あなたはどっちを選ぶ?「速くて静かなSSD」vs「大容量で安いHDD」(2/2)
SSDがデータを保存する方法
SSDは、シリコンの素子に電気的にデータを記録するしくみを持っています。これにより、高速なデータの読み書きを可能にしています。デジタルカメラの記憶装置SDカードなども同じしくみです。
そして、SSDはモーターのような駆動部分を持たず、電気的に記録するため、比較的衝撃に強く、音が静かという特徴があります。
一方で、まだまだ高価で、容量も限られています。ノートパソコンに搭載のHDDには500GBや1TB(テラ・バイト:=1000GB)などの選択肢があるのに対し、SSDは64GBや128GBなどです。256GBのサイズもありますが、かなり高価です。
HDDがデータを保存する方法
HDDの中には、「磁気ディスク」が入っていて、ここにデータを記憶していきます。磁気ディスクは高速で回転していて、ここに「磁気ヘッド」を移動して、データを読み書きしています。
高速に回転する磁気ディスクに、磁気ヘッドでデータを読み書きする。
ハードディスクには、2.5インチ、3.5インチなどのサイズがあります。コンパクトなノートパソコンでは、2.5インチのサイズが採用されることがほとんどです。いずれの場合にも、500GB、1TB(テラ・バイト:=1000GB)などの大容量なので、たくさんのデータを保存できます。
磁気ディスクの回転速度にも違いがあり、高速なHDDほど、データの読み書きは速くなります。ただし、物理的に磁気ディスクを回転させるため、速度には限界があります。また、衝撃や周囲の磁気に弱いといった弱点もあります。
SSDを搭載するFMVの紹介
SSDを搭載する富士通パソコンの例として、LIFEBOOK SHシリーズのカスタムメイドモデルWS1/M、WS2/Mをご紹介します。約21.1時間駆動の超ロングバッテリを搭載しており、持ち歩きながらの利用にも最適です。SSDを選択すれば、持ち運びの衝撃に強く、静穏性が高い特長を活かすことができます。
LIFEBOOK WS2/M、WS1/M。SSDとして、256GBを選択できます。補助記憶装置として、Blu-ray Discドライブの搭載も可能です。
ハイブリッドHDDはどこが便利?
読み書きが高速なSSDと大容量のHDD、いいとこ取りをしたいなら、ハイブリッドHDDがあります。これは、SSDと同じしくみのフラッシュメモリと、大容量のHDDを組み合わせたものです。
データをHDD内に保存しますが、よく使用するデータはあらかじめSSD上に展開します。それにより、HDD内には大容量データのデータを保存しながら、作業中はSSD上で高速な読み書きを実現できるのです。
LIFEBOOK UHシリーズのカスタムメイドモデル「WU1/M」では、500GB ハイブリッドHDD を選択できます。14インチワイド画面に、3200×1800ドットを表示する、超高解像度が特徴のモデルです。
まとめ
SSD、HDD、どちらもそれぞれの良さがあります。速さと静穏性を重視したいならSSD搭載パソコン、容量が大きくなりがちな映像データなどをたくさん保存したいならHDD搭載パソコンなど、自分のパソコンの使い方に応じて、選んでみてはいかがでしょう。