パソコンで「やってはいけない」7つのこと(2/2)

悪意を持った人やウィルスからパソコンを守っているイメージ画像

前ページで、セキュリティソフトの導入は必須だと書きましたが、セキュリティソフトをインストールしておけばパソコンは100%安全というわけではありません。ネットワーク編では、インターネットなどを経由した外部からの攻撃などからパソコンに保存された情報を守るために必要なことを紹介します。

その4:インターネットから怪しいソフトウェアをダウンロードしない

インターネット上には、無料で使える便利なソフトウェアがたくさん公開されています。一方で、無料という餌で呼び込み、ダウンロードしたファイルを実行すると、ウイルスやスパイウェアをインストールするような悪質なソフトウェアも存在します。こうしたウイルスやスパイウェアに感染すると、パソコンのアドレス帳のデータを盗み取られたり、パソコンに保存したデータをインターネット経由で外部に流されたりといったトラブルにも巻き込まれかねません。

こうしたトラブルに合わないためには、以下の点に注意しましょう。

無料だからといって、むやみにソフトウェアをダウンロードしない。事前に評価などをインターネットで調べておく。作者やダウンロード先を確認しておく。

悪質なものは、有名なソフトウェアの名前をかたって、ユーザーが勘違いしやすい名称やファイル名を付けている場合もあるので注意が必要です。

その5:見覚えのないメールの添付ファイルは開かない

パソコンでメールを使っていると、迷惑メールが届くことがあります。こうした迷惑メール(スパムメール)は、セキュリティソフトやメールソフトの設定である程度は防ぐこともできますが、その網の目をかいくぐってきたり、知り合いのフリをして知り合いのメールアドレスに似せてメールを送ってきたりする場合もあります。メールだけであればごみ箱に捨てるだけですが、問題は添付ファイルです。特にエクセルやワードのファイル、拡張子が「.exe」の実行ファイルなどが添付されている場合、開いただけでウイルスやスパイウェアなどに感染する可能性もあります。

また、本当に知り合いからのメールであっても、その知り合いのパソコンがウイルスに感染している場合、その人から送られてくるメールにウイルスが添付されている可能性もゼロではありません。
まずは、メールなどに添付されたファイルは安全であることの確認がとれない場合は開かず、知り合いからのメールでも見覚えがない添付ファイルは開かないようにする、といった慎重さが必要です。

迷惑メールについては、下記ページにて説明しています。

見覚えのないところからのメールに、ファイルが添付されている画面イメージ

見覚えのないところからのメールの添付ファイルは開かないようにしましょう。添付ファイルにウイルスなどが仕込まれている場合、開かなければ感染することはありません。

メールに添付されたエクセルやワードのファイルを開こうとし、注意を喚起するメッセージが表示されている画面イメージ

Microsoft Office 2010の場合、メールに添付されたエクセルやワードのファイルを開こうとすると、注意を喚起するメッセージが表示されます。問題のないファイルの場合は、「編集を有効にする」をクリックすることで開くことができます。

その6:怪しいWebサイトにはアクセスしない

インターネット上には、有意義な情報が掲載されたWebサイトだけでなく、おいしい言葉で誘ってくる詐欺サイトも数多くあります。こうしたサイトにアクセスすると、ウイルスが仕込まれたファイルをダウンロードさせられたり、クリックしただけで、「会員手続きが完了したので、料金を振り込め」といった表示がされたりなど、さまざまなトラブルに巻き込まれることがあります。特にサイドビジネスやアダルト関連のサイトには注意が必要です。

また、官公庁などの公的機関や銀行などのWebサイトを装ってお金を振り込ませたり、銀行口座のパスワードを聞き出すなどのフィッシング詐欺も頻発しています。こういうサイトに誘導されるような疑わしいメールが来た場合は、インターネットで検索して確認する、といった慎重さが必要です。

問題がありそうなサイトにアクセスしようとし、警告が表示されている画面イメージ

Webサイトを監視する機能のあるセキュリティソフトの場合は、問題がありそうなサイトにアクセスしようとすると警告が表示されます。

その7:むやみに個人情報は公開しない

ここまでで紹介したインターネットにおけるトラブルの拡大を防ぐためには、インターネット上では極力、個人情報を公開しないようにしたほうが良いでしょう。ネット通販で買い物をする場合も、セキュリティがきちんとほどこされたショップのWebサイトかどうかをきちんと確認してください。特に住所や電話番号、クレジット番号などを入力しなければならない場合は注意が必要です。

インターネットでどのようなトラブルの事例があるかを知りたい場合は、「インターネットホットライン連絡協議会」のWebサイトで確認できます。

「インターネットホットライン連絡協議会」の画面イメージ

「インターネットホットライン連絡協議会」では、インターネットトラブルの事例の紹介や相談窓口の情報を提供しています。電話による問い合わせは受け付けていません。

パソコンを大事に使って長く付き合いましょう

ここまでで解説した7つのことは、パソコンと長く付き合っていくためのお約束です。遠く離れた友人とメールや写真を送りあったり、年賀状などのグリーティングカードを作ったり…。パソコンには、仕事以外でも役立つ機能がたくさんあります。なるべく大切に使って、毎日を楽しく過ごすために役立てましょう。

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