USBメモリやSDカードを買うときに気をつけたい3つのポイント

コンパクトで大容量なUSBメモリやSDカードは、デジタルデータの保存や持ち運びに最適です。使い勝手の良い便利なアイテムですが、たくさんの種類・規格があります。買うときにチェックしたいポイントをご紹介します。

公開日2018年7月25日

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記憶媒体「USBメモリ」や「SDカード」とは

パソコンで作成した文書ファイル、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真や動画など、私たちはふだんさまざまなデジタルデータを扱っています。これらのデジタルデータを持ち運び用に保存する記録媒体として、「USBメモリ」や「SDカード」(SDメモリーカード)が挙げられます。

コンパクトで大容量なことが特徴の1つで、デジタルカメラの記録媒体にはたいていSDカードが使われていますし、スマートフォンにSDカードを入れている人も多いでしょう。USBメモリやSDカードを利用すれば、持ち運びも簡単で、データを手軽に受け渡しすることができます。

USBメモリ(左)とSDカード(右)

SDカードの大きさよる違い

「SDカード」と表現していますが、SDカードには大きさによる違いがあります。大きいものから順に「SDカード」「miniSDカード」「microSDカード」の3種類があり、「SDカード」は主にデジタルカメラに、「microSDカード」は主にスマートフォンに利用されています。それぞれ、カードを差し込むカードスロットの大きさが異なっています。
SDカードスロットが用意されているパソコンの場合、SDカードを直接差し込んでデータを読み書きできます。miniSDカードやmicroSDカードは専用の「変換アダプター」を利用することでSDカードスロットに差し込めるようになります。

写真左からSD、miniSD、microSD

miniSDカード用の変換アダプターとmicroSDカード用の変換アダプター

こんな場面で活用できる便利な記録メディア

デジタルデータの取り扱いに便利なUSBメモリやSDカードは、どんな場面で使われているのでしょうか。活用例を紹介します。

パソコンデータのバックアップ(回復ドライブ作成用)に

最近のノートパソコンでは、CD/DVD-ROMドライブが搭載されていないモデルも多くなっています。USBポートならほとんどのパソコンに搭載されているので、データのバックアップ用や回復ドライブ作成用にUSBメモリを利用でき、保管にも場所を取りません。

スマートフォンのデータ保存に

スマートフォンで撮影した写真や動画は、SNSに投稿して手軽に楽しむことができます。しかし、写真や動画をどんどん撮影していると、内蔵メモリ(ストレージ)の容量を圧迫してしまいます。SDカードをスマートフォンに入れれば容量が一気に増え、そんな悩みも解消されます。
ただし、SDカードに対応していないスマートフォンもありますので、対応しているかどうか、事前に確認しましょう。

写真データをプリントしたいときに

デジタルカメラで撮影した写真、パソコンに取り込んだ写真データを写真屋さんかコンビニなどでプリントしたいときに、USBメモリやSDカードに保存しておけば、データの持ち運びが簡単です。あらかじめ写真を選んで保存すれば、出力もスムーズに行えるでしょう。

写真データを保存してテレビの大画面でみんなで楽しむ

旅行やお誕生日会、結婚式など、イベントの写真はみんなで見て楽しみたいものです。テレビによっては、USBメモリやSDカードを直接差し込むことができるので、保存した写真や動画をテレビの大画面に映し出して、みんなで楽しむことができます。

買うときに気をつけたい3つのポイントをチェック

USBメモリやSDカードを購入するときは、「容量」「転送速度」「価格」の3つをチェックしましょう。なお、容量(大容量)や転送速度(高速)の新しい規格のものを利用するには、パソコンやデジタルカメラ側がその規格に対応している必要があります。購入前に、お手持ちの機器が対応しているかどうか、確認するようにしましょう。

ポイント1.容量

USBメモリやSDカードは、同じ見た目でも、さまざまな容量のものがあります。容量が大きいほど、たくさんのデータを保存できますが、価格も高くなります。USBメモリ、SDカードいずれも、4GB、8GB、16GB、32GB、64GB、128GBなどの容量のものがあります。保存したいデータのサイズによって選んでください。
たとえば1枚1,000万画素の写真データなら、16GBなら約4,750枚、32GBなら約9,500枚、64GBなら約19,000枚保存できます。フルHD動画なら、16GBで約2時間30分、32GBで約5時間、64GBで約10時間分保存できます。

また、Windows 10の回復ドライブを作成する場合には、32GBのUSBメモリを使います。作成についての詳しい操作手順については、以下を参照してください。

SDカードの容量による規格の違い

SDカードは容量によって規格が異なります。最近ではあまり見かけなくなりましたが、最大容量2GBのものが「SD」、一般的な4GB~32GBまでの容量のものが「SDHC」、64GB以上の大容量のものが「SDXC」という規格になります。一括りにして「SDカード」と呼ぶことが多いですが、購入する際には規格もチェックし、お使いの機器に対応しているかどうか確認しましょう。

ポイント2.転送速度

データの読み書きを行うスピードは、高画質動画といった大きなファイルを扱う際に重要になります。

  • USBメモリの場合
    「USB2.0」と「USB3.0」の規格があり、規格値では最大転送速度は「USB2.0」は480Mbps、「USB3.0」は5Gbps(5,000Mbps)となっています。大容量のデータを転送(保存や移動)するときには、速度が速い方が短時間で行えます。
  • SDカードの場合
    動画撮影時の指標となる、「SDスピードクラス」や「UHSスピードクラス」をチェックしましょう。「スピードクラス」は、SDカードの最大の書込み転送速度を表したもの。「CLASS 2」「CLASS 3」のように表記されていて、値が大きくなるほど高速なことを意味します。最近では、8K、4K、360度映像に対応したビデオスピードクラスもあります。なお、動画を扱わないのであれば、高画質動画対応の速度は考慮しなくてもよいでしょう。

ポイント3.価格

大容量のもの、転送速度の速いものほど、当然ですが価格も高くなります。メーカーや規格にもよりますが、同じ容量で比較すると、USBメモリの方がやや安く、よりコンパクトなSDカードの方が高いといえます。
たとえば32GBの場合、USBメモリは2,000円前後、SDカードは3,000円前後します。転送速度が速いものを選ぶと、さらに価格は上がります。また、64GBのSDカードの場合、規格は「SDXC」となり、転送速度が速いものを選ぶと、価格は1万円前後と高額になります。容量と速度のバランスを見て選ぶようにしましょう。

使うときに気をつけたい3つのポイント

手軽にデジタルデータを保存し、持ち運んだり受け渡ししたりできるUSBメモリやSDカードですが、手軽さゆえの注意点もあります。

ポイント1.ウイルスの感染を防ぐ

他人のUSBメモリやSDカードを安易に接続しないようにしましょう。ウイルスが潜んでいる可能性があります。Windowsの「設定」で「デバイス」-「自動再生」を選び、「自動再生」を「オフ」にしておくことで、USBメモリやSDカードなどのメディアを接続した際、自動的に実行されることを防ぐことができます。
また、ウイルス感染を防ぐために、パソコンと同様に、USBメモリやSDカードも定期的にウイルスチェックを行いましょう。

自動再生をオフにしておくと、ウイルスが実行される危険性を抑えることができます。

ポイント2.万が一の情報漏洩を防ぐ

USBメモリやSDカードは小さいことがメリットですが、同時に、小さいために紛失しやすいというデメリットもあります。万が一のときのために、暗号化して情報漏洩を防ぐ機能を搭載したUSBメモリもあります。特に大切な情報を扱う場合は、セキュリティ機能を備えたものを利用すると良いでしょう。

バッファローの「RUF3-KV」シリーズはウイルスチェックとパスワードロック機能を備えており、8GB、16GB、32GBの容量のラインアップがあります。
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ポイント3.データの損失を防ぐ

USBメモリやSDカードは、大切なデータを長期間保存しておくときには注意が必要です。通電せずに長期間放置しておくとデータが消えてしまうおそれがあります。1年に1回など、定期的にパソコンに差してデータを確認し、通電するようにしましょう。

まとめ

大容量、転送速度の速いものほど快適に利用できますが、それに比例して価格も上がります。紹介したチェックポイントを参考に、利用目的に合った容量、速度のものを選んでください。機密情報などを扱う場合は、セキュリティ機能を搭載したものを選ぶと安心です。

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