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  5. ワードの表で合計と平均を自動的に計算する

第42回 ワードの表で合計と平均を自動的に計算する

Word 2013
Word 2010
Word 2007
対応バージョン

和戸先生、いつも参考にさせていただいております。私はパソコンスクールのインストラクターで、エクセルを担当しているのですが、「ワードの表」で計算はできますか。エクセルを使えば簡単なのはわかっているのですが、せっかくワードの文書内に表を作ったので、ワードだけで計算できたら効率的だと思ったのです。よろしくお願いします。

パソコンのインストラクターでしたら、私のお仲間ですね! いつも、ご苦労様です。ご質問の件ですが、可能ですよ。エクセルほど高機能ではありませんが、合計や平均などのシンプルな計算なら、ワードだけでも十分に対応できます。エクセルに慣れていると、ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、いつもエクセルが使えるとは限りませんので、ワードの計算機能も覚えておくと便利だと思います。これを機会に、ぜひ活用してみてください。

完成品はこちら

Before 作成前画面イメージ After 完成画面イメージ 注︰サンプル文章は、Word 2013で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。

本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。

ワード文書作成のコツ

ワードの表でも計算できる

エクセルを使うと、セルの数字の合計や平均を簡単に計算することができますが、同じことがワードの表でも可能です。ただし、手順はエクセルとはちょっと違います。ここでは、ワードの表で合計と平均を計算する方法を説明します。なお、説明にはWord 2013の画面を使いますが、Word  2007 ⁄ 2010も、操作方法はまったく同じです。

一人の生徒の合計点を計算し、計算式を他のマス目にコピーする

まずは、各生徒の 「 Word 」 「 Excel 」 「 PowerPoint 」 の得点の合計点を計算してみましょう。エクセルであれば、セルに合計を求める式を入力し、他のセルにコピーするだけで自動的に計算できますが、ワードの場合は、ちょっとだけ手間がかかります。まずは、先頭の「山田太郎」さんの合計点を計算し、その計算式を他の生徒の合計のマス目にコピーするまでを行います。

合計を計算するマス目にカーソルを置き、[レイアウト]タブの[データ]にある[計算式]ボタンをクリックしている画面イメージ

合計を計算するマス目にカーソルを置きます。ここでは、「山田太郎」さんの「合計」のマス目にカーソルを置きます。置いたら、[レイアウト]タブの[データ]にある[計算式]ボタンをクリックします。

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[計算式]ダイアログボックスが表示され、[計算式]に半角で「=SUM(LEFT)」と設定されていることを確認している画面イメージ

[計算式]ダイアログボックスが表示され、[計算式]に半角で「=SUM(LEFT)」と設定されていることを確認します。確認したら[OK]ボタンをクリックします。もしも「=SUM(LEFT)」になっていない場合は、直接修正してください。なお、これは「左の連続したマス目の合計を求める」という意味の計算式です。

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「山田太郎」さんの合計点が表示されている画面イメージ

「山田太郎」さんの合計点が表示されます。

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合計が計算されたマス目の左端にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが右斜め上向きになったらクリックしている画面イメージ

合計が計算されたマス目の左端にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが右斜め上向きになったらクリックします。これで、合計を計算したマス目が選択されます。選択されたら、[Ctrl]+[C]キーを押します。これで、マス目に設定されている計算式がクリップボードにコピーされます。

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計算式を貼り付けるマス目を選択している画面イメージ

計算式を貼り付けるマス目を選択します。ここでは、「鈴木一郎」さんから「新藤昌子」さんの合計のマス目をドラッグして選択します。選択したら、[Ctrl]+[V]キーを押して計算式を貼り付けます。

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計算式が貼り付けられた画面イメージ

計算式が貼り付けられました。ただし、計算結果はコピー元と同じです。このように、ワードの表では、計算式を貼り付けても自動的に再計算はされません。あとで一括して再計算しますので、この段階では、このままの状態で次の作業に移ります。

一つの教科の平均点を計算し、計算式を他のマス目にコピーする

次に 「 Word 」 「 Excel 」 「 PowerPoint 」 の教科ごとの平均点を計算します。ただし、一度には計算できないので、まず、「Word」の平均点を求めて、その計算式を他の教科の平均点のマス目にコピーします。

「Word」の「平均」のマス目にカーソルを置き、[レイアウト]タブの[データ]にある[計算式]ボタンをクリックしている画面イメージ

平均を計算するマス目にカーソルを置きます。ここでは、「Word」の「平均」のマス目にカーソルを置きます。置いたら、[レイアウト]タブの[データ]にある[計算式]ボタンをクリックします。

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[計算式]ダイアログボックスが表示され、[計算式]に半角で「=SUM(ABOVE)」と設定されている画面イメージ

[計算式]ダイアログボックスが表示され、[計算式]に半角で「=SUM(ABOVE)」と設定されていることを確認します。これは、「上の連続したマス目の合計を求める」という意味なので、「=AVERAGE(ABOVE)」に書き換えます。これは、「上の連続したマス目の平均を求める」という意味の計算式です。

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[計算式]を「=AVERAGE(ABOVE)」に書き換え、[表示形式]の[▼]をクリックしている画面イメージ

[計算式]を「=AVERAGE(ABOVE)」に書き換えたら、[表示形式]の[▼]をクリックします。

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メニューから「♯‚♯♯0.00」を選択したら、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

メニューから「♯‚♯♯0.00」を選択したら、[OK]ボタンをクリックします。これにより、小数点以下2桁まで数値が表示されます。

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「Word」の「平均」が計算されている画面イメージ

「Word」の「平均」が計算されました。

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平均を計算したマス目を選択し、マス目に設定されている計算式をクリップボードにコピーしている画面イメージ

平均が計算されたマス目の左端にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが右斜め上向きになったらクリックします。これで、平均を計算したマス目が選択されます。選択されたら、[Ctrl]+[C]キーを押します。これで、マス目に設定されている計算式がクリップボードにコピーされます。

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計算式を貼り付けるマス目を選択し、計算式を貼り付けている画面イメージ

計算式を貼り付けるマス目を選択します。ここでは、「Excel」から「PowerPoint」の平均のマス目をドラッグして選択します。選択したら、[Ctrl]+[V]キーを押して計算式を貼り付けます。

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計算式が貼り付けられた画面イメージ

計算式が貼り付けられました。ただし、計算結果はコピー元と同じです。そこで、次の手順で、すべてのマス目の計算式を更新し、最新の状態にします。

表内のすべての計算式を更新して最新にする

最後に、コピーした計算式をすべて最新の状態に更新します、更新することで、すべての計算式が再計算され、正しい数値が表示されます。

表の左上にある[+]マークにマウスポインタを合わせ、クリックしている画面イメージ

表の左上にある[+]マークにマウスポインタを合わせ、クリックします。

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表全体が選択し、[F9]キーを押している画面イメージ

表全体が選択されたら、[F9]キーを押します。[F9]キーは、選択した範囲に含まれる計算式を更新し、計算結果を最新にするキーです。

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表内のすべての計算結果が最新になった画面イメージ

計算式が更新され、表内のすべての計算結果が最新になりました。

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選択を解除している画面イメージ

任意の位置をクリックして選択を解除します。これで、表の計算が完了しました。

今回のポイント

ワードの表で計算するポイントは、次のとおりです。

ポイント1
[レイアウト]タブの[データ]から、表のマス目に計算式を設定する。
ポイント2
計算式を他のマス目にコピーする。
ポイント3
表全体を選択したあと[F9]キーで更新すると再計算される。

エクセルに比べると、ワードの表の計算機能は、使い方がちょっと面倒です。ただし、わざわざExcelを持ち出すまでもない簡単な計算なら、ワードの表で実行した方が効率的な場合も少なくありません。使い方を覚えておくと、いざというとき役立ちますよ。


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