリックしたテンプレートが中央に拡大表示され、[作成]ボタンをクリックする画面イメージ

クリックしたテンプレートが中央に拡大表示されるので、[作成]ボタンをクリックします。

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テンプレートがダウンロードされ、ワードに読み込まれた画面イメージ

テンプレートがダウンロードされ、ワードに読み込まれます。

【Word 2007の場合】

Word 2007の場合は、左上の[Office]ボタンをクリックしてメニューを開き、[新規作成]を選択します。すると、[新しい文書]ダイアログボックスが開くので、上にある検索ボックスにキーワードを入力してテンプレートを検索します。検索結果が表示されたら、利用するテンプレートを選択し、右側の[ダウンロード]ボタンをクリックして、Word 2007に読み込みます。

左上の[Office]ボタンをクリックしてメニューを開き、[新規作成]を選択している画面イメージ

左上の[Office]ボタンをクリックしてメニューを開き、[新規作成]を選択します。

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Word 2007でOffice.com上のテンプレートを検索して読み込んでいる画面イメージ

Word 2007でOffice.com上のテンプレートを検索して読み込みます。

【Word 2010の場合】

Word 2010の場合は、[ファイル]タブをクリックし、[新規作成]を選択した後、[Office.comテンプレート]の検索ボックスにキーワードを入力してテンプレートを検索します。検索結果が表示されたら、利用するテンプレートをクリックして選択し、右側の[ダウンロード]ボタンをクリックして、Word 2010に読み込みます。

テンプレートを検索して読み込む画面イメージ

Word 2010でOffice.com上のテンプレートを検索して読み込みます。

読み込んだテンプレートを編集して招待状を作る

テンプレートを読み込んだら、ワードを使って編集します。具体的には、テンプレートの文字を書き換えたり、必要に応じてフォントやサイズを設定したりして、オリジナルの文書に仕上げます。

テンプレート内の会社名「緑商事株式会社」を書き換える画面イメージ

読み込んだテンプレートの文字を書き換えます。ここでは、会社名の「緑商事株式会社」を書き換えましょう。

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会社名を「富士通商事株式会社」に書き換えた画面イメージ

会社名を「富士通商事株式会社」に書き換えました。このように、テンプレートは通常の文書とまったく同じ操作で編集できます。文字を書き換えてもかまいませんし、必要であればフォントや色を設定したり、イラストを追加したりしても問題ありません。なお、編集中には、[ファイル]タブの[名前を付けて保存]を選択して、ファイル名を付けて保存しておきましょう。

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パーティーの名前、日付や時間、場所、連絡先などの文字も書き換えた画面イメージ

パーティーの名前、日付や時間、場所、連絡先などの文字も書き換えて、招待状を完成させます。

作った招待状をPDFファイルに変換する

文書が完成したら、いよいよPDFファイルに変換しましょう。といっても、基本的な操作はファイル保存と変わりないので、とても簡単です。ただ、Wordのバージョン(Word 2013 ⁄ 2010 ⁄ 2007)によって、微妙に操作が異なりますので、その点だけ注意してください。以下は、Word 2013での操作です。

[ファイル]タブをクリックする画面イメージ

招待状が完成したら、[ファイル]タブをクリックします。

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[エクスポート]をクリックし、[PDF/XPSドキュメントの作成]を選択して[PDF/XPSの作成]ボタンをクリックする画面イメージ

[エクスポート]をクリックし、[PDF/XPSドキュメントの作成]を選択して[PDF/XPSの作成]ボタンをクリックします。

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[PDFまたはXPS形式で発行]ダイアログボックスが表示されたら、ファイルの保存先フォルダーと[ファイル名]を確認して[発行]ボタンをクリックする画面イメージ

[PDFまたはXPS形式で発行]ダイアログボックスが表示されたら、ファイルの保存先フォルダーと[ファイル名]を確認して[発行]ボタンをクリックします。なお、初期設定では、文書ファイルと同じフォルダーに、文書ファイルと同じ名前で拡張子が「.pdf」のファイルが作成されます。また、保存した後でPDFファイルを表示するなら、[発行後にファイルを開く]チェックボックスをオンにします。

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文書がPDFファイルに変換され、PDFファイルを表示するアプリケーションが起動して、内容が表示された画面イメージ

文書がPDFファイルに変換され、PDFファイルを表示するアプリケーションが起動して、内容が表示されます。画面は、Adobe Readerが起動して表示されたところです(お手持ちのWindowsの環境によって起動するアプリケーションは異なる場合があります)。

【Word 2007の場合】

Word 2007の場合は、左上の[Office]ボタンをクリックしてメニューを開き、[名前を付けて保存]の[PDFまたはXPS]を選択します。その後の操作は、Word 2013と共通です。

左上の[Office]ボタンをクリックしてメニューを開き、[名前を付けて保存]の[PDFまたはXPS]を選択する画面イメージ

Word 2007の場合は、左上の[Office]ボタンをクリックしてメニューを開き、[名前を付けて保存]の[PDFまたはXPS]を選択します。

【Word 2010の場合】

Word 2010の場合は、[ファイル]タブをクリックし、[保存と送信]、[PDF/XPSドキュメントの作成]の順番にクリックし、[PDF/XPSの作成]ボタンをクリックします。その後の操作は、Word 2013と共通です。

[ファイル]タブをクリックし、[保存と送信]、[PDF/XPSドキュメントの作成]の順番にクリックし、[PDF/XPSの作成]ボタンをクリックする画面イメージ

Word 2010の場合は、[ファイル]タブをクリックし、[保存と送信]、[PDF/XPSドキュメントの作成]の順番にクリックし、[PDF/XPSの作成]ボタンをクリックします。

Word 2003でPDFファイルを作成するには

Word 2003には、文書をPDFファイルに変換する機能は用意されていません。しかし、PDFファイルを作成する有料/無料ソフトを導入すれば、Word 2003でも文書をPDFファイルに変換することは可能です。無料で利用できるPDFファイル作成ソフトも数多いので、Word 2003をお使いの場合は、こうしたソフトを利用すると良いでしょう。例えば、無料のPDFファイル作成ソフトではCube PDFというソフトがあります。

PDFファイル作成ソフトは、無料・有料を含めこの他にもたくさんありますので、インターネットで検索してみてください。

今回のポイント

ワードの文書をPDFファイルに変換する際のポイントは、次のとおりです。

ポイント1
Word 2007以降では、標準でPDF変換機能が用意されている。
ポイント2
表示するにはAdobe ReaderなどのPDFファイルを表示するソフトが必要。

ワード文書をPDFファイルに変換してもレイアウトは変化しないため、ワードを持っていない人に文書を見せたいときは、とても重宝します。なお、PDFファイルを表示するには、Adobe Reader(アドビシステムズ株式会社のサイトを開きます)などの表示用ソフトが必須なので、注意してください。


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