使えるワードレッスン

第44回文字の検索と置換を行う

対応バージョンWord 2013Word 2010Word 2007

和戸先生、こんにちは。私は小さい会社で経理とパソコン管理の業務を兼任しています。今回、Office 2003のサポート終了に伴って最新のOffice 2013に買い換えたのですが、操作方法が変わっていて戸惑っています。早速ですが、Word 2013の検索と置換の方法を教えていただけますか。仕事でよく利用する機能なので、早めに覚えておきたいのです。他の社員から使い方を聞かれることも多いので……。よろしくお願いします。

(2014年7月16日)

検索と置換は、文書を効率的に編集するために欠かせない機能です。もしも、検索・置換機能がなかったら、スクロールしてカーソルで選択し、置き換えなどを毎回行うのは大変ですよね。他の社員の方からも頼りにされているということですので、ぜひ使い方を覚えてみましょう。といっても、基本的な使い方は変わっていませんし、Word 2003より便利になっていますので、すぐに活用できますよ。

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注︰サンプル文章は、Word 2013で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。

本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。

ワード文書作成のコツ

Word 2010以降の検索では「ナビゲーション」ウィンドウを利用する

文字の検索と置換は、Wordが誕生した頃から用意されている最も基本的な機能です。したがって、そのしくみは最新版のWord 2013でも、それほど変わっていません。特に置換機能については、Word 2003から大きな変化はないので、戸惑うことは少ないと思います。

一方、検索機能については、Word 2007から「ナビゲーション」ウィンドウという新しい機能が追加されています。「ナビゲーション」ウィンドウは画面の左側に表示されるウィンドウで、文字を検索したり、検索した文字にジャンプしたりできる便利なウィンドウです。

ここでは、Word 2013で文字を検索・置換する方法を説明します。Word 2010も操作方法は共通です。Word 2007のみ、少し異なるところがありますので、適宜補足します。

「Word」という文字を検索する

まずは、検索機能から説明しましょう。具体的には、文書中の「Word」という文字を検索する例を紹介します。Word 2013 ⁄ 2010は、「ナビゲーション」ウィンドウを利用して検索を行います。

[ホーム]タブの[検索]ボタンをクリックしている画面イメージ

[ホーム]タブの[検索]ボタンをクリックします。

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「ナビゲーション」ウィンドウが表示されている画面イメージ

画面の左側に「ナビゲーション」ウィンドウが表示されます。

検索のショートカットキー

【Ctrl】+【F】キーを押しても「ナビゲーション」ウィンドウが表示されます。

「文書の検索」と表示された入力ボックスに検索したい文字を入力している画面イメージ

「文書の検索」と表示された入力ボックスに検索したい文字を入力します。ここでは「Word」と入力します。すると、すぐに文書中の「Word」が黄色で反転表示されます。また、「ナビゲーション」ウィンドウには、検索された文字の含まれる文章が一覧表示され、クリックすると、その位置にジャンプすることができます。

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検索する文字を入力したボックスの;【×】ボタンをクリックしている画面イメージ

検索を取り消すには、検索する文字を入力したボックスの;【×】ボタンをクリックします。

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検索が取り消されている画面イメージ

検索が取り消されます。別の文字を検索するなら、入力ボックスに新しい文字を入力します。検索を終了するなら、「ナビゲーション」ウィンドウの【×】ボタンをクリックします。

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ナビゲーションウィンドウが閉じている画面イメージ

ナビゲーションウィンドウが閉じます。

【Word 2007の場合】

Word 2007では、[ホーム]タブの[検索]ボタンをクリックすると、[検索と置換]ダイアログボックスの[検索]タブが表示されます。[検索する文字列]に検索したい文字を入力し、[次を検索]ボタンをクリックすると、検索文字に次々とジャンプできます。

2007での検索の画面イメージ

検索が取り消されます。別の文字を検索するなら、入力ボックスに新しい文字を入力します。検索を終了するなら、「ナビゲーション」ウィンドウの【×】ボタンをクリックします。

「Word」を「ワード」に置換する

次に置換機能を説明します。ここでは、文書中の「Word」という文字を「ワード」に一括で置き換えてみましょう。

[ホーム]タブの[置換]ボタンをクリックしている画面イメージ

[ホーム]タブの[置換]ボタンをクリックします。

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[置換]タブで[検索する文字列]と[置換後の文字列]を入力し、[すべて置換]ボタンをクリックしている画面イメージ

[検索と置換]ダイアログボックスの[置換]タブが表示されたら、[検索する文字列]に「Word」、[置換後の文字列]に「ワード」と入力し、[すべて置換]ボタンをクリックします。

置換のショートカットキー

[Ctrl]+[H]キーを押しても[検索と置換]ダイアログボックスの[置換]タブが表示されます。

置換した文字数が表示され、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

置換した文字数が表示されます。[OK]ボタンをクリックします。

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[閉じる]ボタンをクリックしている画面イメージ

[閉じる]ボタンをクリックします。

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文章中の文字が置き換えられた画面イメージ

文書中のすべての「Word」が「ワード」に置き換えられました。

1つずつ確認しながら置換する

[検索と置換]ダイアログボックスの[置換]ボタンをクリックした場合は、文字を1つずつ確認しながら置換できます。[置換]ボタンをクリックすると最初の文字が選択されます。次に[置換]ボタンをクリックすると、選択中の文字が置換されて、次の文字が選択されます。[次を検索]ボタンをクリックした場合は、選択されている文字はそのままにして、次の文字が選択されます。なお、途中で[すべて置換]ボタンをクリックすれば、すべての文字を一括置換することも可能です。

[置換]ボタンをクリックし、文字を1つずつ確認しながら置換した画面イメージ

[置換]ボタンをクリックすると、文字を1つずつ確認しながら置換できます。

このメッセージが表示される

文書の先頭でなく、文書の途中から一括置換した場合などに、[すべて置換]ボタンをクリックした際「◯個の項目を置換しました。先頭から検索を続けますか?」とメッセージが表示されることがあります。先頭からの置換はできていないので、必要な場合は[はい]をクリックします。

[はい]ボタンをクリックし、すべての文字を置換をする画面イメージ

このメッセージが表示された場合は、[はい]ボタンをクリックするとすべての文字を置換できます。

[検索]ボタンや[置換]ボタンが表示されない?

Wordのウィンドウサイズが小さいときは、[ホーム]タブに[検索]ボタンや[置換]ボタンが表示されないことがあります。その場合は、[編集]ボタンをクリックして、メニューから[検索]または[置換]をクリックしてください。

[編集]ボタンをクリックして、メニューから[検索]または[置換]をクリックしている画面イメージ

[編集]ボタンをクリックして、メニューから[検索]または[置換]をクリックします。

今回のポイント

ワードで文字を検索・置換するポイントは、次のとおりです。

ポイント1
[ホーム]タブの[検索]/[置換]ボタンをクリックします。
ポイント2
Word 2010以降は「ナビゲーション」ウィンドウで検索します。
ポイント3
文字は一括置換することも、1つずつ確認しながら置換することもできます。

検索・置換機能は、文書を効率的に作成・編集するのに欠かせない機能です。特に仕事では、活用できると効率が大幅に良くなるでしょう。けっして派手な機能ではありませんが、大切な機能ですので、ぜひ基本的な使い方を覚えておくことをおすすめします。


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