パソコンを思いどおりに使えていますか?目標を持てばうまくなる!(2/2)
公的資格を取ろう
次は、公的資格について紹介します。公的資格は、民間団体などが実施しているものの、資格自体は官庁や大臣が認定するため、取得した資格は公的に通用するものとなります。やはり取得すれば、仕事に役立つ資格となるでしょう。
ここでは、パソコン関連の主な公的資格を5つ紹介します。
◯日商PC検定試験
日本商工会議所が実施する、企業実務に携わる人材を対象としたIT利活用技能の検定試験です。文書作成、データ活用、プレゼン資料作成の3分野があります。ネット試験なので、気軽に受験でき、合否もすぐにわかるようになっています。
◯キータッチ2000
日本商工会議所が実施する、キーボードを使った文字の入力速度・操作技能を証明する試験です。合否ではなく、試験時間の10分間に入力できた文字数で技能を証明します。ネット試験会場で行うネット試験となります。
日本商工会議所のホームページです。
◯コンピュータサービス技能評価試験
コンピューターを活用した各種サービスを行う人々を対象にした、操作能力を評価する試験です。ワープロ部門、表計算部門、データベース部門、オフィスドキュメント部門、情報セキュリティ部門、PCドライビング部門の6部門が用意されています。
◯情報検定(J検)
情報を「創る」「使う」「伝える」という、情報を扱う人材に必要とされる3つの能力を客観的基準で評価する文部科学省後援の検定試験です。パソコン画面で受験できるCBT方式を導入しており、自由に試験日を設定できる上、合否もその場でわかります。
コンピュータサービス技能評価試験を実施している中央職業能力開発協会のホームページです。
情報検定(J検)を実施している職業教育・キャリア教育財団 検定試験センターのホームページです。
◯パソコンインストラクター資格認定試験
全日本情報学習振興協会が主催するインストラクター認定試験です。基本ソフト、アプリケーションソフト、インターネットに関する知識、情報セキュリティに関する知識など、パソコンに関するあらゆる知識が総合的に要求されます。
全日本情報学習振興協会のホームページです。
国家資格を取ろう
最後に、国家資格を紹介します。国家資格とは、知識や技術が一定水準以上であることを国によって認定される資格です。国家資格には、有資格者以外は業務を行うことができないものや、有資格者以外はその名称を名乗ることが許されないものもあります。取得するのはなかなか困難ですが、取得できれば、社会的信用度も高いため、仕事に役立つことは間違いありません。
ここでは、パソコン関連の主な国家資格を5つ紹介します。
◯ITパスポート試験
独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)主催の経済産業大臣認定の国家資格です。ITの入門的な資格で、情報技術に関する基礎的な知識が必要となります。今の時代、業種を問わず、ビジネスマンに必須なスキルであるといえます。
◯基本情報技術者試験
独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)主催の国家試験です。「情報処理の促進に関する法律」に基づき、経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定します。情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価します。
◯応用情報技術者試験
独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)主催の国家試験です。経済産業大臣認定の国家資格となります。基本情報処理技術者試験が基本的な知識・技能を必要とするのに対し、さらに応用的な知識・技能までが必要とされる、基本情報処理技術者試験の上位に位置づけられている資格です。
◯ネットワークスペシャリスト
ITパスポート試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験のさらに上位の資格です。独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)が主催しています。ネットワークの専門家を対象とした資格です。スキルレベルが高く、非常に難しい資格となっています。
◯ウェブデザイン技能検定
ウェブサイトのデザインやシステム構築、セキュリティ対策など、ウェブサイトの利用・設計・制作・運用に関する幅広い知識を実技・学科試験で評価する、ウェブ業界初の国家資格です。NPO法人「インターネットスキル認定普及協会」が主催しています。
インターネットスキル認定普及協会のホームページです。
まとめ
今回紹介したほかにも、パソコン関連の資格はたくさんあります。特に仕事でパソコンを使う方は、もしかしたらすでに資格を取得できるレベルに達しているかもしれません。資格は一つの基準にすぎませんが、目標を立てて努力を重ねていけば、よりパソコンを使いこなせるようになっていきます。興味のある資格があれば、挑戦してみるのはいかがでしょうか。