突然の雷!トラブルに備えて対策しよう

夏は、パソコンにとってトラブルの多い季節です。暑さはもちろん、突然の雷にも要注意です。近くに雷が落ちると、停電が起こってデータが消えてしまったり、過電流によってパソコンが故障してしまったりするなど、重大な被害を受ける場合もあります。ここでは、雷で起こりうるトラブルについて確認し、すぐにできる雷対策についてご紹介します。

公開日2021年8月25日

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夏は雷に要注意!

雷によるパソコンへの被害を甘く見ていませんか?「落雷なんて宝くじで1等が当たる程度の確率」とか「自宅マンションには避雷針があるから大丈夫」なんて思っている人もいるかもしれません。
避雷針は、雷から建物を守るためのものです。落雷により、電化製品やパソコンに被害が及ぶこともあるのです。また、落雷によるトラブルには、停電や短時間の異常な過電圧や過電流、感電、火災などさまざまなケースがあります。

リモートワークなど、自宅でのパソコン利用が増えた今こそ、雷対策を検討してみましょう。

雷で起こるトラブルを知っておこう

落雷によるパソコンへのトラブルには、過電流がパソコンに流れ込む「雷サージ」や停電によるデータの消失、感電・火災などがあります。最悪の場合、命に係わることもあるため、落雷によってどのようなトラブルが起こりうるのか、具体的に知っておいた方が良いでしょう。

雷サージ

「雷サージ」は、落雷に伴って、電線や電話線を伝って流れる高電圧や過電流のことです。雷サージが電源ケーブルなどを伝ってパソコンに侵入すると、電流による負荷が大きく処理できずに基盤が焼けてしまったり、ハードディスクが損傷してしまったりすることがあります。

落雷に伴う高電圧や過電流は、電線や電話線、テレビのアンテナ線などを伝わります。パソコンや家電に流れ込むと、故障の原因になります。

停電

落雷が発生すると、停電する場合があります。長時間の停電ばかりでなく、瞬間的な停電が起こることもあります。停電が起こると、パソコンの電源が切れてしまい、作成中のデータを失うことになります。さらには、突然電源が切れることで、ハードディスクが損傷してデータが消失してしまったり、パソコンが使えなくなってしまったりすることも、起こりえます。

感電・火災

落雷時に電化製品に触れていると、過電流が人体に流れ込んで感電する可能性があります。特に自宅や自宅につながる電線に直接落雷した場合には、大きな電流が流れ込むため被害が大きくなります。また、雷サージによって、家電の中の基盤やケーブルが焼けて、火災が発生する場合もあります。

雷によるパソコントラブルを防ぐための対策

ときには命や財産も脅かす落雷によるトラブル。しかし、事前に対策を立てておくと、多くのトラブルを回避できます。遠くに雷鳴が聞こえたら雷の10km圏内に入ったと考えましょう。雷が光った後10秒後に雷鳴が聞こえたら、3.5km圏内に入ったことを示します。次のような対策で、落雷に備えましょう。

1. 作業中のデータを保存する

瞬間的な停電などにより、書きかけの文章や作りかけのデータ表などを失うことがあります。作業中のデータは保存し、その後は頻繁に上書き保存を実行しておきましょう。

日ごろからデータを上書き保存する癖をつけておきましょう。

2. クラウドストレージにバックアップを作成する

突然の停電や、雷サージなどにより、パソコンが壊れてしまうこともあり得ます。そうなったときに、データだけは失うことがないように、OneDriveなどのクラウドストレージに保存しておくことをお勧めします。

OneDriveなどのクラウドストレージに保存しておけば、パソコンにトラブルが発生しても安心です。

3. パソコンの電源を完全に切る

雷が近づいたら、Windowsを終了して、パソコンの電源を完全に切る必要があります。慌てて電源ケーブルを抜いたりせずに、落ち着いて次の方法でパソコンの電源を切ってください。
なお、Windows 10の電源を切る方法は、2種類あります。通常のシャットダウンではなく、安全のために「パソコンの電源を完全に切る」操作を実行しましょう。

「スタート」ボタンをクリックし、「設定」をクリックします。

次へ

「設定」画面が表示されるので、「更新とセキュリティ」をクリックします。

次へ

左側のメニューで「回復」をクリックします。

次へ

「PCの起動をカスタマイズする」にある、「今すぐ再起動する」ボタンをクリックします。

次へ

「PCの電源を切る」をクリックするとパソコンの電源を完全に切ることができます。

4. パソコンに接続しているケーブル類を外す

パソコンに接続している電源ケーブルやLANケーブル、プリンターとの接続ケーブルなどを取り外しましょう。

5. 電子機器に接続しているケーブル類を外す

プリンターやルーターなど、他の電子機器も正しく終了して電源を切ってから、電源ケーブルを取り外して、火災や故障を防ぎましょう。

その他詳しい内容は、以下のQ&Aを確認してください。

万が一に備えてバックアップしておこう

落雷に限らず、故障や火災、盗難、ハッキングなど、パソコンのデータは、常に消失の危険にさらされています。これらのトラブルに備えて、パソコンのデータは定期的にバックアップを作成するようにしましょう。データのバックアップを作成しておくと、データが消失するようなトラブルがあっても、バックアップ作成時のデータを復元できます。

なお、バックアップの詳しい内容や作成方法については、次の記事で確認してください。

万が一に備えて、バックアップを作成しておきましょう。

あると便利な雷対策の機器

日ごろから落雷には備えていても、席を外していたり、外出していたりすると対応できないこともあります。このような場合には、雷サージや停電に伴うトラブルを防ぐ機器を導入すると良いでしょう。

雷サージガードを備えた電源タップで過電流を防止

雷サージを防ぐには、雷サージガードが搭載された電源タップを導入しましょう。雷サージガードが搭載された電源タップには、「バリスタ」と呼ばれる雷サージ吸収素子が搭載されており、雷サージを感知するとバリスタを破壊して過電流の侵入を阻止します。

2ピン式電源タップ 10個口タイプ 雷サージ防止/集中スイッチ付 1.5m ホワイト
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UPS(無停電電源装置)で突然の停電対策

落雷による停電には、UPS(無停電電源装置)を設置して備えると良いでしょう。「UPS」は、「Uninterruptible Power Supply」の略で、停電時でも電力を供給し続ける電源装置のことです。UPSでは、平常時に内蔵されたバッテリーに電力を蓄えておき、電力が断たれた状態になると電力の供給を開始します。

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まとめ

落雷によるトラブルはあなどれません。大切なデータはもちろん、人命や財産までも失ってしまう可能性があります。大切なデータや電子機器を守るためにも、しっかりと対策と備えをする必要があります。まずは、すぐにできる対策を確認して、いつでも実行できるように備えておきましょう。さらに、万が一のために、雷対策の機器も用意しておけば安心です。

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