「格安スマホ」や「MVNO」はどうして安いの?(2/2)

スマートフォンは何を買えばいいの?

前ページで解説したように、MVNOのサービスを利用するには、基本的にはSIMフリーのスマートフォンを用意する必要があります。インターネットの通販サイトなどでも購入できますが、契約したいMVNOで使用可能かどうか確認が必要です。

最近では、大手家電量販店や大手スーパーマーケットなどで、MVNOのサービスとスマートフォンがセットで販売されることもあるので、端末の選び方で迷ったときには、店舗の人に聞いて製品を選択してみましょう。

セット販売されるスマートフォンには、「格安スマホ」と呼ばれる、低価格の製品も多くあり、格安の通信費と合わせて利用することで、かなりお得になります。ただし、端末の性能によっては使い勝手やバッテリーの持ちなど、期待を下回ってしまう場合も考えられます。それぞれの製品について、購入の際にはよく確認しておきましょう。

大手スーパーのイオンで販売されるスマートフォンの例
「ARROWS M01」(富士通製)

MVNOがお得なのはこんな人

MVNOを利用すれば通信費が格安になりますが、大手通信事業者と比べてどちらが適しているかはお使いの方によって異なります。どのような人がMVNOを利用するとお得になるのか、見てみましょう。

  1. 通話時間が短い人
    MVNOでは通話時間に応じて、20円/30秒の料金がかかります。一方、大手通信事業者では通話料定額のサービスが始まっています(一部、旧プランを選択可能な事業者もあります)。およその目安として、月あたり30分の通話時間を超えると、MVNOのほうが割高になります(2015年1月20日現在)。
  2. 自宅にWi-Fi環境がある人
    せっかくのスマートフォンですから、動画共有サイトを利用したり、たくさんアプリをダウンロードしたりして活用したいですよね。通信に制限がかかるのを避けるため、動画などのサイズが大きいデータをダウンロードする際には、自宅のWi-Fi環境から利用すると良いでしょう。反対に、常にスマートフォンの通信が電話回線になる場合は、通信容量の上限に気をつけましょう。
  3. データ通信端末として利用を考えている人
    現在使用している携帯電話(フィーチャーフォン)などを引き続き使用したい人は、携帯電話は通話サービスのみにして、データ通信のみの契約でスマートフォンを使い始めると、かなりお得な場合があります。

まとめ

スマートフォンの利用で悩むのは高くなりがちな通信費ですが、MVNOを利用すれば大幅に安くなる可能性があります。ただし、さまざまな条件や制限を理解していないと、期待していたようなサービスを利用することができず、不便に感じるかもしれません。あらかじめサービス内容や各種条件を確認し、自分にとってお得になるのかどうか、しっかり考えてみましょう。

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