本を開いて置くだけでそのままスキャンできる!最新「ScanSnap」(1/2)

書類のデジタル化、ペーパーレス化や書類管理の効率化に欠かせない「ドキュメントスキャナー」に、新タイプの製品「ScanSnap SV600」が登場しました。ScanSnap SV600の特長と、特長を生かした、さまざまな活用方法を見ていきましょう。

公開日2013年11月13日

掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。

新タイプのドキュメントスキャナーが登場!

独特の形で実現した「非接触」スキャン

ドキュメントスキャナーとは、文書・書類(ドキュメント)をスキャン(読み取り)して、PDFファイルなどのデジタルデータにする周辺機器です。従来のドキュメントスキャナーといえば、たくさんの書類を効率よくスキャンできるようにコピー機のような書類フィーダーが付いていて、セットした書類を高速でスキャンしていく、というものが一般的でした。

ところが、「ScanSnap SV600」には書類フィーダーがありません。棒の上にスキャン用の装置が付いていて、下にはマットが敷かれているという、独特の形をしています。この形のおかげで、ScanSnap SV600は、従来のドキュメントスキャナーではスキャンできなかったさまざまなものがスキャンできます。

従来型のドキュメントスキャナーの写真

従来型のドキュメントスキャナーは、書類フィーダーから次々と書類を本体の中に通して、スキャンを行います。

 

ScanSnap SV600の写真

ScanSnap SV600は、本体の前に置いたものを、上からスキャンします。

ScanSnap SV600の特長

独自の優秀なハードウェアとソフトウェアを搭載

ScanSnap SV600の主なパーツは、スキャナー本体と付属のマットです。付属のマットは浅いへこみが付いた「凹」の字の形をしていて、A3サイズまでの目盛が書かれています。そして、へこみの部分にスキャナー本体を設置します。

スキャナー本体の上のパーツにはスキャン用のレンズが付いていて、マットのA3サイズまでの目盛の中に置かれたものをスキャンします。作業をするためには、幅52.5cm、奥行き48.4cm、高さ38.3cmの空間が必要になります。

最初にソフトのインストールを行ってスキャンできるようにしておけば、後の作業は、スキャンしたい書類などをマットに置いて「Scan」ボタンを押すだけ、と非常に簡単です。

独自のハードウェアと組み合わせて使うソフトも、非常に優秀です。マットに置いた紙が曲がっていても自動的に補正するなど、ユーザーの操作はできるだけ簡単にしつつ、スキャンしたデータを的確に切り出し、保存できるようになっています。

ScanSnap SV600の本体とマットをセットした写真

ScanSnap SV600の本体とマットをセットしたところ。マットの上に書類などを置いて、スキャンを行います。

書類をスキャンしてみよう

マットに置いた書類を、ソフトで自動に切り出しできる

まずは、書類のスキャンをしてみましょう。ソフトをインストールし、機材のセッティングができたら、マットの上に書類を1枚置きます。マットのA3の範囲からはみ出していなければ、角度などにそれほど気を使う必要はありません。

あとは「Scan」ボタンを押すだけ。自動的にスキャンが行われ、データを確認して保存できます。

マットの上に角度を傾けて書類を置いている写真

マットの上に書類を置きます。写真ではあきらかに角度が傾いていますが、自動的に補正されるので問題ありません。

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本体の「Scan」ボタンの写真

本体の「Scan」ボタンを押します。最初は青色のランプが点灯していない場合もありますが、説明書のとおりに電源とUSBケーブルを接続していれば、そのまま起動してスキャンが開始されます。

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スキャン実行中の写真

スキャン実行中は、スキャナーの上部からマットに向けて光が出て、奥から手前に光が移動します。

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ScanSnap管理ソフト「ScanSnap Manager」の「イメージ読み取りとファイル保存」画面のイメージ

スキャンが完了すると、ScanSnap管理ソフト「ScanSnap Manager」の「イメージ読み取りとファイル保存」画面が表示されます。[継続読み取り]をクリックするか、本体で連続してスキャンを実行することで、連続したデータ(続きのページ)としてスキャンが続行できます。ここでは「読み取り終了」をクリックします。

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「通常の紙などの平らな原稿を、そのまま切り取って保存します」を選択した画面イメージ

「スキャンした原稿の保存方法を選択してください」と表示されます。ここでは1枚の紙をスキャンしたので、「通常の紙などの平らな原稿を、そのまま切り取って保存します」を選択した状態にします。スキャンしたデータを確認するために「イメージを確認/修正する」をクリックします。

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「切り出し結果の確認」が表示された画面イメージ

「切り出し結果の確認」が表示され、「読み取りイメージ」にスキャンした状態の画像、「切り出し結果」に、ソフトで切り出したデータが表示されます。斜めになった書類が補正されていることがわかります。「保存」をクリックして、データを保存します。

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「ScanSnap」のメニュー画面イメージ

「ScanSnap」のメニューが表示されます。管理ソフトが起動します。「このコンピュータに保存」をクリックします。

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「ScanSnap Organizer」が起動した画面イメージ

ScanSnapのデータ管理ソフト「ScanSnap Organizer」が起動し、データがPDFファイルとして保存されました。

データの保存形式などを変えるときは

スキャンしたデータは、初期設定の状態ではPDF形式の文書ファイルとして保存されます。これを画像ファイル(JPEG形式)に変更するには、「Scanボタンの設定」メニューから行います。

「ファイル形式」タブをクリックして「ファイル形式の選択」から、「PDF」と「JPEG」を選択できます。その他にも、保存先のフォルダーやスキャン時の読み取りモードなど、詳細な設定が可能になります。

「Scanボタンの設定」をクリックしている画面イメージ

タスクバーの通知領域に表示されるScanSnapのアイコンを右クリックし、「Scanボタンの設定」をクリックします。

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「ファイル形式」タブからデータを保存するファイル形式の変更を行っている画面イメージ

ScanSnapの設定メニューが表示されたら、「ファイル形式」タブからデータを保存するファイル形式の変更を行います。

関連リンク

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