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  5. 文字入力で「イラっ」とする6つの問題とその解消法(2/2)

文字入力&変換編

文字を入力し、変換をしているイメージ画像

キーボード操作でよくひっかかる小さなアクシデントや、なんとなく解決してしまうので深く原因を追究せずにいた問題というのは、誰でも1つや2つは持っているものです。こうした小さな問題も、回数が重なれば大きなイライラに…。ここでは、文字入力と変換に関する問題と解決方法を紹介します。

その4.文章を修正していたらうしろの文字が消えてしまった!

文章の途中に単語を追加したり書き換えたりしているときに、うしろにある入力済みの文字列が次々に消えていってしまった…。これも発生頻度の高い、イラっとさせられるトラブルの1つです。通常は、一度記述した文章の途中にカーソルを戻して新たな文字列を入力すると、カーソル位置に文字列が追加されていく設定になっています。これを「挿入モード」といいます。一方、カーソル位置に文字列を入力すると、1文字入力するごとに文字が置き換えられていく設定は「上書きモード」といいます。

私たちが使用するアプリケーションのほとんどは、初期状態では挿入モードで動作するように設定されていますが、この2つのモードはキー操作によって切り替えることができます(注)。つまり、キーボードの操作中にキーを押し間違ってしまうと、気がつかないうちに上書きモードに切り替わってしまうわけです。挿入モードと上書きモードの切り替えは、「Insert」キーを押すことによって行います。初期状態の挿入モードで1回「Insert」キーを押すと上書きモードになり、もう1回押すと挿入モードになります。

この問題が頻繁に起こりやすい原因は、「Insert」キーの位置にあるでしょう。現在主流の109キーボードの場合、「Insert」キーは「Delete」キーの上に配置されているので、よく使うキーである「Delete」キーのそばにある「Insert」キーは誤って押下しやすいのです。また、前述の「NumLock」キーの場合は、オンとオフがインジケーターランプで確認できますが、「Insert」キーはこれができないのもミスしやすい原因かもしれません。

なお、挿入モードと上書きモードのどちらで動作しているのかは、使用しているアプリケーションの表示で確認できる場合があります。

(注)Windows 7に標準装備されている「メモ帳」など、アプリケーションによっては挿入モード固定のものもあります。

「Insert」キーの位置のイメージ画像

「Insert」キーの位置

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挿入モード

Word 2010:挿入モードが画面左下に表示されている画面イメージ

上書きモード

Word 2010:上書きモードが画面左下に表示されている画面イメージ

Word 2010では挿入モードと上書きモードが画面左下に表示されます。

その5.記号を簡単に入力したい

五十音の文字列の場合、キーボードの配列に従って操作すればいいので入力しやすいですが、¥や$、£といった通貨記号や≧や≒などの数学記号などの入力で困ることがあります。キーボードに割り当てられている「!」や「?」など比較的使用頻度の高い記号はともかく、※や★、℃、①といった記号はどうしたら入力できるでしょうか。 Windowsでは、記号の入力する方法は大きく次の2つに分けられます。

1.IMEパッドを利用する

IMEパッドでは、読みのわからない文字や記号などを入力できるツールです。言語バーの「IMEパッド」アイコンをクリックし、「文字カテゴリ」から目的の文字の種類を選択すると、右側に文字が一覧表示されるので、ここから目的の文字をクリックすることで入力ができます。

IMEパッドで記号を入力している画面イメージ

IMEパッドで記号を入力します。

IMEパッドは、読みのわからない文字を入力するのは便利ですが、記号の場合は、目的の文字がどこにあるのかを調べるだけで時間がかかってしまうので、少々使いにくいかもしれません。こういう場合は、次に紹介する記号の読みを入力して変換する方法がお勧めです。

2.キーボードから読みで入力する

Windows 7に標準搭載の日本語入力システム「IME 2010」では、記号を読みで入力できるようになっています。例えば、★マークを入力したい場合は、「ほし」または「くろぼし」と入力して変換すると、変換候補に★が表示されます。同様に※マークの場合は「こめ」と入力して変換してみましょう。変換候補に※マークが表示されるので、通常の変換と同様、カーソルを移動して選択、「Enter」キーを押すと入力できます。

記号の読みを入力して変換すると、変換候補に記号が表示される画面イメージ

記号の入力。目的の記号の読みを入力して変換すると、変換候補に記号が表示されます。

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「きごう」と入力して変換し、記号の一覧が表示されている画面イメージ

「きごう」と入力して変換してみましょう。記号の一覧が表示されます。「>>」をクリックすると一覧表が拡大表示されます。

ここで1つ、問題があります。「入力したい記号の読みがわからない」場合はどうしたらいいのでしょう。こうした場合は、マイクロソフトがサポートページに標準辞書で入力できる記号の読みの一覧を掲載しているので、ここで確認すればいいでしょう。

記号辞書を活用する

IME2010では、さまざま種類の辞書が利用できるようになっています。ここに「記号辞書」も含まれており、変換時に表示される「記号」をクリックすると記号辞書に含まれる文字の一覧が表示されます。ここから目的の記号を入力することができます。

「記号」をクリックしている画面イメージ

変換候補の最後に表示される「記号」をクリックします。

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記号辞書の内容が表示されている画面イメージ

記号辞書の内容が表示されます。

その6.思い通りの文節で変換できない

かつての日本語入力システムは、単漢字、単文節変換がほとんどでした。現在では、1つの長い文章を一度に変換できる連文節変換が主流になっており、辞書の充実も功を奏してか、つい笑ってしまうような誤変換もかなり少なくなりました。それでも、文章の構成によっては、思い通りの変換ができないことはままあります。特に、思い通りの文節で変換できないと、「Backspace」キーで一度文章を削除し、単文節ずつ入力・変換し直すといった手間を取らざるを得ないこともあります。

こうした場合は、変換時に日本語入力システムが自動的に判断した文節を設定し直すことで、正しい変換が行えるようになります。文節区切りの再設定は、一度入力した文字列を削除して入力し直すよりも手間がかからず、修正された文節は日本語入力システムの学習機能で再設定されるので、次回同じような文節が入力された場合は、正しく変換できる確率が高くなります。ここでは、自動認識された文節の区切りを修正して変換し直す方法を紹介しましょう。例として「今日歯医者に行った」を「今日は医者に行った」に修正してみます。

「きょうはいしゃにいった。」と入力している画面イメージ

「きょうはいしゃにいった。」と入力します。

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「今日」の下に太い下線が引かれている画面イメージ

「スペース」キーを押して変換します。「今日」の下に太い下線が引かれています。

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「Shift」キーを押しながら「→」キーを押し、文節が「きょうは」まで伸びている画面イメージ

「Shift」キーを押しながら「→」キーを押すと、文節が「きょうは」まで伸びました。

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「今日は」までが変換されている画面イメージ

再度、「スペース」キーを押して変換すると、「今日は」までが変換されます。問題がなければ「Enter」キーで確定します。

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「→」キーで移動している画面イメージ

目的の文節を変更したい場合は、「→」キーで移動します。

ノートパソコンで文字を入力しているとカーソルが勝手に移動してしまう?

ノートパソコンを使っていて、ふと気がつくとマウスカーソルが文字を入力したい個所とは異なる場所に移動していることがよくあります。そのたびにカーソルを戻すわけですが、また気が付くと…の繰り返し。これはパソコンの故障ではなく、操作している間に誤ってフラットポイント(タッチパッド)に触れてしまったことによる現象です。

ご存じのように、フラットポイントは指でなぞることでマウスカーソルを移動する機能を持っています。フラットポイントはキーボードの下中央に配置されていることが多いため、キーを打つ際に手のひらや指が触れやすくなっています。また、フラットポイントの感度が良いということは操作性も良いということなので、軽く触れただけでも動作してしまうというのが辛いところです。

こうした現象が頻発するようであれば、別途、USBマウスなどを利用し、フラットポイントの機能をオフにするといいでしょう。「Fn」キーを押しながら「f4」キーを押すか、コントロールパネルからマウスの設定で、「USBマウス接続時の動作」の「自動的にタッチパッドを無効にする」にチェックを入れます。設定の詳細については以下のページを参照してください。