パソコンも夏に弱いんです!暑い季節にありがちなトラブル対策

暑い夏がやってきました!私たち人間にはつらい季節ですが、実はパソコンにとっても厳しい季節なのです。パソコンも暑さや湿度は苦手。さらに、この季節は雷にも注意が必要です。夏のトラブルに備えるため、充分な対策をしておきましょう。

公開日2015年7月29日

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暑い日は注意、パソコンの熱トラブル

人間には暑がりの人、寒がりの人もいますが、パソコンは基本的に暑さが苦手です。
パソコンの頭脳、データの処理を行う“CPU(シー・ピー・ユー)”は、使っているうちに熱を持ちます。CPUの適正温度は40度~70度といわれています。暑い場所で使っていたり、排熱がうまくいかなかったりすると、この温度を超えてしまい、動作が不安定になったり、いきなりシャットダウンしてしまったりと、トラブルにつながってしまうのです。
こうしたトラブルを防ぐため、しっかりと暑さ対策を行いましょう。

直射日光を避け、暑い場所で長時間使わない

部屋の中でも、窓際などの直射日光が当たる場所や、冷房の効かない暑い場所で長時間使うことは避けましょう。こうした場所でパソコンに向かうことは、きっと人間にとってもつらいですよね。エアコンや扇風機なども活用して、涼しい場所でパソコンを使うようにしましょう。

排気口周辺に物を置かない、ホコリがたまらないようにこまめに掃除

CPUが熱くなると、そこからパソコンの内部に熱がこもっていきます。そのため、パソコンにはファンがついていて、外に向けて排熱しています。効率よく排熱されていれば冷やされますが、排気口付近に物が置かれていたり、ホコリがたまっていたりすると、うまく排熱できません。
周囲に物が置かれていないか、確認してみましょう。また、ホコリがたまらないように、こまめに掃除することを心がけましょう。

排気口の場所や形は、パソコンによって異なります。写真は、ノートパソコンの場合の一例です。手を近づけると、空気が出てくることがわかります。

暑さ対策グッズを使う

ノートパソコンに手を置いてキー入力していると、本体が熱くなったと感じることもあるかと思います。長時間の利用で熱くなる場合や、排気口が底面にある場合、本体を冷やすための“冷却台”を使用することも有効な手段です。熱を逃がしやすいアルミ素材や、USB接続して回転するファンなどを使って、効率的に冷やしてくれます。

写真は「Notepal XL (ノートパソコン用クーラー) R9-NBC-NXLKJ-GP」新しいウィンドウで表示
強力な風量と静かな動作を両立する大型ファンで冷却します。さらに冷却台の手前側にも送風でき、手元も快適に利用できます。

湿度や水分も、パソコンの大敵

高温だけでなく、多湿もパソコンの大敵です。パソコンの内部に湿気がたまると、電気回路がショートする原因になります。また、長期間湿度が高い場所で使用していると、金属が腐食する原因にもなります。

除湿器やエアコンの除湿機能を使う

暑い部屋でパソコンを使うときは、エアコンを利用すべきですが、このとき除湿機能が有効になっていることも確認しましょう。また、除湿器があれば、積極的に活用するようにしましょう。

エアコンのリモコンで、除湿(またはドライ)機能が有効になっていることを確認してみましょう。

部屋はときどき換気する

湿気がこもりがちな部屋の場合には、ときどき換気して、新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。また、キッチンやお風呂を利用した後など、部屋の中に湿気がこもったと感じたときにも、積極的に換気するようにしておきましょう。

防水機能付きタブレットも、水没には注意

タブレットパソコンには、どこへでも気軽に持ち歩いて使える魅力があります。しかし、利用時には、湿気だけでなく水没にも注意です。“防水機能”がある場合安心と思いがちですが、日常的な利用で水滴がかかる程度と想定されていることが多いです。各端末の防水機能については、取扱説明書などでよくご確認ください。お風呂の温水や、海水などに浸けることは防水機能の想定外となっている場合がほとんどです。

一撃でパソコンを壊す、雷の恐怖

高温・多湿と紹介してきましたが、加えて夏に怖いのは雷です。
家の近くに雷が落ちると、電線やアンテナなどに、大きな電流(過電流)が流れることがあります。この現象を「誘導雷」や「雷サージ」といいます。過電流は、コンセントを通じて、そこにつながる家電製品にも流れ込み、最悪の場合パソコンの電気回路が破壊されてしまいます。数キロ先の落雷でも影響を受ける可能性が大いにあるので、雷鳴が聞こえたら、すぐに対応する必要があります。

また、落雷でいきなり停電して、作成中のデータを失ってしまう危険もあります。雷にも対策が必要なのです。

雷が鳴ったらデータを保存して電源を切り、電源プラグを抜く

もし雷が鳴る音が聞こえたら、データを保存して、パソコンをシャットダウンして電源を切りましょう。忘れずに電源プラグも抜いておいてください。電源を切っても、電源プラグがつながっていると、過電流がケーブルを伝わって、パソコンに流れ込むことがあるためです。ノートパソコンの場合にはバッテリー駆動できるのでシャットダウンする必要はありませんが、つながっているアダプターの電源プラグはすぐに抜きましょう。

雷対策の機器を準備する

雷対策の機器を準備する方法もあります。雷による過電流をガードする電源タップや、急な停電に備える無停電電源装置(UPS)などがあります。

【製品例】パワータップ TAP-MG272FK (サンワサプライ)。 特長 一括集中スイッチで5個口をON・OFF。2個口は常時通電口となっており、電源を切れない機器(電話、FAX、モデムなど)の接続に便利です。 雷サージ低減素子内蔵で恐ろしい雷から機器を守ります。

【製品例】写真の製品は、「UPS 無停電電源装置 (常時商用給電/正弦波出力) 350VA/210W BY35S」(オムロン)。停電時にも、安定して電力を供給してくれます。

雷雨に負けるな!UPS&サージタップ特集

夏の風物詩のひとつ『夕立』。昔から暑い季節にはつきもののお天気ですが、最近では回数、規模ともに上昇中です。精密機械であるパソコンにとっては、豪雨が呼ぶ「落雷」「停電」が大きな脅威!そこで【富士通 WEBMART】では、停電対策の「UPS」、落雷対策の「サージタップ」について、特集ページを掲載中。パソコンの故障や大切なデータの消失、漏電火災といった被害を防ぐため、導入に役立つ特集ページをご覧ください。

まとめ

夏の対策を怠ると、パソコンが不調になったり、 最悪の場合には故障したりすることもあります。万全に備えて夏を迎えましょう。排気口の掃除や換気などは、すぐにできる対策なので、定期的に実行しておきましょう。自宅で仕事をするなど、パソコンを長時間使うなら、暑さ対策に冷却台、雷サージ対策タップや無停電電源装置なども備えておくと安心です。

こんなサポートもあります

今回は、夏に注意すべきトラブルの対策を紹介しました。 慣れない掃除は自信がない、壊してしまったらどうしよう、とお考えの方もいるかと思います。当社では「PC引取点検サービス」をご用意しており、日ごろお手入れできないパソコン内部のホコリをきれいに取り除く清掃と、点検プログラムによるハードウェア/ソフトウェア点検を行います。

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